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掴んだ胃袋は離してもどこまでも追いかけてくる
地球のお土産
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「それでは次の世界ですが…」
以前の世界から数日が経ち、レポートも受理され次の世界に飛ぶ事になった。
「といってもまたライトな世界のハズですよー、以前の世界はわざわざハードモードを選んでましたからね、でもサヨちゃんのおかげで生き延びれましたが、ゲームと違ってやり直しやコンテニューなんてできませんからね」
「はい」
釘を刺されたって事は自分は助かると無意識に思って、それが行動に出ているのだろう。
「次の世界ですが、異世界転生した人の様子を窺ってきてもらいます」
「様子…ですか」
「はい、別に接触しなても遠目から見ているだけでいいですよー、その転生者が世界を壊すなんて事にならないか見るだけでいいので」
「判断は全部こっちでいいのですか?」
「そこは構いません、ただし貴方との人としての相性が悪いというだけでダメとか個人的な事でなければ問題ありません、もし困っていんでれば助けるのも全部そちらの判断にお任せします」
「そんな難しそうな事を僕でいいのですか?」
「はい、むしろこういう事は新人にやってもらう事が多いです、ベテランだともっと大がかりな仕事になりますし、それにまだ転生してから日は浅いのでサヨちゃんが本気を出さなくても簡単に殺す事もできますよ」
なんて物騒な…。
「違う世界の日本人だとしてもそうい事は未然に阻止したいものです、そんな訳でお願いしますね」
いつの間にか足元には魔法陣があり、気が付くと森の中にいた。
「また森スタートか…」
「後ろ後ろ」
サヨが服を軽く引っ張り、背後に注意を促す。
振り向いてみると頑丈な作りの木で出来た門があった。
「こんな立派ってことはこの辺は治安とか悪いのかな…」
「おい、お前らいつの間にそこにいた!」
門が開き、槍を持った男性が出てきた、穂先をこちらに向けてはいないがかなり警戒している。
下手な説明ではいらない誤解が生じるかもしれないのでとぼけてみる。
「いやぁ、そのぉ、自分たちもよく解らなくて…、気が付いたらココに飛ばされていまして…」
「そんな事信じられると思っているのか」
信じて貰えなかった。
「いやでも、それ以外何もなくて…」
「お前の横にいる奴は余裕そうだな」
「私は夫がいれば何も問題ありません!」
「お、おう…、とりあえず害意がないのはわかった」
飽きれて溜息をついているが、視線はしっかりとこちらをとらえ、槍を持つ手の力を緩めていない。
「ベルクさん、その人たちは僕と同じ出の人達みたいですよ」
槍を持った男の後ろから若い男性が出てくる、自分たちの事を同じ出の人といった事から多分この人が今回見る予定の転生だろう。
以前の世界から数日が経ち、レポートも受理され次の世界に飛ぶ事になった。
「といってもまたライトな世界のハズですよー、以前の世界はわざわざハードモードを選んでましたからね、でもサヨちゃんのおかげで生き延びれましたが、ゲームと違ってやり直しやコンテニューなんてできませんからね」
「はい」
釘を刺されたって事は自分は助かると無意識に思って、それが行動に出ているのだろう。
「次の世界ですが、異世界転生した人の様子を窺ってきてもらいます」
「様子…ですか」
「はい、別に接触しなても遠目から見ているだけでいいですよー、その転生者が世界を壊すなんて事にならないか見るだけでいいので」
「判断は全部こっちでいいのですか?」
「そこは構いません、ただし貴方との人としての相性が悪いというだけでダメとか個人的な事でなければ問題ありません、もし困っていんでれば助けるのも全部そちらの判断にお任せします」
「そんな難しそうな事を僕でいいのですか?」
「はい、むしろこういう事は新人にやってもらう事が多いです、ベテランだともっと大がかりな仕事になりますし、それにまだ転生してから日は浅いのでサヨちゃんが本気を出さなくても簡単に殺す事もできますよ」
なんて物騒な…。
「違う世界の日本人だとしてもそうい事は未然に阻止したいものです、そんな訳でお願いしますね」
いつの間にか足元には魔法陣があり、気が付くと森の中にいた。
「また森スタートか…」
「後ろ後ろ」
サヨが服を軽く引っ張り、背後に注意を促す。
振り向いてみると頑丈な作りの木で出来た門があった。
「こんな立派ってことはこの辺は治安とか悪いのかな…」
「おい、お前らいつの間にそこにいた!」
門が開き、槍を持った男性が出てきた、穂先をこちらに向けてはいないがかなり警戒している。
下手な説明ではいらない誤解が生じるかもしれないのでとぼけてみる。
「いやぁ、そのぉ、自分たちもよく解らなくて…、気が付いたらココに飛ばされていまして…」
「そんな事信じられると思っているのか」
信じて貰えなかった。
「いやでも、それ以外何もなくて…」
「お前の横にいる奴は余裕そうだな」
「私は夫がいれば何も問題ありません!」
「お、おう…、とりあえず害意がないのはわかった」
飽きれて溜息をついているが、視線はしっかりとこちらをとらえ、槍を持つ手の力を緩めていない。
「ベルクさん、その人たちは僕と同じ出の人達みたいですよ」
槍を持った男の後ろから若い男性が出てくる、自分たちの事を同じ出の人といった事から多分この人が今回見る予定の転生だろう。
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