箱庭の支配人──稀人は異世界で自由を満喫します?

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0章 転生

十九、対抗(2)

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「昨日ぶりだな、父上」

「…やはりあの時の声はお前か──ユーグよ!」

「父上よ、赤ん坊の反抗期とは早いものでな…早速反抗期とさせてもらうぞ!」

「ちょっと待て」

そう言って父は、頭をコツコツと叩きながら現状を整理した。

「あ゛~…よし、反抗期は分かった。何度も経験があるのでな。
しかし、しかしな…ひとまず、話していることに疑問を持っておるのだ」

「あ、それ俺も気になっていたんだ。あの時はそういう能力だと思ったが…」

「?…ああ、そうか。ガラハドに説明はしていたが、父上には話していないのだったか…箱庭の能力で、声を出しているのだ。
そうだな、詳しく説明するならば…
箱庭というのは、その中ならば現象を具現化させるものなのだ。
だから、空を飛ぶのも鳥が空を飛ぶこと同様、その現象を具現化しているからこそ箱庭内で飛ぶことが出来るのだ。
 そして、それらを踏まえ、自身の思念を具現化し、それらを外に放出することで父上やガラハドのように"声"として聞き取るのだ」

「なるほど…む?ならば、現象をほぼ無制限に発動できるということか…」

「では、引き続き反抗期とさせてもらうが…父上よ、ガラハドは俺の物にしたから貰っていくぞ!」
「紛らわしい言い方をするな!」

ガラハドがそういや叫んだ瞬間、またも父は頭を悩ませた。

「待て、ガラハドは騎士団長なのだ。ユーグの物にはできない」

「騎士の誓いも既に済ませてある。
それと…ガラハドも一度は処刑された身、父上もまさか…死人を働かせる程王の歳がないとは思いたくは無かったのだが…
まさか、王ともあろう者が!死人を!無理矢理働かせるとは!」

「待て待て待て、処刑は中断したであろう!」

「王ならば王国憲法を覚えてはどうなのだ?」

そう言いながら、俺は憲法を調べながらそのまま読み上げた。

「【王国憲法第100章】
2代目国王陛下が初代国王陛下及び初代王妃の為に作り上げた憲法で、自身に早めに王権を譲り受けたものの、まだ働かせようとする家臣に対抗するために作り上げた憲法で、継承権を譲った王を含め、あらゆる万人にて役目を終えたもの、もしくはそれに準ずる行いを行った者は自動的に退職扱いとなり、本人の意思を尊重して働かせることを禁ずる。
 また、その場合は本人の希望で職に戻ることも可能である。
この憲法は、処刑を実行された者や、死刑囚となった者、または処刑を実行されたものの中断された者や、それに準ずる一定水準以上の刑を受けた者に対しても適応され、それらの者も全て本人の意思を尊重することとなる。
 しかし、本人の意思であっても、その職場などが認めなければ、戻ることは不可となる。

この憲法により、ガラハド騎士団長兼皇子の守護騎士として殉職した為、自動的に騎士団長及び守護騎士の座を退職した。
その為、ガラハドは現段階では騎士団長としての責務には絶対当たっていない。
その為、一般人扱いとなる為、俺はこのガラハドを正式な俺の騎士として父上に紹介させて頂こう!
過去に騎士団長として働いていた経歴あり!
国王陛下を守ったいた事からも、この騎士の誰よりも誰かを守ることに特化しており、また、この世界でも13名以下しか居ない円卓の騎士、その中でも最上位の聖杯の力を持っており、世界を探しても1人~3人ほどの希少な固有能力持ちだ!」

「む、むぅ…ガラハドよ!騎士団長に戻る気は…」

「申し訳ございませんが、私は彼の相棒としてこの世を生き直すことを誓いましたので」

「くっ…わ、分かった。護衛騎士としての役目を認めよう」

「っし!では、話も終わったことだから、俺はこれで失礼する。
ガラハドよ、良ければ父上と話していかれるか?」

「…ああ、そうだな。確かに、話した方が良さそうだな…」

「では、部屋で待っているぞ」
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