異世界に行って転生者を助ける仕事に就きました

配達の仕事

１つ目の配達先

「お疲れ様です、一つになってみた感じはどうでしたか？」
　日本に戻るとサヨと分かれたようだ、
「なんというか自分じゃないような、でも意識とか記憶はしっかりとしてるんです……」
「初めて自分以外の意識と混ざった時はそんな物ですよ」
「そうなんですね、アレは慣れそうにないです」
　最後は大技を使ったせいか疲労感がすごくある。
「アレに慣れてしまえば次の段階に行けるんですけど、それは自由ですからねぇ」
「しばらくは辞めておきます」
「はい、わかりました」

「それでは次の世界なんですが……さすがに連続で行くのはしんどいのしばらくお休みにしましょう」
「わかりました、じゃあしばらくお休みしてきます」
「はい、それじゃあ十分に休養できましたら次に行きましょう、ではお疲れ様です」
「では失礼します」
　この世界でもゲームなどで遊んでみるかと適当にショップを見て回ったりゲームセンターに行ってみたが何だかよく分からなかったのでスルーしてしまった、とりあえずネットで有名なゲームを買ってプレイしてみたら普通に面白くてつい長い時間プレイしてしまった。
　そんなこんなで休日をしっかりと満喫したので次の仕事に挑む。

「おはようございます、休日は休めましたか？」
「はい、自由な時間をすごせました」
「それはよかったです、では今回のお仕事なんですが、配達業務をしてもらいます」
「配達ですか、自分が一番最初にやったような？」
「はい、そういえばやってなかったので、まぁでも一番最初なんで簡単な所を複数回ってもらおうと思ってます」
「わかりました」
「では、荷物は全部サヨちゃんに持たせてますのでお願いします、行く世界と渡す人と荷物については端末のアプリにありますので好きな順番で届けてください」
　端末のロックを解除してアプリの一覧を見てみると確かにアプリが増えていた。
「わかりました、では行ってきます」
「はい、行ってらっしゃい」

　そしてどこかで見たような倉庫にきた、ココは一番最初に異世界に飛んだ場所だ。
「てことは食料かな？」
「じゃないっぽいよ？」
　サヨの方を向くがサヨも分かっていないようだ、試しに端末を取り出してアプリを起動させる、するとこの世界に届ける物が表示されていた。
「一時的な戦力？」
　画面には確かにそう表示されておりサヨと２人で顔を合わせて疑問に思っていると、ドアが勢いよく開かれた。
「よかった、ちゃんと希望がある」
　血だらけの少女を抱えながらボロボロの男性がこちらに向かってきた。
「あの、自分達はよくわかってないのですが……」
「簡単さ、こちらに攻撃してくる人とかを撃退してくれればいいさ、さぁ、来るぞ」