277 / 427
召喚されてみた
しっかりやってみる事が見えるのが重要
しおりを挟む
「これより戦闘訓練を開始する」
あれから数日が経過して使い魔を使用した授業が始まった、といっても全員が参加できる訳ではなく、戦闘に参加できる使い魔を召喚した人だけが参加できる、戦闘ができない使い魔を召喚した生徒は別の授業が組まれる。
「まずは使い魔との連携を見るためにギルドを通じて魔獣を捕まえてきてもらった、今回はコイツを使い魔と一緒に退治してもらう」
教師の横には鎖に繋がれた魔物がこちらを威嚇していた、何はともあれ鑑定だ。
ステータス
・名称:フォレストレッサーウルフ
・LV:3
・HP:113
・MP:36
・攻撃:78
・防御:46
・魔力:41
・抵抗:36
・俊敏:157
スキル
・悪食・俊敏増加・切れ味追加
解説
・様々な森に生息する狼種、複数で群れを作り獲物を追い込む、1体ではそこまで強くないので新兵の訓練などに広く使用されているが、群れではかなり強力なので油断した新兵が被害に合いやすいため基本的には発見され次第すぐに報告するように言われている。
毛並みは美しいとは言えないが加工すればそれなりに使えるコートになる。
「まぁコイツなら……」
別にステータスの数値は低いので1人でも倒せそうなものである、しかしそれは自分のステータスの数値が他の生徒と比べて高いからであって他の生徒はあの狼と同じくらいか少し高いくらいだ。
メリジュさんのステータスは分からないが、おそらく高い方だろうと思う。
他の生徒はまだ少し距離がある使い魔たちと不慣れながら連携して倒していった、中には使い魔が強すぎて連携できないなんて場面もあったがそいつらはいわゆる王族とか上級貴族とかなので教師も何も言えない状態だった。
しかし自分はそんな高貴な身分ではないので教師がしっかりと見張っている。
「メリジュさんは近距離と遠距離だったらどっちが得意かな?」
以前は銃を放っていたので遠距離が得意な可能性があるのだが一応聞いておく。
「うーん、たぶん両方いけるぞ?」
「じゃあ僕が接近するからメリジュさんは援護お願い、なるべく直線になるようにするよ」
「わかった」
「次、ヤマダ」
「はい」
相談している内に順番が来たようだ、指定の場所に2人で立つ。
「いつでもいいぞ」
「……いきます」
いくらステータスが低いからといって油断してはいけない、そんな事は転生してすぐに実感したんんだ、いくらメリジュさんの援護があるからと言ってももう油断はしない。
薙刀をまっすぐに構えてフォレストレッサーウルフに挑む、向こうもこちらに向かって真っすぐに向かってくる、しかしすぐに動きが遅くなる、おそらくメリジュさんが何かしたのだろう。
フォレストレッサーウルフをしっかりと領域内に入れてから薙刀を振るうとフォレストレッサーウルフは動きを止めて真っすぐ刃が入りきれいに真っ二つになり魔石を残して霧散した。
「メリジュさん、何したの?」
「ん、あぁアレを足止めしたぞ、対して強くなさそうだったからな、少しサポートする程度で終わると思ったんだ」
「なるほど?」
ステータスを見る事ができないので確認のしようがないが確かに動きが遅くなっていたので何かやっていたのだろう。
「うーん、失格かな?」
「なんでですか?」
教師も判断に悩んでいるようで動いたのは自分だけなのでとりあえず失格にしたらしい。
「ちゃんと連携が取れてなくないか?」
「私はちゃんと主をサポートしたんだがなぁ」
メリジュも納得できていないようで落ち込んでいる。
「一応、この時のために再試験があるがやるか?」
「もちろんやります」
「私もやる、今度は派手に動いてやる」
試験に落ちると成績が下がる程度で別に退学等にはならないのだが、納得がいかないので再試験を希望する、メリジュの方はもう一度チャンスが来たので誰よりもやる気が満ちている。
「じゃあ他の試験が終わるまでまっててくれ」
「はい」
「メリジュさん、次はどうします?」
「主はさっきと同じようにしていてくれ、私が派手に動く」
「わかったよ」
今すぐにでも飛び出してしまいそうな勢いだったので大人しく従っておく。
「ヤマダ、出番だ、ただしコイツでな」
教師が出してきたのはさっきのフォレストレッサーウルフよりも大型の魔物だった。
あれから数日が経過して使い魔を使用した授業が始まった、といっても全員が参加できる訳ではなく、戦闘に参加できる使い魔を召喚した人だけが参加できる、戦闘ができない使い魔を召喚した生徒は別の授業が組まれる。
「まずは使い魔との連携を見るためにギルドを通じて魔獣を捕まえてきてもらった、今回はコイツを使い魔と一緒に退治してもらう」
教師の横には鎖に繋がれた魔物がこちらを威嚇していた、何はともあれ鑑定だ。
ステータス
・名称:フォレストレッサーウルフ
・LV:3
・HP:113
・MP:36
・攻撃:78
・防御:46
・魔力:41
・抵抗:36
・俊敏:157
スキル
・悪食・俊敏増加・切れ味追加
解説
・様々な森に生息する狼種、複数で群れを作り獲物を追い込む、1体ではそこまで強くないので新兵の訓練などに広く使用されているが、群れではかなり強力なので油断した新兵が被害に合いやすいため基本的には発見され次第すぐに報告するように言われている。
毛並みは美しいとは言えないが加工すればそれなりに使えるコートになる。
「まぁコイツなら……」
別にステータスの数値は低いので1人でも倒せそうなものである、しかしそれは自分のステータスの数値が他の生徒と比べて高いからであって他の生徒はあの狼と同じくらいか少し高いくらいだ。
