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第三章 コラボはムリなんですが?
★14:今回のお悩みは - 5
しおりを挟む―『……えっと、計画とか聞いてません。そもそもチャンネルは見てないので。というより、酔ってたから何でも発言して良いとは思いませんし、非常に迷惑です』
―『まだ、りあるさんは怒っているようです。ただスイーツショップの親族の方とはいえ、店側に何か損失とかあるといけません。俺から一つ質問なのですが、4年前にゼノゼノンさんが不用意にした発言によって、何か店側に損失・受り上げに響くようなことなどはありましたか?』
―『え…いえ。そういったことは聞いていません』
―『お店側に損失があるかは特になかったということでしょうか?』
―『特にないといえば、そうですね』
―『怒らないで冷静に答えていただきたいのですが、逆に売り上げがあがったということはありませんでしたか?』
―『いえ。それも特に目立った注文が入ったというようなことは聞いていません。何か大きな大口注文とかあれば、耳に入ることもありますが、残念ながら特にありません』
―『そうですか。なるほど。えっと先ほど、一旦は、ゼノゼノンさんからも謝罪の言葉が聞けました。しかし、このままだと平行線です。俺からの提案なのですが、誤解するような発言をしてしまったゼノゼノンさんには、今後スイーツショップの宣伝を、ご自身の動画投稿を行う際に無償で宣伝を行うということでいかがでしょうか?』
―『宣伝ですか?』
―『はい。いわゆる禊ですね。そもそも、あなたが不用意な発言をしなければスイーツショップの関係者の方に誤解を生むこともなかったわけです。4年間ずっと恨まれていたようなので、和解した方が良いかと思います。実際、スイーツは美味しいわけですよね?』
―『ま、まぁ。そうですね。えっと…じゃあ宣伝の期間は、どのくらいになりますか?』
―『それは、りあるさんに決めてもらいましょうか。りあるさん、いかがですか?』
―『宣伝…うーん。私が決めちゃって良いことなのかは分かりませんが、個人的な意見ですけど、1年間ですかね』
―『え…オレに1年も?』
―『4年にしようと思ったんですけど、1年じゃ不満ですか?』
―『すみません。1年でお願いします』
―『それじゃあ決まりですね。ゼノゼノンさん、急なお呼び立てなのに、ご出演ありがとうございました。発言には、くれぐれも気を付けて活動を続けてください。それでは動画編集がんばってください!』
―『どうも。それでは失礼します』
―『りあるさん、俺ができることは、ここまでとなります。勝手に宣伝での和解話を提案してしまいましたので、お店の方には後ほどキチンと許諾を得ておいてください。その返事を持って、俺から念押しでゼノゼノンさんに正確な日付ですね。期間の申し出を伝えておきます』
―『わかりました!』
―『ただね、企業イベントで気に食わない相手がいたとしても、荒げた発言というのは宜しくないと俺は思います。自粛期間は運営とよく話し合って、今後も引き続き活動をがんばってください!』
―『はい。何から何までご迷惑お掛けしてすみません。ありがとうございます!』
―『ありがとうございました。ということで、いやぁ、ネット上の発言というのは巡り巡ってブーメランのように返ってくることもあります。配信者の方は、特に気を付けよう! さて次回予告ですが、SNSで告知します。お楽しみに!』
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