25 / 427
掴んだ胃袋は離してもどこまでも追いかけてくる
地球のお土産
しおりを挟む
「それでは次の世界ですが…」
以前の世界から数日が経ち、レポートも受理され次の世界に飛ぶ事になった。
「といってもまたライトな世界のハズですよー、以前の世界はわざわざハードモードを選んでましたからね、でもサヨちゃんのおかげで生き延びれましたが、ゲームと違ってやり直しやコンテニューなんてできませんからね」
「はい」
釘を刺されたって事は自分は助かると無意識に思って、それが行動に出ているのだろう。
「次の世界ですが、異世界転生した人の様子を窺ってきてもらいます」
「様子…ですか」
「はい、別に接触しなても遠目から見ているだけでいいですよー、その転生者が世界を壊すなんて事にならないか見るだけでいいので」
「判断は全部こっちでいいのですか?」
「そこは構いません、ただし貴方との人としての相性が悪いというだけでダメとか個人的な事でなければ問題ありません、もし困っていんでれば助けるのも全部そちらの判断にお任せします」
「そんな難しそうな事を僕でいいのですか?」
「はい、むしろこういう事は新人にやってもらう事が多いです、ベテランだともっと大がかりな仕事になりますし、それにまだ転生してから日は浅いのでサヨちゃんが本気を出さなくても簡単に殺す事もできますよ」
なんて物騒な…。
「違う世界の日本人だとしてもそうい事は未然に阻止したいものです、そんな訳でお願いしますね」
いつの間にか足元には魔法陣があり、気が付くと森の中にいた。
「また森スタートか…」
「後ろ後ろ」
サヨが服を軽く引っ張り、背後に注意を促す。
振り向いてみると頑丈な作りの木で出来た門があった。
「こんな立派ってことはこの辺は治安とか悪いのかな…」
「おい、お前らいつの間にそこにいた!」
門が開き、槍を持った男性が出てきた、穂先をこちらに向けてはいないがかなり警戒している。
下手な説明ではいらない誤解が生じるかもしれないのでとぼけてみる。
「いやぁ、そのぉ、自分たちもよく解らなくて…、気が付いたらココに飛ばされていまして…」
「そんな事信じられると思っているのか」
信じて貰えなかった。
「いやでも、それ以外何もなくて…」
「お前の横にいる奴は余裕そうだな」
「私は夫がいれば何も問題ありません!」
「お、おう…、とりあえず害意がないのはわかった」
飽きれて溜息をついているが、視線はしっかりとこちらをとらえ、槍を持つ手の力を緩めていない。
「ベルクさん、その人たちは僕と同じ出の人達みたいですよ」
槍を持った男の後ろから若い男性が出てくる、自分たちの事を同じ出の人といった事から多分この人が今回見る予定の転生だろう。
以前の世界から数日が経ち、レポートも受理され次の世界に飛ぶ事になった。
「といってもまたライトな世界のハズですよー、以前の世界はわざわざハードモードを選んでましたからね、でもサヨちゃんのおかげで生き延びれましたが、ゲームと違ってやり直しやコンテニューなんてできませんからね」
「はい」
釘を刺されたって事は自分は助かると無意識に思って、それが行動に出ているのだろう。
「次の世界ですが、異世界転生した人の様子を窺ってきてもらいます」
「様子…ですか」
「はい、別に接触しなても遠目から見ているだけでいいですよー、その転生者が世界を壊すなんて事にならないか見るだけでいいので」
「判断は全部こっちでいいのですか?」
「そこは構いません、ただし貴方との人としての相性が悪いというだけでダメとか個人的な事でなければ問題ありません、もし困っていんでれば助けるのも全部そちらの判断にお任せします」
「そんな難しそうな事を僕でいいのですか?」
「はい、むしろこういう事は新人にやってもらう事が多いです、ベテランだともっと大がかりな仕事になりますし、それにまだ転生してから日は浅いのでサヨちゃんが本気を出さなくても簡単に殺す事もできますよ」
なんて物騒な…。
「違う世界の日本人だとしてもそうい事は未然に阻止したいものです、そんな訳でお願いしますね」
