異世界に行って転生者を助ける仕事に就きました

仙人掌(さぼてん)

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空の旅

強硬手段

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「済まない、思ったより早くついてしまった……」
 話しながら船を進めていたようで既に到着していたようだ、話ながらなので弾を作成などは当然行われていない。
「近かったのだからしょうがないですよ」
「そう言ってもらえて助かる」
「じゃあ僕らは行ってきます」
 なれた行動で武器を用意して船を出て化け物に向かい打つ。

 この地域でも大型の化け物に加えて速さに特化して銃弾を回避しようとする化け物がいたが、銃弾の速さには届かなかったようでタダの当てにくいだけの化け物になっていた。
 銃の弾には追尾する機能などはないので弾がいくつか無駄になってしまった、大型の化け物に対しても3発ほど当てないと倒せないのでこれも弾が持つか不安である。
 サヨの方も以前はばら撒くように撃っているが今回に関しては慎重に一発づつ撃っている、そのためカスピ海の巣よりも数自体は少ないがカスピ海の時よりも時間がかかってしまった。

「サヨ、残弾は大丈夫?」
 殲滅が終わり、サヨに残弾を確認する。
「結構不安かも……」
「さっきの戦闘だったら持つ?」
「うーん微妙、ぎりぎり足りないかも」
「それはマズイなぁ」
 この状況は即座に報告した方がいいだろう。

「それは良くないなぁ……、何とかならないか?」
「何ともならないと思います」
 この世界で堂々と魔法を使うわけにはいかないので恐らくなんともならないだろう。
「ミサイルとかも併用すればさっきのと同じ数で変なものが無ければなんとかなりますけど、数が多かったり1体倒すのに複数発必要だっりするとなんともなりません」
 こんな時にはっきりと言ってくれるは本当に助かる、自分だったらギリギリ無理かも程度の事くらいしか言わなかったかもしれない。

「そうか……」
 転生者達は手を組んで考えだす、残りの巣は2か所もあるので確実に弾が足りないことになる。
「そういえばこの世界に質量兵器ってないんですか?」
「武器はもうない、あるとすれば博物館に分解しておいてあるもので復元は不可能だ」
「じゃあエネルギーのエンジンとかを暴走させて爆発させるのは?」
「エネルギーの爆発系は既にやっているのさ、だからこっちに手が無くて困っている」
「もういっそ隕石とか落としてしまえばいいのでは?」
「それで行こう」
「マジか」
 冗談で言ったつもりだったが採用されてしまった、止めようと思ったが既にどこかに連絡を入れており話が進んでしまった。

「まさか本当に実行することになるとは……」
 上に連絡してから数分後には大きな地震が起こり、空に浮かんでいる雲が変な形に歪んでいたもう既に落とした後のようだ。
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