異世界に行って転生者を助ける仕事に就きました

ゾンビパニックで火力マシマシ

耐久戦はボスをたおすまで

「アレ、これって詰み？」
　銃の残り弾薬が無くなり魔法を行使する体力がもうほとんどない、ついでに逃げるような体力もない、これがゲームとかなら制限時間まで生き延びれれば良いだろうが、残念ながらそんな事はない。
「何か……」
　化け物を対抗できるものはないかと体中をまさぐるが端末しか持っていない、これでは何も……、確か魔法少女に変身するアプリがあったハズだ。
　もともと端末に入っているアプリは少ないのですぐに変身のアプリを見つけて起動させる。
「えーっと……、マジカルスタート！」
　変身のためのワードは忘れていたがアプリの画面にしっかりと表示されていたので迷うことなく変身できた、本来ならばこんな恥ずかしいセリフは言えないのだが、他に人がいないのと緊急性があったからこそ言えた物ではある。

「コレならいけるかも」
　魔法少女に変身した事で武器が使えるようになったし体力もある程度回復した。
　魔法少女になった所で武器は相変わらず銃だがこんな状況にとやかく言ってる場合ではないのでさっそく攻撃行動に移る。
「やっぱり固い……」
　弾数こそ体力が続く限り無限と言えるようになったものの、攻撃力まではそこまで上がらなかったようで化け物に対してはあまりダメージが入っている印象はない。
　それに弱点らしき箇所もないのでひたすら１点だけを狙い続けて撃ち続ける。
「というか特殊弾」
　魔法少女に変身したという事は他の弾も使えるようになったハズなのでマガジンを外して徹甲弾をイメージして弾を争点して発射してみる。
　すると化け物は明らかにのけぞる、どうやらちゃんと徹甲弾になっているようだ。
「効いてるな」
　これならダメージが入るので連続で撃ちつづける、しかし化け物は此方に近づきすぎたために向こうの攻撃が届くような距離に来てしまっている。
　幸いにも魔法少女に変身した事で身軽になった事で何とか回避ができる、化け物の攻撃は単調だが床や壁を簡単に凹ませるほどの威力があり、一発でも当たってしまうとそのまま強制送還になってしまいそうな威力で一度も食らわないように立ち回りながら撃ち込んでいく。


「やっとだ……」
　１０秒以上同じ個所に当て続けてようやく化け物は後ろに倒れて動かなくなった、後は火をつけて完全に消すだけだ。
「あ、無理ぽっ……」
　化け物が巨大だったために焼却処分するのに時間がかかってしまった、そのため魔力を多く消費してしまったようで変身が解除されてしまった。
　変身が解除されてしまうと自らの足で立つことできず、そのまま倒れてしまい気絶しまった。