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悪役令嬢を乗せて
預金の引き落とし
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「中の案内はできないけど弾除けはよろしく」
「かしこまりました」
彼女が堂々と屋敷に入って行く、屋敷の警備と思われる人達が慌てて止めに来ているがサヨと2人で跳ね返している、その光景が見ていて面白いのか歩く速度が段々と早くなっていく。
「ここよ、無理やり開けてくれない?」
鉄で出来たと思われる頑丈な扉の前に案内された普通なら開けられないと思われるが自分達なら破壊できるだろうという感じだ。
「中に金目の物が?」
「そうよ」
だったら吹き飛ばさない方がいいだろう、懐から剣にもなるビームシールドを取り出して扉を溶断していく、扉に魔法が掛かっているようで時間がかかりそうだ、その間にも人が来るのでそれはサヨに任せる。
「よし」
扉の溶断が終わりこじ開けて中に入ってみると大量の金貨が積まれていた。
「なかなか爽快だなこれは」
「そう、これでも分散している方よ、お城にあるのなんてコレとはくらべものにならないから、とりあえずこれを持てるだけ持っていくわよ、四次元的な物とかある?」
「一応」
「じゃあ入るだけ入れて言ってくれない、普通に生きる程度ならこれだけあれば当面は安泰よ」
サヨと2人がかりで金貨を回収していく、量が多く広範囲だったため時間がかかってしまった。
「じゃあずらかるわよ」
「行くアテはあるんですか?」
「いちおうね、こっちよ」
彼女に走りながら案内されると屋敷の屋上に出た。
「飛べない?」
「サヨが担ぐ形になるけど……」
「それでもいいわ、行きましょう」
自分と彼女を両脇に抱えると翼を大きく広げて飛び立つ。
「……方向は合っているんですか?」
「あっているわ、そのまま真っ直ぐに行ってくださいな、風避けとかはこっちで行いますのであと3倍ほど速度が出ても大丈夫ですよ」
「では遠慮なく」
「暫く進むと町があるハズですのでそこの入り口で降りてくださいな」
「わかりました、ここで良いですか?」
「はや、ええここで合っていますわ」
彼女が門番の方へ向かうと何やら話こんでいたが門番が頭を下げて門を開けた。
「さ、こちらですわ」
「あ、はい」
彼女に促され門番に不審な視線を受けながら門をくぐると中は大きな街になっていた。
「ここは?」
「私の親戚が納めている街よ、この距離ならまだ連絡がきていないハズだから一度ここで補給を受けて出発しますわ」
「泊まったりしないんですか?」
「そんな事したら連絡が来てモーニングが牢屋なんて事があり得るわよ」
「そんなに早いんですか?」
「意外とね」
返答するその顔はかなり苦しそうだった。
「かしこまりました」
彼女が堂々と屋敷に入って行く、屋敷の警備と思われる人達が慌てて止めに来ているがサヨと2人で跳ね返している、その光景が見ていて面白いのか歩く速度が段々と早くなっていく。
「ここよ、無理やり開けてくれない?」
鉄で出来たと思われる頑丈な扉の前に案内された普通なら開けられないと思われるが自分達なら破壊できるだろうという感じだ。
「中に金目の物が?」
「そうよ」
だったら吹き飛ばさない方がいいだろう、懐から剣にもなるビームシールドを取り出して扉を溶断していく、扉に魔法が掛かっているようで時間がかかりそうだ、その間にも人が来るのでそれはサヨに任せる。
「よし」
扉の溶断が終わりこじ開けて中に入ってみると大量の金貨が積まれていた。
「なかなか爽快だなこれは」
「そう、これでも分散している方よ、お城にあるのなんてコレとはくらべものにならないから、とりあえずこれを持てるだけ持っていくわよ、四次元的な物とかある?」
「一応」
「じゃあ入るだけ入れて言ってくれない、普通に生きる程度ならこれだけあれば当面は安泰よ」
サヨと2人がかりで金貨を回収していく、量が多く広範囲だったため時間がかかってしまった。
「じゃあずらかるわよ」
「行くアテはあるんですか?」
「いちおうね、こっちよ」
彼女に走りながら案内されると屋敷の屋上に出た。
「飛べない?」
「サヨが担ぐ形になるけど……」
「それでもいいわ、行きましょう」
自分と彼女を両脇に抱えると翼を大きく広げて飛び立つ。
「……方向は合っているんですか?」
「あっているわ、そのまま真っ直ぐに行ってくださいな、風避けとかはこっちで行いますのであと3倍ほど速度が出ても大丈夫ですよ」
「では遠慮なく」
「暫く進むと町があるハズですのでそこの入り口で降りてくださいな」
「わかりました、ここで良いですか?」
「はや、ええここで合っていますわ」
彼女が門番の方へ向かうと何やら話こんでいたが門番が頭を下げて門を開けた。
「さ、こちらですわ」
「あ、はい」
彼女に促され門番に不審な視線を受けながら門をくぐると中は大きな街になっていた。
「ここは?」
「私の親戚が納めている街よ、この距離ならまだ連絡がきていないハズだから一度ここで補給を受けて出発しますわ」
「泊まったりしないんですか?」
「そんな事したら連絡が来てモーニングが牢屋なんて事があり得るわよ」
「そんなに早いんですか?」
「意外とね」
返答するその顔はかなり苦しそうだった。
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