【完結】今後の鉈枠は、

ほわとじゅら

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第一章 ソシャゲの課金を止めるには?

★12:課金を止められない! - 2

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―『これは何を聞いてるかと言うと、さっき言ったように原作は主役のるるんちゃんが、ちょっとエロちっくな台詞を言うんだよ。昔のアニメでは原作寄りに作られてたんだよね。でも原作の漫画は打ち切りで3巻のみ。アニメは1巻までが作られた。カルト的に人気だったから2次創作も同人誌も流行ってたのは知ってる。カズキくんは昔の旧作アニメの方は見たのかな?』

―『見てないです。凄い見たいんですけど、VHSのレンタルビデオはどこもないし、DVD化はしてないし、ネット配信でもやってなくて』

―『そっか。円盤化してないのか。まぁ旧作品が人気なのは、分かる。例えば冒険中に遭遇した敵から攻撃を受けたとき、大概の女の子のキャラって〈きゃ!〉とか言うじゃん。でも原作や旧作アニメの場合〈いやん!〉〈あん!〉とかね若干エッチな響きが含まれるんだよね。逆に俺は去年のアニメをネット配信で見たんだけど、台詞は〈きゃ!〉になってた。全然エッチじゃない。だけどね、るるんちゃんのソシャゲでは、エッチな台詞を言うことがある。つまりソシャゲに関しては原作や旧作のるるんちゃんの話し言葉を聞けるんだ。非常に男心をくすぐられる。そうだよねカズキくん?』

―『え。ま、まぁ、そう、ですね』

―『さて。もう少し聞いておこうか。それでカズキくんは、るるんちゃんのソシャゲは、いつから始めて、どれくらいやってるの?』

―『去年の冬からです。学校が冬休みに入ってから、ずっとやってます』

―『課金は、どのタイミングから始めたのか覚えてる?』

―『えーと、年明けぐらいにはもう始めてました』

―『そのときからずっとやってるってことは、全額8千円を今年の1月から10月までやって、通算8万円課金したってことになるのかな?』

―『あ、いや、正確には7万円ちょっとです』

―『なるほど。それは何で分かるの?』

―『えっと、初詣のとき彼女とデートをしたんですけど、そのときにちょっとお金を使いました』

―『交際費だね』

―『はい』

―『でも学校帰りに買い食いとか、友達と遊びに行ってお金を使うこともあるんじゃないのかな?』

―『友達も実はソシャゲをやっていて、一緒にミッションとかをやるのに、多少なりは飲食店でゲームをやってたりもしたんですけど、それはクーポンとか、貰ったお年玉を使ってたりとかしたんで。なので遊びに行くのは自分の家から近い友達の家で、ソシャゲして過ごすことが殆どって感じです』

―『あーそういうこと。お年玉は、ソシャゲには使ってないの?』

―『使ってはいないですね。学校で使うノートとか、ペンを買ったりとか、上履きを買い替えたりとか、普段使う消耗品に大体消えました』

―『じゃあ少しは残ってるんだ?』

―『そうですね。残ってますね』

―『へぇ。残ってるなら、なんでソシャゲに使わないの?』

―『電子マネーにするのが面倒なので』

―『え。どういうこと。お小遣いは電子マネーになってるとか?』

―『はい』

―『あーそうなんだ! やば。今の子供って、お小遣い電子マネー化されてんだ! 君の親御さん凄いね。現金じゃないんだ。電子マネーに理解ある人なんだね』

―『なんか、僕のお父さんが一部の給与受け取りを電子マネーで支払われているんですけど』

―『給与を電子マネーで!』

―『はい』

―『すげー。あ、でも、よくよく考えてみれば、ネットバンキングはオンラインだし、給与明細もウェブ化が始まってPCで見たりとかできる時代だっけ。子供のお小遣いも電子マネーで増えていくのかなぁ。ちなみに定期券はどうしてるの?』

―『それは、お母さんに出して貰ってます』

―『あー、別途、親御さんに出してもらってるんだね?』

―『はい』

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