異世界に行って転生者を助ける仕事に就きました

圧倒的相性の有利

荒廃していく世界

　自分が異世界に転生したと確信したのはつい最近だったりする、普通に人生2週目かと思っていたらこの世界は科学は一切進んでおらず魔法が進んだ世界になっていた。
　魔法であふれたファンタジーな世界かと思ったが、パッと見違いが分からない、電線みたいな物も町中の各家にのびているし家電っぽいものが家電の変わりの役割をはたしていた。
　そして人にも魔力があるようだが、どうもフィクションで見たような魔法は使えないようだ、ちなみに科学という概念はそもそもなかった。
　そして自分は魔力が特に高いこともなく能力も普通だった、つまりチートとか持ってなかった。

　魔力をもっているのでもしかしたらと小学生の時に魔法が使えるかもしれないと前世の創作で見ていた修行などをしてみたが、そもそも個人の持っている魔力を計る器具などなくまた伸びている実感もなかったため長続きがしなかった。
　電気を作って自慢しようとしたが肝心の金属の入手ができなかった、下敷きなどで静電気の発生を試みたが魔法で精製されているのにはどうやら静電気が発生しないらしい。

　そもそも人類にある魔力は増幅装置などの道具ないと使えないらしい、なんてこったい。

　そんな中で以前人の中にある魔力の使用方法を研究している所が人から無理やり魔力を引き出して燃料にするという非人道的な研究がおこなわれて以来、人の魔力に干渉する研究は禁止とされた。


「そんなだからこうなるんだよ……」
　悪の組織なんてファンタジーじゃあるまいし、いやこの世界は魔法の世界だから有りうるのか？
　あいつらは人の魔力を変調させる事で人の意志を意のままに操れるようにできるシステムを作ったらしい、そのせいでこの世界は一気に世紀末世界のようになってしまった。
　自分は小学生にやっていた修行のおかげで干渉されずに今も生きている、そのせいで何故かレジスタンスの戦闘員として働かされている。
　しかも修行していのは自分だけだったので基本的に１人で行動させられている。

　そしてそんな行動してしていれば当然複数の敵に囲まれてしまった、僕の事は洗脳が効かないとしてブラックリストに乗っているようで発見され次第全力で殺意を向けれている。
　武装している元一般人から逃げていると突然前方の瓦礫が派手に吹き飛んだ。
「え、何ごと？」
　普通は大きな爆発音が鳴るものだが瓦礫が吹き飛んだ音しかしなかった、こんな事ができるのは魔法か力任せに吹き飛ばすしかない。