異世界に行って転生者を助ける仕事に就きました

一番のロボットは何か

任意収容

「ここが我々が使用している仮基地になる、よけいなことをせずにまっすぐついてこい」
「了解です」
　森を抜けた岩石地帯に簡易的な建物がいくつかあり機体もいくつか並んでいる。

「ここに機体を置いて降りて来い」
　岩の影になり周囲から影になる場所に止まるように言われる、ここは下手に出るよりも素直に行動した方がいいだろう、最悪サヨが守ってくれるハズなので堂々と機体から降りる。
　機体から降りると銃をこちらに向けた人が２人とその上官と思われる女性だ立っていた、おそらくさきほどからスピーカー越しで指示していた人だろう。
「で、お前たちはどこの所属なんだ？」
　敵を撃墜して戦果を上げたので少しは歓迎されていると思っていたがそうでもなかった。

「最初に言った通り自分はフリーで今回はこの機体の性能を調べてほしいって言われてそれでここに来たんですよ、ところでココってどこなんですか、かってにココに運ばれたので自分でもどういった状況なのか把握しきれてないんですよ」
「それを信じると思うか？」
「でも信じてもらうしかないです……」
「……とりあえず隔離しておけ」
「ですよねー」
　もちろん信用してもらえる訳もなく簡易的な牢屋に入れられてしまった。

「どうしよ……」
　牢屋が簡素ですぐにでも抜け出せそうだ、しかし抜け出してしまえば信用を更に損ねるだろう、そのため大人しくまっているしかない、それにどこかで見られているかもしれないので変な行動はしない方がいいだろう。
「大人しくしているしかないよね」
「ですよねー」
「というかアレって解析とかされるのかな？」
「アレって確か解析されたら爆発とかしなかったっけ？」
「それってこっちの信用に関わらない、ってかアレってそんな機能あったの？」
「確か機密保持のために認証なしにメンテナンス用のハッチを開けたら中の基盤とかモロモロ爆破されって聞いたような……」
「そんな説明あったっけ」
「確かあったと思う」
　とりあえず神妙な顔つきで嘘をついておく、サヨもいい感じにリアクションしてくれているのでこれが盗聴してあればおりあえずあの機体が触られることはないだろう、しかし聞かれていなければただの無意味な行動である、とにかく機体に触られないように祈るばかりだ。
「とりあえず大人しくしてよう」
「そうだね」
　とりあえず横になって眠ることにした、まだ寝る時間には早いがさっきの戦闘行動でかなり集中して体力やらを消費したおかげですんなり眠ることができた。