異世界に行って転生者を助ける仕事に就きました

仙人掌(さぼてん)

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ゾンビパニックで火力マシマシ

大量にいた正体

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「さがってて下さい」
 リーダーは大人しく後ろに下がり車両を動かせる用意をしていた、自分がピンチの時にすぐに乗せて出発できるようにしているのか、それとも自分だけでも助かろうとしているのか……、どちらにせよ会ってからそこまで時間が経過していないので信頼関係なんて無いような物だ。
 とりあえずはココで死なないようにしっかりと銃を構えて対処する、数は多いが耐久力はないので簡単に対処は楽な方ではある、ただ問題は弾に限りがあるという事だ、今はまだ大丈夫だが適当に扱ってしまえばすぐに鉄とプラスチックの塊になってしまう。

「……終わりましたよ」
「凄いな、こうやって対処していたのか……」
「といっても自分の嫁が貸してくれた一時的な物になるので無限に使えるという訳ではありませんよ」
「そ、そうか……それはあとどれくらい出来そうなんだ?」
「そうですね、さっきと同じゾンビ群でしたら2つ程でしょうか?」
「そうなのか、我々は戦闘用の能力は持って無いからな、もしもの時はキミだけが頼りなんだ」
「みたいですね、あもしかしたら復活するかもしれないので首を切断しているんですが……、この数なので手伝ってもらっていいですか?」
「復活は困るからな、もちろん手伝うよ」
 手伝うといっても切断する道具がないので一度食堂に戻って包丁を失敬してゾンビ群を処理していく。


「たしかさっきキミはゾンビが復活するかもしれないと言っていたが、ゾンビについて詳しいのか?」
「いえ、ゾンビが出てくる創作物の話をいくつか知っているのでコイツらについては一切知らないですよ」
「そうか、念には念を入れている感じか、それは良い心掛けてだ、良い心掛けだが……キミの知っているゾンビが出てくる話には人間がゾンビになるなんて事はあり得るのか?」
「そうですね、作品によってはあり得ますよ」
「……そうか、どうやらこのゾンビはそのタイプだ」
「と言いますと?」
 リーダーは動かなくなっている首が繋がったままのゾンビの後頭部をつかんで持ち上げてその顔をこちらに見せてくる。
「これはな、俺がよく通っているパン屋の女将さんにそっくりなんだ、服装だってそうだ……」
「つまり街にいた人達はほぼゾンビされてしまったかもしれないと?」
「だろうな、たまたま自然発生しするゾンビを調査する為に街から離れていた我々と偶然居合わせた君たちの家族だけが生き残りだろうな、昨日まで街の監視カメラをハッキングして街の様子を確認していたが未だに人は見つかっていなんだ」
「じゃあココにあるゾンビ達も……」
「恐らく先日までは街で普通に過ごしていた住人だろうな」
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