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ゾンビパニックで火力マシマシ

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「そっちはどうですかね?」
「うーん、大した物はないわね……」
「こっちもなさそうです」
 エリーを連れてまた食堂に戻ってまだ使えそうな食材を漁り始めた、しかし既に漁られた後があり、調味料らしき物しか残っていなかった。

「……とりあえず味気の無い食事から味を追加できるだけいいじゃない、そう思いましょう」
「そうですね」
 エリーがポジティブなおかげで何とか落ち込まずに済んだ、とりあえずは持てるだけ持って拠点に戻る、相変わらず警戒されたが自分達を見て作業に戻った。
「そっちはどうですか? こっちは調味料見つけてきましたよ」
「味が変わるのは助かるな、これでこの味気ない飯も多少マシになっただろう……、あぁこっちは全然ダメだ、向こうのメインルームで権限は解放しているからアクセス制限とかはないんだ、だけどどうしても制限がかかってる所があってな……うまくいってないんだ」
「なるほど?」
「そんな訳だから明日は自分と下に行ってほしい」
「わかりました、あグレルさん」
 グレルを忘れていたので迎えに行ってからその日は終了した。


「それじゃあ今日は頼む」
「はい、それでどの辺まで行く感じです?」
 全体像を出して目的地の場所を確認する。
「ココが食堂だから……ココだな」
 全体的に見てもかなり下の方だ、途中の階層は同じような構造になっているので居住区間としてスルーしたよう。
「というかコレってかなり距離ありませんか?」
「そこは大丈夫さ、食堂から下は移動用の車両がある、操作は簡単になっているから君でも動かせるだろう」
「なるほど」
 食堂までしか行ってないのでそこから先は知らないのでリーダーについていく、道中のゾンビに驚いていたが動かないのを確認していくと食堂につく頃には驚かなくなっていた。

 食堂を通り過ぎると確かにトロッコのような物がありそれに乗り込む、リーダーが操作しているが確かに操作は単調で自分でも操作できそうだ。
「目的の場所は行き止まりだから惰性で動かせば問題ないし、アクセルを全力にしてても安全装置があるから壁にぶつかる事はないのさ」
「はえー、便利なんですね」
「そうさ、だから君でも操作できるだろうと思ってね」

 車両がゆっくりと止まり車両用の道が終わる、リーダーは慣れた手つきで降りてから先に進んでから急いでこちらに戻ってきた。
「どうしたんですか?」
「ゾンビ、アレ、なんとかして」
「あ、はい」
 どうやら動いてるゾンビに遭遇して一目散に戻ってきたようだ。
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