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第零章
魂の処刑───精神の死と「私」の誕生
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情事が終わり天童が身体を引き抜いた後も、黒崎の体内には消えない熱と、抉られたような鈍痛が居座り続けていた。
シーツに沈み、涙と唾液で汚れた顔を上げた黒崎は、幽霊のような声で絞り出す。
「……殺して……。お願いだから、もう……死なせて……」
それは、人間として保てる最後の、必死の叫びだった。
しかし、天童は身なりを整えながら、冷酷な笑みを浮かべて黒崎を見下ろす。
「殺さないと言っただろう。
君は私の『所有物』だ。
持ち主が飽きるまで、勝手に壊れることは許さない」
天童の言葉が、バラバラになりかけていた黒崎の心に、とどめの一撃として突き刺さった。
天童は次に、黒崎が最も触れられたくない、一人の男としての尊厳の象徴——「男の部分」を無造作に掴み上げた。
「さて、ここにも私の所有物である証を刻んでやろう。
君が二度と、私以外の前で男であることを思い出さないように」
「っ……いやああああああ!! やめろ! 触るな!! いやだあああ!!」
黒崎は狂ったように叫び、縛られた四肢をガクガクと震わせる。
しかし天童の手にはすでに、これまでで最も太く、禍々しい輝きを放つニードルが握られていた。
耳を貫かれ、唇を塞がれ、乳首を汚され、腹に印を刻まれ、そして奥深くまで天童に暴かれた。
その果てに待っていた、最も残酷で、最も痛ましい「去勢」にも似た装飾の儀式。
「嫌だ……嫌だ、嫌だ!! 俺は、俺は……っ!!」
「俺」という言葉を叫ぼうとした瞬間、天童の指先に力がこもり、鋭い先端が柔らかな粘膜に食い込んだ。
「あ……が、あああああああああああああああああああッ!!!」
これまで経験したどの痛みとも違う、全身の神経が焼き切れるような、凄絶な激痛。
男としての誇りが、物理的に、そして精神的に銀の針によって貫かれ、粉砕された。
(……あ…………ああ…………)
激痛のあまり、黒崎の瞳から光が消えた。
頭の中で、何かが「プツリ」と音を立てて千切れる。
憎悪も、逃亡への意志も、自分を「俺は黒崎という人間」と定義していた誇りも、その一刺しと共にすべてが溢れ出し、虚無へと消えていった。
「……あ、……ぁ……」
黒崎の口から漏れる呼吸が、次第に規則的な、感情を排したものへと変わっていく。
天童が、血に濡れた銀のピアスを固定し、その頬を優しく叩いた。
「聞こえるか、黒崎。……いや、私の『コレクション』」
虚ろな瞳を天童へ向けた黒崎は、少しだけ唇を震わせると、自分でも驚くほど平坦な声で、初めてその言葉を口にした。
「……はい、……ご主人、様……。
『私』は、あなたの……『モノ』です……」
シーツに沈み、涙と唾液で汚れた顔を上げた黒崎は、幽霊のような声で絞り出す。
「……殺して……。お願いだから、もう……死なせて……」
それは、人間として保てる最後の、必死の叫びだった。
しかし、天童は身なりを整えながら、冷酷な笑みを浮かべて黒崎を見下ろす。
「殺さないと言っただろう。
君は私の『所有物』だ。
持ち主が飽きるまで、勝手に壊れることは許さない」
天童の言葉が、バラバラになりかけていた黒崎の心に、とどめの一撃として突き刺さった。
天童は次に、黒崎が最も触れられたくない、一人の男としての尊厳の象徴——「男の部分」を無造作に掴み上げた。
「さて、ここにも私の所有物である証を刻んでやろう。
君が二度と、私以外の前で男であることを思い出さないように」
「っ……いやああああああ!! やめろ! 触るな!! いやだあああ!!」
黒崎は狂ったように叫び、縛られた四肢をガクガクと震わせる。
しかし天童の手にはすでに、これまでで最も太く、禍々しい輝きを放つニードルが握られていた。
耳を貫かれ、唇を塞がれ、乳首を汚され、腹に印を刻まれ、そして奥深くまで天童に暴かれた。
その果てに待っていた、最も残酷で、最も痛ましい「去勢」にも似た装飾の儀式。
「嫌だ……嫌だ、嫌だ!! 俺は、俺は……っ!!」
「俺」という言葉を叫ぼうとした瞬間、天童の指先に力がこもり、鋭い先端が柔らかな粘膜に食い込んだ。
「あ……が、あああああああああああああああああああッ!!!」
これまで経験したどの痛みとも違う、全身の神経が焼き切れるような、凄絶な激痛。
男としての誇りが、物理的に、そして精神的に銀の針によって貫かれ、粉砕された。
(……あ…………ああ…………)
激痛のあまり、黒崎の瞳から光が消えた。
頭の中で、何かが「プツリ」と音を立てて千切れる。
憎悪も、逃亡への意志も、自分を「俺は黒崎という人間」と定義していた誇りも、その一刺しと共にすべてが溢れ出し、虚無へと消えていった。
「……あ、……ぁ……」
黒崎の口から漏れる呼吸が、次第に規則的な、感情を排したものへと変わっていく。
天童が、血に濡れた銀のピアスを固定し、その頬を優しく叩いた。
「聞こえるか、黒崎。……いや、私の『コレクション』」
虚ろな瞳を天童へ向けた黒崎は、少しだけ唇を震わせると、自分でも驚くほど平坦な声で、初めてその言葉を口にした。
「……はい、……ご主人、様……。
『私』は、あなたの……『モノ』です……」
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