異世界に行って転生者を助ける仕事に就きました

仙人掌(さぼてん)

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レベル1の転生者

パワーレベリング

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「それじゃあ早速コレからやっていきましょう」
 とりあえず近くにいたゴブリンっぽい物を捕まえて締め上げる。
「じゃ、じゃあ」
 モンスターであったとしても無抵抗な生き物を殺す事にためらいがあるのか首を切断するのに時間がかかってしまった。
「そんな調子だと無限に時間が必要になるよ?」
「うぅ……すいません」
 サヨが容赦なく指摘する、少し前まで平和ボケしている日本にいたのだ、無理はないだろうしかも身近に死を感じる事もなかったのだろう。
「今まで敵を殺したことは無いんですか?」
「……はい」
 おそらくそれもレベルが低い原因の一つだろう。
「それで成長具合はどう?」
「あ、えっと後10体でレベルが上がりそうです」
「ふむ、とりあえず大量に捕まえてくるから処理よろしく、いける?」
「うん」
 メリジューヌ(仮)に聞いてみると問題ないそうだったので向かわせてみる、火力は十分にあるハズなので任せても大丈夫だろう、そう考えているいる内に泡を吹いて痙攣しているゴブリンっぽい物がこちらに放り込まれてきた。
「じゃあどうぞ」
「…………はい」
 顔や態度にもやりたくないと出ているがサヨが睨み?を効かせてくれているおかげで渋々ながらもしっかりと処理してくれている。
「コレで10匹です」
 さすがに10匹も連続で続けていると最後の方は淡々と済ませれるようになっていた。
「どうですか、レベルは上がりましたか?」
「上がってる、2になってる」
 レベルが上がっている事に感動したのか何もない空間を見つめて呆けていた。
「え、あれ」
 何もない所とこちらを交互に見ながらありえないといった表情をしている。
「どうしたんですか?」
「なんであんた達は鑑定できなんだ?!」
「鑑定?」
「そうさ、この世界に転生したみんなが必ず持っている鑑定が何で使えないんだ、なんで後ろにある植物が鑑定されるんだ?」
「対応してないんじゃないか?」
 自分達はこの世界の住人ではないのでこの世界のルールに縛られる事はない、なので鑑定などしても何も表示されないようだ。
「そんな最初は自分の鑑定レベルが低いと思っていただけなのに、あんた達はいったい何者なんだ?!」
「だから頼まれて貴方のレベル上げをするように言われた来ただけなんですよ」
「……どっちみち今の僕じゃああんたらに勝てないのは分かり切っているから大人しくレベリングさせてもらうよ」
「それは助かります、ではもうちょっと人里から離れてみましょうか」
「え?」
 とりあえず長めのランニングをさせてみてスキルか何かを取得できないか試してみるものいいだろう、こちらは疲れるだけだが試してみる価値はあるだろう。

「もう、無理」
 結論から言うとスキル等な発生しなかった。
「じゃ、狩り始めようか」
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