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45話 命名
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メアリーの自室にて、次はどこに行こうかなぁと私は思案してしまう。
レレムでは変に目標を定めてしまったため、散々な目に遭ってしまった。
次は適当に過ごした方がいいだろうなぁ。
「はぁ……。結局報酬部屋には何があったんだろう……」
怖くて聞けなかったが、大福ちゃんたちの反応を見るにそこまで悪いものではなかったと思われる。
ただ、彼らは私のことを創造主として崇拝している節がある。
たとえ報酬が悪いものであったとしても同じような態度を取るのではないだろうか。
称号集めをしていたころの私であれば失敗をしてもまったく気にしなかったのだが、我が子同然のPMCたちに嫌われるのは何となく嫌だ。
「けど、くよくよしてても仕方ないよね。つぎつぎっ!」
メアリーの魔力結晶収支は改善されつつあると聞いている。
おそらく他のPMCたちが頑張ってくれたからであろう。
ならば創造主として私も頑張らねば。
そんなことを思う私のところへノックの音が響いた。
「どうぞー」
「失礼しやす! ご相談があるのですが、少々お時間よろしいでしょうか!」
入って来たのはハムちゃんだった。
ちなみに、今は人型に変化している。
龍の姿のままだと、巨大すぎて扉すら通れない。
「もっちろん。どしたのー?」
「先日魔力結晶の供給が安定してきたことは報告させて頂きやしたが、そうなると次なる問題が生じておりやして――」
「わかってるわ! お金ね!」
「はい。ご存知の通り、この時代ではかつてのエクスペディションオンラインの硬貨は使われていやせん。それに魔物どもを討伐してもドロップされるわけでもねーです。豚トロ様が集められた財が大量にあるとはいえ、使い続ければいつかは尽きてしまわれます」
「貯金はかなりあるけど、たしかにずっと消費してくってのは不安だからねー。そしたら砂クエにいきましょう!!」
「砂クエ? でございますか?」
「うん! 亜人領のジャングル地帯にある砂金入りの砂を大量ゲットできるってクエね! んで、それをトレジャーボックスに突っ込めば大量に硬貨が手に入るの!」
「そんなところがあるんですね」
「あそこはかなり特殊な場所だから、たぶん見つかってはいないはずだよっ」
「特殊な場所なのですか?」
「亜人領のジャングルにおっきな遺跡があるんだけど、そこの奥の奥の隠し部屋に無限に砂金入りの砂が湧き出るところがあるの。そこに行けばわかるわ!」
レレムのときのようにクエそのものがなかったとしても、遺跡の隠し部屋にさえたどり着ければ砂金は大量にあるはずだ。
まさかあの場所に情報無しでたどり着ける者もいないであろう。
「そうなのですね。さすがは豚トロ様。我々では到底仕入れられないような情報にも精通しておられる」
「う、うん……ま、まあね」
普通に攻略サイトに載ってた情報だけどね。
「んじゃ、行ってこよっかな」
「あっ! お待ちくだせぇ! 豚トロ様、もしよろしければ、少し会っていただきたい者がいるのですが」
「ん? 誰?」
「メアリー近くに街の建設を進めていやすが、そこの代表たちです」
「ふーん、町長的な人かな? いいよー」
そのままハムちゃんと上層へ移動して行く。
メアリー傍の街は前回見た時の三倍くらいに発展しており、もはや驚きを通り越して吹き出してしまうほどであった。
「でかっ。すごくない。こんなの数日で建っちゃうの?」
「こちらはこの街の市役所となっておりやす。これから会う者どもはいちおう街の代表となってるんすが、豚トロ様や我らPMCの方が立場としては上ですぁ」
なんて言われて通されたのは玉座のような場所であった。
代表と思しき人たちは床で跪いている。
おまけに私が座る場所はどう見ても上座だ。
位置が上座なのではなく、物理的に高い位置にある。
「あー……。えっ? ここに座るの? すっごくやりづらいんだけどっ」
「も、申し訳ございやせん! これ以上の椅子をご用意することができませんでして……。俺の不行き届きですっ!」
「いや逆だからっ! 普通の椅子でいいからっ! っていうかみんなと同じ高さのところがいいんだけどっ!」
「普通の……? なるほど、そういうことですか! おい! お前! ここへ来い!」
代表と思しき者の一人がそう呼ばれ、ハムちゃんが合図すると、その者はなんの疑いもなく非常に素早い動作でたぶん『椅子』へとなり替わってきやがった。
「……えっと??」
「大変申し訳ございませんでした! ただの玉座など豚トロ様へお出しするには不十分。どうぞあなた様の下僕を椅子としてお使い下さい」
「あー……うん。え? ……うん。……帰っていいかな?」
「むっ! も、申し訳ございません! 蜂人の椅子ではなく犬人の椅子とすべきでした!」
「そこじゃないからっ!」
結局、意味のわからないことばかりを言ってくる彼を無視して、普通に会議用の椅子を自分で持ってきてそこに座ることとした。
ハムちゃんはなぜだかその間ずっと申し訳なさそうにしていた。
「で? 誰なの? っていうか普通に皆にも椅子に座って欲しいところだけど、そこは言っても変えてくれないみたいだからもういいや」
「はい。こちらはこの街の代表となる者たちです」
全部でざっと五十人くらいだろうか。
種族が違うところを見るに、おそらく各種族の代表と思われる。
中でも最前列にいる三人はこの代表団の中の代表であろう。
この前私と話した犬人のアリアスと、蝶人の女性、魔族の男性だ。
「そっか。皆さん初めまして、となりの豚トロって言います。えっと、立場で言うとこの街のすぐ近くにある壁に耳あり障子にメアリーの創造主かな。良き隣人として、皆さんよろしくお願いします」
そう言って頭を下げると、全員に雷が走ったのかと錯覚するほどの動揺が見られた。
……え?
私が頭を下げると何がまずいの?
それか髪になんかついてるとか!?
不自然にならないレベルで髪をいじってみたのだが、特段へんなところはない。
頭の中では首を傾げながらも、仕方がないのでそのままでいることにする。
「ん゛ん゛! そ、それで、この街の現状についてですが、現在54種の部族が我々の傘下に加わっており、分業化と森林開墾を進めております」
前回の倍近くに種族増えてるじゃん……。
「ふーん。それで?」
「そろそろここも人口が増えてきやした。つきましては、是非とも街の名前を付けて頂きたいと考えているのですが、いかがでしょうか?」
「名前か!」
なるほど。
それなら皆につけてもらった方がいいな。
けど、きっとハムちゃんのことだから、みんなを怖がらせて意見を出しづらくしているに違いない。
ならば、ここは一発寒いのを私が持ってきて、それを皮切りに皆に意見を出してもらうって流れがいいかな!
よしっ!
「そしたら『旅は道連れ世はOh yeah!!』とかでどう?!」
「っ……!?」
よっしゃっ!
狙い通り空気が凍った!
さすがにこんなふざけた名前なんて採用されないであろう。
さあ、このクソみたいな名前を否定するためにみんなで意見を出し合うんだ!
と思っていたのだが――、
ハムちゃんからはなんと感嘆の息が漏れ出るのであった。
「おぉ……! なんと素晴らしい街の名前だことでしょうか!!」
「はぁ!?」
「これ以上の名など存在しないでしょう! これにいたしましょう!」
「え、い、いやっ、ちょっと待って。ホントにこれにするの? もーちょっとよく考えた方が良くない? 私はまだまだアイデアがいっぱいあるけど」
「いえ! 他ならぬ豚トロ様が第一に思い浮かんだ名です! これ以上の名前などあろうはずもございません!」
「そ、そーかなー。で、でもさ、ほらっ、アイデアってみんなで話し合いながらいろいろと変えていく方がよりよくなるっていうか」
「下等なる我々の考えなど、豚トロ様には遠く及びません。こちらの名前で進めさせていただければと存じます」
「あ゛……う、うん……。えっと、で、できればハムちゃんだけじゃなくてみんなの意見も聞きたいんだけど、みんなはどう思ってるのかな」
なんて具合に最前列の三人に話を振ってみる。
「将来の繁栄を約束されている素晴らしい名前だと思われます」
「英知の結晶が込められた、まさに神の御足もとに相応しき名かと」
「神々しさすら感じられる我らの願いのような名です」
「あー。うん。そっかー……。そうなんだー」
試しにその後ろにいる代表たちへと視線を向けてみるも、皆希望に満ちた瞳をしていた。
助け舟を求めて話を振ったというのに、逆に異論を出しづらくなってしまう。
「では、この名で進めさせていただきます!」
「うん。はい」
もう止められない。
どうしてこうなった……。
レレムでは変に目標を定めてしまったため、散々な目に遭ってしまった。
次は適当に過ごした方がいいだろうなぁ。
「はぁ……。結局報酬部屋には何があったんだろう……」
怖くて聞けなかったが、大福ちゃんたちの反応を見るにそこまで悪いものではなかったと思われる。
ただ、彼らは私のことを創造主として崇拝している節がある。
たとえ報酬が悪いものであったとしても同じような態度を取るのではないだろうか。
称号集めをしていたころの私であれば失敗をしてもまったく気にしなかったのだが、我が子同然のPMCたちに嫌われるのは何となく嫌だ。
「けど、くよくよしてても仕方ないよね。つぎつぎっ!」
メアリーの魔力結晶収支は改善されつつあると聞いている。
おそらく他のPMCたちが頑張ってくれたからであろう。
