異世界探訪記

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四十五日目。エルフ族の集落にて

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四十五日目。
 ベルデットさんに呼び出された。何事かと思い、速やかに長の屋敷に戻ると昨日の夕餉のことを聞かれた。
 なので、包み隠さず主要な事を話すとベルデットさんは両腕を組んで深々と頷いていた。
 最後に、ベルデットさんはギルビットさんが着いて行きたいと言ったら連れて行くか?と聞いてきたので魔法の師でもあるし、ここの常識、非常識も教わっているのだから、俺に出来ることで彼が望む事なら応えたいと返答した。

 呼び出されたのは午前中だったので昼になるまで集落についてベルデットさんと話し合い、途中で参画してきたギルビットさんも含めて喧々囂々の討論をしていたら夕餉の時間になってしまっていた。

 夕餉の時に話し合った内容を話すと集落のみんなの反応は上々だった。
 その内容は、いつも水を汲みに行っている泉から水道を通し、夕餉で集まるここの近くに池を作ると言うもの。
 湖は此処より低かったので、水道の始点を湖に流れ込む川の近くに設定し、水車小屋を立ててそれを動力にポンプ紛いの物も作る。
 こっちへ流す水道の下に湖に戻す水道も作って循環させる方針だ。
 だったのだが、畑組から畑の近くに同じ様な池を作って欲しいと要望があがり、ギルビットさんとベルデットさんは狐につままれた様な顔になった。その横で俺が結構時間が必要だが大丈夫か聞くと、提案した人は今までも水を汲んでから畑仕事をしていたんだから大丈夫だと笑う。
 それからの話し合いの結果、広場以外に三つの池を作ることが決まってそれに伴い湖に戻す水道が引っ張ってくる水道の下を通る案は破棄。別の水道としてしっかり作ることになった。
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