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魔法学校の臨時講師

専用機は通常の1.3倍以上の性能

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「ええ、私が自分の力で発掘した物が1体ありますわ、貴族が自力で発掘した物がおいそれと没収が出来ませんからね、私が研究するためにとかいろいろな理由をつけて私の屋敷に1体ございますわ」
他の生徒よりどことなくオーラがあると思っていたが貴族のようだ、というか貴族相手にタメ口なんだが大丈夫なんだろうか、周りの生徒達の反応を見る限り問題はさなそうだが、一応後で聞いておこう。

今授業に使用しているゴーレムは小さく、本当に授業用にしか使えない物だ。
以前は人と同じ大きさだったらしいが徐々に小さくなっていったらしい。

「これはもう私の自前のゴーレムをしようするしかありませんわね」
やれやれという風を装っているが自分のゴーレムが強化される事を明らかに楽しみにしているようだ。

「じゃあ次回は実物のゴーレムに対して考察してみようか」
「はーい!」
生徒達の元気な挨拶で本日の授業が終わった。



「やっと終わった…」
授業が終わり寄り道することなく帰宅し、部屋の中で崩れるように座る。
「お疲れ様です」
サヨが後ろから支えるように抱き着く、なんとか平然を装う事ができているが授業中は終始緊張し精神力が削られていった、本当になれない事をするものじゃない。
「あぁ、そういえば貴族の生徒に対して他の生徒と同じ対応して良かったのか聞いておかないと…」
「それなら問題ないみたい、貰った書類とかの中にそういうの書いてあるがあったよ」
学生である限り貴族も平民も関係ないそうだ。
「というか僕がいない時は何してるの?」
「実践訓練の仮想敵役やってるよ」
「教師やってんだな」
「うーん、私は適当に龍形態になって暴れているだけだし特に教えたりはしてないよ」
「あー、アドバイスとかはしないの?」
「生徒の後ろにいる人が的確にアドバイスしているから私はしてないよ」
「本当に仮想敵だけなんだな」
「うん、しかも長く戦闘はしなから早く帰ってこれるの」
「だから既に料理が出来ていると」
「そうだよ、でも料理作っていたから玄関でお迎えが出来なかった」
「こうして労ってもらえるだけで十分さ」
力を抜きサヨに完全にもたれかかる、それでもしっかりと支えてくれるサヨの方が力があるのであたりまえだが、2つのやわらかい感触を全力で感じていると疲れた心が癒えてくるような気がする、本当にサヨがいて助かる。

「じゃ、飯食うか」
「はい」
数分、あるいは数十分柔らかい感触を堪能した後、空腹が訴えを起こしてきたので、渋々起き上がり夕ご飯にする。
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