メリジュさんのステータスは分からないが、おそらく高い方だろうと思う。
他の生徒はまだ少し距離がある使い魔たちと不慣れながら連携して倒していった、中には使い魔が強すぎて連携できないなんて場面もあったがそいつらはいわゆる王族とか上級貴族とかなので教師も何も言えない状態だった。
しかし自分はそんな高貴な身分ではないので教師がしっかりと見張っている。
「メリジュさんは近距離と遠距離だったらどっちが得意かな?」
以前は銃を放っていたので遠距離が得意な可能性があるのだが一応聞いておく。
「うーん、たぶん両方いけるぞ?」
「じゃあ僕が接近するからメリジュさんは援護お願い、なるべく直線になるようにするよ」
「わかった」
「次、ヤマダ」
「はい」
相談している内に順番が来たようだ、指定の場所に2人で立つ。
「いつでもいいぞ」
「……いきます」
いくらステータスが低いからといって油断してはいけない、そんな事は転生してすぐに実感したんんだ、いくらメリジュさんの援護があるからと言ってももう油断はしない。
薙刀をまっすぐに構えてフォレストレッサーウルフに挑む、向こうもこちらに向かって真っすぐに向かってくる、しかしすぐに動きが遅くなる、おそらくメリジュさんが何かしたのだろう。
フォレストレッサーウルフをしっかりと領域内に入れてから薙刀を振るうとフォレストレッサーウルフは動きを止めて真っすぐ刃が入りきれいに真っ二つになり魔石を残して霧散した。
「メリジュさん、何したの?」
「ん、あぁアレを足止めしたぞ、対して強くなさそうだったからな、少しサポートする程度で終わると思ったんだ」
「なるほど?」
ステータスを見る事ができないので確認のしようがないが確かに動きが遅くなっていたので何かやっていたのだろう。
「うーん、失格かな?」
「なんでですか?」
教師も判断に悩んでいるようで動いたのは自分だけなのでとりあえず失格にしたらしい。
「ちゃんと連携が取れてなくないか?」
「私はちゃんと主をサポートしたんだがなぁ」
メリジュも納得できていないようで落ち込んでいる。
「一応、この時のために再試験があるがやるか?」
「もちろんやります」
「私もやる、今度は派手に動いてやる」
試験に落ちると成績が下がる程度で別に退学等にはならないのだが、納得がいかないので再試験を希望する、メリジュの方はもう一度チャンスが来たので誰よりもやる気が満ちている。
「じゃあ他の試験が終わるまでまっててくれ」
「はい」
「メリジュさん、次はどうします?」
「主はさっきと同じようにしていてくれ、私が派手に動く」
「わかったよ」
今すぐにでも飛び出してしまいそうな勢いだったので大人しく従っておく。
「ヤマダ、出番だ、ただしコイツでな」
教師が出してきたのはさっきのフォレストレッサーウルフよりも大型の魔物だった。
0
あなたにおすすめの小説
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
底辺から始まった俺の異世界冒険物語!
ちかっぱ雪比呂
ファンタジー
40歳の真島光流(ましまみつる)は、ある日突然、他数人とともに異世界に召喚された。
しかし、彼自身は勇者召喚に巻き込まれた一般人にすぎず、ステータスも低かったため、利用価値がないと判断され、追放されてしまう。
おまけに、道を歩いているとチンピラに身ぐるみを剥がされる始末。いきなり異世界で路頭に迷う彼だったが、路上生活をしているらしき男、シオンと出会ったことで、少しだけ道が開けた。
漁れる残飯、眠れる舗道、そして裏ギルドで受けられる雑用仕事など――生きていく方法を、教えてくれたのだ。
この世界では『ミーツ』と名乗ることにし、安い賃金ながらも洗濯などの雑用をこなしていくうちに、金が貯まり余裕も生まれてきた。その頃、ミーツは気付く。自分の使っている魔法が、非常識なほどチートなことに――
伯爵家の三男に転生しました。風属性と回復属性で成り上がります
竹桜
ファンタジー
武田健人は、消防士として、風力発電所の事故に駆けつけ、救助活動をしている途中に、上から瓦礫が降ってきて、それに踏み潰されてしまった。次に、目が覚めると真っ白な空間にいた。そして、神と名乗る男が出てきて、ほとんど説明がないまま異世界転生をしてしまう。
転生してから、ステータスを見てみると、風属性と回復属性だけ適性が10もあった。この世界では、5が最大と言われていた。俺の異世界転生は、どうなってしまうんだ。
インターネットで異世界無双!?
kryuaga
ファンタジー
世界アムパトリに転生した青年、南宮虹夜(ミナミヤコウヤ)は女神様にいくつものチート能力を授かった。
その中で彼の目を一番引いたのは〈電脳網接続〉というギフトだ。これを駆使し彼は、ネット通販で日本の製品を仕入れそれを売って大儲けしたり、日本の企業に建物の設計依頼を出して異世界で技術無双をしたりと、やりたい放題の異世界ライフを送るのだった。
これは剣と魔法の異世界アムパトリが、コウヤがもたらした日本文化によって徐々に浸食を受けていく変革の物語です。
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。
いきなり異世界って理不尽だ!
みーか
ファンタジー
三田 陽菜25歳。会社に行こうと家を出たら、足元が消えて、気付けば異世界へ。
自称神様の作った機械のシステムエラーで地球には帰れない。地球の物は何でも魔力と交換できるようにしてもらい、異世界で居心地良く暮らしていきます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる