異世界に行って転生者を助ける仕事に就きました

ゾンビパニックで火力マシマシ

仕込みに向けて

　端末のアプリを起動してサヨの強制停止を指示する、するとサヨの下に魔法陣が出現した、確かの魔法陣は日本に帰還する物に似ている気がする、確かにこんな所で動けなくなってもしょうがないだろう。
「……せめてコレだけでも持ってて」
「ありがとう」
　消える寸前に銃と数種類を取り出して日本に帰還していった。
　後は自分がこの世界で２週間生き残るだけだ。


「そういえば君は？」
「僕はメリジューヌの親みたいな物です、名前は橘です」
「親、か……、そういえば一緒に女性がいたようだったが……？」
「あぁ、彼女は僕の妻のサヨです、感染したかもしれないので凍結して保存している、だから家族で今動けるのは僕だけだ」
「そうか、なんだか複雑な家庭事情なんだな」
「察してくれるようで助かります」
　とりあえずは踏み込んで質問されなくて良かった、状況が状況なので言い合いなどで頭数を減らしたり、元々の仲間同士で不和を起こしたくないのだろう。
「メリジューヌさんには扉を破壊するほどの攻撃ができたが……君はそういった事はできるだろうか」
「すまないがそっちは母親ゆずりで自分はちょっと力が強いだけだ」
「そうか……わかった」
　とりあえずはサヨを運んだ事の良い訳として身体強化だけが使えるという事にしておこう。


「ココから逃げるにしても始末をつけるにしても、食料は重要だろう、ひとまず全員が分だと１週間分がある、ひとまずは２､３日かけて始末をつける準備をしてできないようなら逃げる方向でどうだろうか」
　さすがにリーダーと呼ばれるだけあって２つ意見の妥協点が出てきた、この意見には全員が同意する事になった。

　一気に最下層に行ったりロックのかかってセキュリティを突破したり、あげくの果てにはゾンビから全力で逃げてきたのだ、全員相当疲れているのでそのまま全員雑魚寝し始めた。

「さて、どうしたものか……」
　あと２週間、つまり１４日間生き残らなければならない、食料は半分の７日分は用意してくれるろうし自力で７日分、節約すれば何とかなるかもしれない、と考えてしまえば途中で尽きてしまうだろうし途中で補充する必要があるだろう。
　しばらくの間はココの人達と協力して自体を終わらせた方がいいだろう。
　そういえばゾンビ物といえばワクチンだったり血清だったりがあったハズだ、そういった物を探すのも良いかもしれない、もし見つかればサヨの治療に役立つだろう。
「そうだ……」
　ゾンビ物といえば最後は大爆発で終わるような覚えがあるので時間をかけてこの施設を大爆発する方向にしよう。