ならば創造主として私も頑張らねば。
そんなことを思う私のところへノックの音が響いた。
「どうぞー」
「失礼しやす! ご相談があるのですが、少々お時間よろしいでしょうか!」
入って来たのはハムちゃんだった。
ちなみに、今は人型に変化している。
龍の姿のままだと、巨大すぎて扉すら通れない。
「もっちろん。どしたのー?」
「先日魔力結晶の供給が安定してきたことは報告させて頂きやしたが、そうなると次なる問題が生じておりやして――」
「わかってるわ! お金ね!」
「はい。ご存知の通り、この時代ではかつてのエクスペディションオンラインの硬貨は使われていやせん。それに魔物どもを討伐してもドロップされるわけでもねーです。豚トロ様が集められた財が大量にあるとはいえ、使い続ければいつかは尽きてしまわれます」
「貯金はかなりあるけど、たしかにずっと消費してくってのは不安だからねー。そしたら砂クエにいきましょう!!」
「砂クエ? でございますか?」
「うん! 亜人領のジャングル地帯にある砂金入りの砂を大量ゲットできるってクエね! んで、それをトレジャーボックスに突っ込めば大量に硬貨が手に入るの!」
「そんなところがあるんですね」
「あそこはかなり特殊な場所だから、たぶん見つかってはいないはずだよっ」
「特殊な場所なのですか?」
「亜人領のジャングルにおっきな遺跡があるんだけど、そこの奥の奥の隠し部屋に無限に砂金入りの砂が湧き出るところがあるの。そこに行けばわかるわ!」
レレムのときのようにクエそのものがなかったとしても、遺跡の隠し部屋にさえたどり着ければ砂金は大量にあるはずだ。
まさかあの場所に情報無しでたどり着ける者もいないであろう。
「そうなのですね。さすがは豚トロ様。我々では到底仕入れられないような情報にも精通しておられる」
「う、うん……ま、まあね」
普通に攻略サイトに載ってた情報だけどね。
「んじゃ、行ってこよっかな」
「あっ! お待ちくだせぇ! 豚トロ様、もしよろしければ、少し会っていただきたい者がいるのですが」
「ん? 誰?」
「メアリー近くに街の建設を進めていやすが、そこの代表たちです」
「ふーん、町長的な人かな? いいよー」
そのままハムちゃんと上層へ移動して行く。
メアリー傍の街は前回見た時の三倍くらいに発展しており、もはや驚きを通り越して吹き出してしまうほどであった。
「でかっ。すごくない。こんなの数日で建っちゃうの?」
「こちらはこの街の市役所となっておりやす。これから会う者どもはいちおう街の代表となってるんすが、豚トロ様や我らPMCの方が立場としては上ですぁ」
なんて言われて通されたのは玉座のような場所であった。
代表と思しき人たちは床で跪いている。
おまけに私が座る場所はどう見ても上座だ。
位置が上座なのではなく、物理的に高い位置にある。
「あー……。えっ? ここに座るの? すっごくやりづらいんだけどっ」
「も、申し訳ございやせん! これ以上の椅子をご用意することができませんでして……。俺の不行き届きですっ!」
「いや逆だからっ! 普通の椅子でいいからっ! っていうかみんなと同じ高さのところがいいんだけどっ!」
「普通の……? なるほど、そういうことですか! おい! お前! ここへ来い!」
代表と思しき者の一人がそう呼ばれ、ハムちゃんが合図すると、その者はなんの疑いもなく非常に素早い動作でたぶん『椅子』へとなり替わってきやがった。
「……えっと??」
「大変申し訳ございませんでした! ただの玉座など豚トロ様へお出しするには不十分。どうぞあなた様の下僕を椅子としてお使い下さい」
「あー……うん。え? ……うん。……帰っていいかな?」
「むっ! も、申し訳ございません! 蜂人の椅子ではなく犬人の椅子とすべきでした!」
「そこじゃないからっ!」
結局、意味のわからないことばかりを言ってくる彼を無視して、普通に会議用の椅子を自分で持ってきてそこに座ることとした。
ハムちゃんはなぜだかその間ずっと申し訳なさそうにしていた。
「で? 誰なの? っていうか普通に皆にも椅子に座って欲しいところだけど、そこは言っても変えてくれないみたいだからもういいや」
「はい。こちらはこの街の代表となる者たちです」
全部でざっと五十人くらいだろうか。
種族が違うところを見るに、おそらく各種族の代表と思われる。
中でも最前列にいる三人はこの代表団の中の代表であろう。
この前私と話した犬人のアリアスと、蝶人の女性、魔族の男性だ。
「そっか。皆さん初めまして、となりの豚トロって言います。えっと、立場で言うとこの街のすぐ近くにある壁に耳あり障子にメアリーの創造主かな。良き隣人として、皆さんよろしくお願いします」
そう言って頭を下げると、全員に雷が走ったのかと錯覚するほどの動揺が見られた。
……え?
私が頭を下げると何がまずいの?
それか髪になんかついてるとか!?
不自然にならないレベルで髪をいじってみたのだが、特段へんなところはない。
頭の中では首を傾げながらも、仕方がないのでそのままでいることにする。
「ん゛ん゛! そ、それで、この街の現状についてですが、現在54種の部族が我々の傘下に加わっており、分業化と森林開墾を進めております」
前回の倍近くに種族増えてるじゃん……。
「ふーん。それで?」
「そろそろここも人口が増えてきやした。つきましては、是非とも街の名前を付けて頂きたいと考えているのですが、いかがでしょうか?」
「名前か!」
なるほど。
それなら皆につけてもらった方がいいな。
けど、きっとハムちゃんのことだから、みんなを怖がらせて意見を出しづらくしているに違いない。
ならば、ここは一発寒いのを私が持ってきて、それを皮切りに皆に意見を出してもらうって流れがいいかな!
よしっ!
「そしたら『旅は道連れ世はOh yeah!!』とかでどう?!」
「っ……!?」
よっしゃっ!
狙い通り空気が凍った!
さすがにこんなふざけた名前なんて採用されないであろう。
さあ、このクソみたいな名前を否定するためにみんなで意見を出し合うんだ!
と思っていたのだが――、
ハムちゃんからはなんと感嘆の息が漏れ出るのであった。
「おぉ……! なんと素晴らしい街の名前だことでしょうか!!」
「はぁ!?」
「これ以上の名など存在しないでしょう! これにいたしましょう!」
「え、い、いやっ、ちょっと待って。ホントにこれにするの? もーちょっとよく考えた方が良くない? 私はまだまだアイデアがいっぱいあるけど」
「いえ! 他ならぬ豚トロ様が第一に思い浮かんだ名です! これ以上の名前などあろうはずもございません!」
「そ、そーかなー。で、でもさ、ほらっ、アイデアってみんなで話し合いながらいろいろと変えていく方がよりよくなるっていうか」
「下等なる我々の考えなど、豚トロ様には遠く及びません。こちらの名前で進めさせていただければと存じます」
「あ゛……う、うん……。えっと、で、できればハムちゃんだけじゃなくてみんなの意見も聞きたいんだけど、みんなはどう思ってるのかな」
なんて具合に最前列の三人に話を振ってみる。
「将来の繁栄を約束されている素晴らしい名前だと思われます」
「英知の結晶が込められた、まさに神の御足もとに相応しき名かと」
「神々しさすら感じられる我らの願いのような名です」
「あー。うん。そっかー……。そうなんだー」
試しにその後ろにいる代表たちへと視線を向けてみるも、皆希望に満ちた瞳をしていた。
助け舟を求めて話を振ったというのに、逆に異論を出しづらくなってしまう。
「では、この名で進めさせていただきます!」
「うん。はい」
もう止められない。
どうしてこうなった……。
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かくして天上界でも類稀な神々の総意に依り、忍の魂は異なる世界への転生という形で蘇ることが許されたのである。
この物語は、地球世界に生を受けながらも、その生を満喫できないまま死に至った一人の若い女性の魂が、神々の助力により異世界で新たな生を受け、神々の加護を受けつつ新たな人生を歩む姿を描いたものである。
しかしながら、神々の意向とは裏腹に、転生した魂は、新たな闘いの場に身を投じることになった。
この物語は「カクヨム様」にも同時投稿します。
一応不定期なのですが、土曜の午後8時に投稿するよう努力いたします。
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