いつの間にか足元には魔法陣があり、気が付くと森の中にいた。
「また森スタートか…」
「後ろ後ろ」
サヨが服を軽く引っ張り、背後に注意を促す。
振り向いてみると頑丈な作りの木で出来た門があった。
「こんな立派ってことはこの辺は治安とか悪いのかな…」
「おい、お前らいつの間にそこにいた!」
門が開き、槍を持った男性が出てきた、穂先をこちらに向けてはいないがかなり警戒している。
下手な説明ではいらない誤解が生じるかもしれないのでとぼけてみる。
「いやぁ、そのぉ、自分たちもよく解らなくて…、気が付いたらココに飛ばされていまして…」
「そんな事信じられると思っているのか」
信じて貰えなかった。
「いやでも、それ以外何もなくて…」
「お前の横にいる奴は余裕そうだな」
「私は夫がいれば何も問題ありません!」
「お、おう…、とりあえず害意がないのはわかった」
飽きれて溜息をついているが、視線はしっかりとこちらをとらえ、槍を持つ手の力を緩めていない。
「ベルクさん、その人たちは僕と同じ出の人達みたいですよ」
槍を持った男の後ろから若い男性が出てくる、自分たちの事を同じ出の人といった事から多分この人が今回見る予定の転生だろう。
0
あなたにおすすめの小説
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
底辺から始まった俺の異世界冒険物語!
ちかっぱ雪比呂
ファンタジー
40歳の真島光流(ましまみつる)は、ある日突然、他数人とともに異世界に召喚された。
しかし、彼自身は勇者召喚に巻き込まれた一般人にすぎず、ステータスも低かったため、利用価値がないと判断され、追放されてしまう。
おまけに、道を歩いているとチンピラに身ぐるみを剥がされる始末。いきなり異世界で路頭に迷う彼だったが、路上生活をしているらしき男、シオンと出会ったことで、少しだけ道が開けた。
漁れる残飯、眠れる舗道、そして裏ギルドで受けられる雑用仕事など――生きていく方法を、教えてくれたのだ。
この世界では『ミーツ』と名乗ることにし、安い賃金ながらも洗濯などの雑用をこなしていくうちに、金が貯まり余裕も生まれてきた。その頃、ミーツは気付く。自分の使っている魔法が、非常識なほどチートなことに――
伯爵家の三男に転生しました。風属性と回復属性で成り上がります
竹桜
ファンタジー
武田健人は、消防士として、風力発電所の事故に駆けつけ、救助活動をしている途中に、上から瓦礫が降ってきて、それに踏み潰されてしまった。次に、目が覚めると真っ白な空間にいた。そして、神と名乗る男が出てきて、ほとんど説明がないまま異世界転生をしてしまう。
転生してから、ステータスを見てみると、風属性と回復属性だけ適性が10もあった。この世界では、5が最大と言われていた。俺の異世界転生は、どうなってしまうんだ。
インターネットで異世界無双!?
kryuaga
ファンタジー
世界アムパトリに転生した青年、南宮虹夜(ミナミヤコウヤ)は女神様にいくつものチート能力を授かった。
その中で彼の目を一番引いたのは〈電脳網接続〉というギフトだ。これを駆使し彼は、ネット通販で日本の製品を仕入れそれを売って大儲けしたり、日本の企業に建物の設計依頼を出して異世界で技術無双をしたりと、やりたい放題の異世界ライフを送るのだった。
これは剣と魔法の異世界アムパトリが、コウヤがもたらした日本文化によって徐々に浸食を受けていく変革の物語です。
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。
いきなり異世界って理不尽だ!
みーか
ファンタジー
三田 陽菜25歳。会社に行こうと家を出たら、足元が消えて、気付けば異世界へ。
自称神様の作った機械のシステムエラーで地球には帰れない。地球の物は何でも魔力と交換できるようにしてもらい、異世界で居心地良く暮らしていきます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる