57 / 166
家族の秘密 ④
しおりを挟む
母の話は確かに衝撃的だった。
でも、プロフェット(預言者)の爺さんが言っていたのは、人生が変わるような事実を知るという事だった。父親がヴァンパイアと人間のハーフだった事実には、確かにビックリした。でも、それ以上の事はない。俺がヴァンパイアの特性を持っていないことも、相変わらず非力であることにも、変わりはない。父の手紙は気になったが、次の休みはまだ先だ。このことは今思い悩んでも仕方ない。出たとこ勝負だ。
「一宇。お母さんは帰られたの?」
アヤメが聞いてきた。
「ああ、お袋、看護師で忙しいからあの日のうちに帰ったよ。あ、そう言えば、俺がアパートに帰った時お袋、アヤメから借りた「金太郎侍」見ててさ、面白いから今度貸してくれって言ってたよ。」
アヤメの目がきらりと光った。なんか嫌な予感がする。
「それで、なんでそんな浮かない顔してるのよ。」
説明が難しい、、、。難しいうえに、俺自身、今現在。全てが分かっているわけじゃない。
「ねぇ。アヤメって俺の頭ン中、覗けるんだよな。」
「できるわよ。」
「じゃあ。わかるんじゃないの?俺の考えてること。最初にお前にあった時も、俺がお前の事、チンチクリンのガキって考えたことバレてたし。」
「ああ、あの時は、一宇は、まだ私の眷属じゃなかったし。眷属にしてからは、一宇の頭の中をのぞいたことは一度もないわよ、」
「その仕組みってのは、いったいどうなってるんだ。」
「どうなってるって、、。文字通り覗くって表現が近いかもね。あんた達が考えてることが勝手に頭に中に聞こえてくるわけじゃないのよ。もしそんなだったら、煩くて仕方ないわ。」
「アヤメは、なんで眷属になった俺の中を覗かないんだ?」
「一宇なんか単純だから、いちいち覗かなくっても、考えてる事なんか全て顔に出てるわよ。」
俺は、無意識に両手で顔を覆う。
「嘘よ。単純ね一宇は。信頼関係って言うのかな。一宇も私に頭の中を覗かれていたらやりにくいでしょ。会話って大事だから。話し合って理解し合うのは、私たちのような関係には必要だと思う。」
アヤメの言ってることは、もっともだ。なら、俺は今回の真相が明らかになったら、まず誰よりも先にアヤメに話そうと決めた。
その時、言動のおかしなヴァンパイアが国分町の路上で暴れていると一報が入り、全員に召集がかかる。
俺たちはそろって出動した。
国分町の路上では、男が一人、大声をあげながらナイフのようなものを振り回していた。
「邪魔するな~。俺は死にたいんだよ!死んでやる!」
そんな事を言っているようだ。人血中毒者かもしれない。
アヤメが男の前に進み出る。
「あんた一体何がしたいわけ?死ぬ気はないんでしょ。」
いきなり叫んでいる男に、アヤメは投げかける。
「刑部さん、そんな男を刺激するような言って。どう言うつもりなんですか?」
杉山さんがアヤメを諫める。
「だって、そうじゃない。この男ヴァンパイアなんでしょ。だったら、こんなところでナイフ持ってクダまいてるっておかしくない?そもそも、あんなナイフじゃ死ねないわよ。死にたいなら、夜明けまで待って太陽の光を浴びるなり、誰かにお願いして首を切り落としてもらうなり。方法は他にもあるでしょ!」
「それはそうですが、わざわざ男を刺激しなくても、、。」
「あんたは、甘えてんのよ。何か言いたいことがあるなら、ヴァンパイアポリスに来なさい。あたしが話を聞くわよ。」
男はアヤメの剣幕に飲まれてすっかり大人しくなっていた。
意気消沈した男は、俺たちが乗って来たヴァンパイアポリスの車掌に、自ら乗り込み、あっけなく連行された。
連行された、男を連れて事務所脇の休憩室に向かう。
取調室までは必要ないというのがアヤメの考えだった。規則に厳しい杉山さんは渋ったが、アヤメのお陰で、男が素直に署までついてきたということもあり「今回は、例外中の例外です。」と言って休憩室で話をすることを認めた。
ただし、「私も見た~い。」を言って駄々をこねるノエルの話し合いへの参加は頑として認めなかった。休憩室にいるのは、暴れていた男とアヤメ。それと俺の3人だけだった。
俺が、ジュースを買い男とアヤメに渡す。
「ありがとうございます。」
男は、素直に受け取り、お礼を言った。
「俺、君が人血中毒なのかと思ったよ。ところで君の名前は?」
「人血中毒なんて、とんでもない!俺、人間の血なんか飲んだことないっすよ。俺、斎藤弘樹です。」
「それで。なんであんな騒ぎを起こしたわけ?」
アヤメがすかさず突っ込む、
「彼女に振られてヤケになって、、、。バカな事をしました。」
「ほんとにバカね。そんなんでいちいちあんな騒ぎ起こしてたら、この一宇なんて何度死んでるかわからないわよ。」
(俺は関係ないだろ、それに彼女いない歴は18年だけど、振られたことはないぞ。告白する勇気もなかったからな。)
「そうですか、大変ですね。兄さんも。」
男が、憐みのこもった視線を俺に向ける。俺は愛想笑いでごまかした。
「なんだ。女に振られたぁ。それだけなのぉ。」
「それだけ~って。俺、本気だったんですよ。所帯もとうと思ってたんですから。それなのにあいつ。水商売はじめてからなんか変わってしまって。派手になって、なんかコソコソするようになったから、俺心配で。陰で人血でもやってるんじゃないかって。」
「本人に確かめたの?」
「確かめたら、怒って出て行ってしまって。それ以来、帰ってこないんです。働いてた店も辞めちゃって。携帯もつながらないし、、、。」
「あんたが、彼女が人血中毒じゃないかって疑ったのはなんで?」
「時々、言動がおかしかったり、急に金回りもよくなったし。それに、あいつの携帯見たらなんか知らない男の名前がいくつかあって。メールにも、「今月は、3人調達できます」とか意味不明な事が書いてあって、、、。俺、怖くなって。」
「わかった。あんたの彼女が、いなくなったのはいつ?」
「もう一ヶ月になるかな?」
「彼女は、私たちが責任を持って探すわ。彼女の名前と、写真家なんかある?」
男は財布の中から彼女の写真を取り出しアヤメに渡した。
「名前は。石野美幸です。よろしくお願いします。あいつ、根は真面目でいい奴なんです。」
「わかった。彼女の情報を詳しくこの人に話して。」
アヤメが俺を指さす。
「終わったら、帰っていいわ。連絡先も置いて行ってね。何かわかったら連絡するから。」
「ありがとうございます。姉さん。」
俺は筆記用具を持ってきて、彼女の詳しい情報。働いてた店などを、斎藤さんから聞き出す。」
「アヤメは、口は悪いけど、優秀な捜査官だから安心して。さっきも、いきなりあんなこと言われて驚いたろ。」
「あ、いや。あれで、目が醒めたって言うか、正気に戻りましたから。感謝してます。」
帰るとき、斎藤さんは。「よろしくお願いします。」と何度も何度も頭を下げて帰って行った。
でも、プロフェット(預言者)の爺さんが言っていたのは、人生が変わるような事実を知るという事だった。父親がヴァンパイアと人間のハーフだった事実には、確かにビックリした。でも、それ以上の事はない。俺がヴァンパイアの特性を持っていないことも、相変わらず非力であることにも、変わりはない。父の手紙は気になったが、次の休みはまだ先だ。このことは今思い悩んでも仕方ない。出たとこ勝負だ。
「一宇。お母さんは帰られたの?」
アヤメが聞いてきた。
「ああ、お袋、看護師で忙しいからあの日のうちに帰ったよ。あ、そう言えば、俺がアパートに帰った時お袋、アヤメから借りた「金太郎侍」見ててさ、面白いから今度貸してくれって言ってたよ。」
アヤメの目がきらりと光った。なんか嫌な予感がする。
「それで、なんでそんな浮かない顔してるのよ。」
説明が難しい、、、。難しいうえに、俺自身、今現在。全てが分かっているわけじゃない。
「ねぇ。アヤメって俺の頭ン中、覗けるんだよな。」
「できるわよ。」
「じゃあ。わかるんじゃないの?俺の考えてること。最初にお前にあった時も、俺がお前の事、チンチクリンのガキって考えたことバレてたし。」
「ああ、あの時は、一宇は、まだ私の眷属じゃなかったし。眷属にしてからは、一宇の頭の中をのぞいたことは一度もないわよ、」
「その仕組みってのは、いったいどうなってるんだ。」
「どうなってるって、、。文字通り覗くって表現が近いかもね。あんた達が考えてることが勝手に頭に中に聞こえてくるわけじゃないのよ。もしそんなだったら、煩くて仕方ないわ。」
「アヤメは、なんで眷属になった俺の中を覗かないんだ?」
「一宇なんか単純だから、いちいち覗かなくっても、考えてる事なんか全て顔に出てるわよ。」
俺は、無意識に両手で顔を覆う。
「嘘よ。単純ね一宇は。信頼関係って言うのかな。一宇も私に頭の中を覗かれていたらやりにくいでしょ。会話って大事だから。話し合って理解し合うのは、私たちのような関係には必要だと思う。」
アヤメの言ってることは、もっともだ。なら、俺は今回の真相が明らかになったら、まず誰よりも先にアヤメに話そうと決めた。
その時、言動のおかしなヴァンパイアが国分町の路上で暴れていると一報が入り、全員に召集がかかる。
俺たちはそろって出動した。
国分町の路上では、男が一人、大声をあげながらナイフのようなものを振り回していた。
「邪魔するな~。俺は死にたいんだよ!死んでやる!」
そんな事を言っているようだ。人血中毒者かもしれない。
アヤメが男の前に進み出る。
「あんた一体何がしたいわけ?死ぬ気はないんでしょ。」
いきなり叫んでいる男に、アヤメは投げかける。
「刑部さん、そんな男を刺激するような言って。どう言うつもりなんですか?」
杉山さんがアヤメを諫める。
「だって、そうじゃない。この男ヴァンパイアなんでしょ。だったら、こんなところでナイフ持ってクダまいてるっておかしくない?そもそも、あんなナイフじゃ死ねないわよ。死にたいなら、夜明けまで待って太陽の光を浴びるなり、誰かにお願いして首を切り落としてもらうなり。方法は他にもあるでしょ!」
「それはそうですが、わざわざ男を刺激しなくても、、。」
「あんたは、甘えてんのよ。何か言いたいことがあるなら、ヴァンパイアポリスに来なさい。あたしが話を聞くわよ。」
男はアヤメの剣幕に飲まれてすっかり大人しくなっていた。
意気消沈した男は、俺たちが乗って来たヴァンパイアポリスの車掌に、自ら乗り込み、あっけなく連行された。
連行された、男を連れて事務所脇の休憩室に向かう。
取調室までは必要ないというのがアヤメの考えだった。規則に厳しい杉山さんは渋ったが、アヤメのお陰で、男が素直に署までついてきたということもあり「今回は、例外中の例外です。」と言って休憩室で話をすることを認めた。
ただし、「私も見た~い。」を言って駄々をこねるノエルの話し合いへの参加は頑として認めなかった。休憩室にいるのは、暴れていた男とアヤメ。それと俺の3人だけだった。
俺が、ジュースを買い男とアヤメに渡す。
「ありがとうございます。」
男は、素直に受け取り、お礼を言った。
「俺、君が人血中毒なのかと思ったよ。ところで君の名前は?」
「人血中毒なんて、とんでもない!俺、人間の血なんか飲んだことないっすよ。俺、斎藤弘樹です。」
「それで。なんであんな騒ぎを起こしたわけ?」
アヤメがすかさず突っ込む、
「彼女に振られてヤケになって、、、。バカな事をしました。」
「ほんとにバカね。そんなんでいちいちあんな騒ぎ起こしてたら、この一宇なんて何度死んでるかわからないわよ。」
(俺は関係ないだろ、それに彼女いない歴は18年だけど、振られたことはないぞ。告白する勇気もなかったからな。)
「そうですか、大変ですね。兄さんも。」
男が、憐みのこもった視線を俺に向ける。俺は愛想笑いでごまかした。
「なんだ。女に振られたぁ。それだけなのぉ。」
「それだけ~って。俺、本気だったんですよ。所帯もとうと思ってたんですから。それなのにあいつ。水商売はじめてからなんか変わってしまって。派手になって、なんかコソコソするようになったから、俺心配で。陰で人血でもやってるんじゃないかって。」
「本人に確かめたの?」
「確かめたら、怒って出て行ってしまって。それ以来、帰ってこないんです。働いてた店も辞めちゃって。携帯もつながらないし、、、。」
「あんたが、彼女が人血中毒じゃないかって疑ったのはなんで?」
「時々、言動がおかしかったり、急に金回りもよくなったし。それに、あいつの携帯見たらなんか知らない男の名前がいくつかあって。メールにも、「今月は、3人調達できます」とか意味不明な事が書いてあって、、、。俺、怖くなって。」
「わかった。あんたの彼女が、いなくなったのはいつ?」
「もう一ヶ月になるかな?」
「彼女は、私たちが責任を持って探すわ。彼女の名前と、写真家なんかある?」
男は財布の中から彼女の写真を取り出しアヤメに渡した。
「名前は。石野美幸です。よろしくお願いします。あいつ、根は真面目でいい奴なんです。」
「わかった。彼女の情報を詳しくこの人に話して。」
アヤメが俺を指さす。
「終わったら、帰っていいわ。連絡先も置いて行ってね。何かわかったら連絡するから。」
「ありがとうございます。姉さん。」
俺は筆記用具を持ってきて、彼女の詳しい情報。働いてた店などを、斎藤さんから聞き出す。」
「アヤメは、口は悪いけど、優秀な捜査官だから安心して。さっきも、いきなりあんなこと言われて驚いたろ。」
「あ、いや。あれで、目が醒めたって言うか、正気に戻りましたから。感謝してます。」
帰るとき、斎藤さんは。「よろしくお願いします。」と何度も何度も頭を下げて帰って行った。
0
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
幼馴染が家出したので、僕と同居生活することになったのだが。
四乃森ゆいな
青春
とある事情で一人暮らしをしている僕──和泉湊はある日、幼馴染でクラスメイト、更には『女神様』と崇められている美少女、真城美桜を拾うことに……?
どうやら何か事情があるらしく、頑なに喋ろうとしない美桜。普段は無愛想で、人との距離感が異常に遠い彼女だが、何故か僕にだけは世話焼きになり……挙句には、
「私と同棲してください!」
「要求が増えてますよ!」
意味のわからない同棲宣言をされてしまう。
とりあえず同居するという形で、居候することになった美桜は、家事から僕の宿題を見たりと、高校生らしい生活をしていくこととなる。
中学生の頃から疎遠気味だったために、空いていた互いの時間が徐々に埋まっていき、お互いに知らない自分を曝け出していく中──女神様は何でもない『日常』を、僕の隣で歩んでいく。
無愛想だけど僕にだけ本性をみせる女神様 × ワケあり陰キャぼっちの幼馴染が送る、半同棲な同居生活ラブコメ。
後宮の胡蝶 ~皇帝陛下の秘密の妃~
菱沼あゆ
キャラ文芸
突然の譲位により、若き皇帝となった苑楊は封印されているはずの宮殿で女官らしき娘、洋蘭と出会う。
洋蘭はこの宮殿の牢に住む老人の世話をしているのだと言う。
天女のごとき外見と豊富な知識を持つ洋蘭に心惹かれはじめる苑楊だったが。
洋蘭はまったく思い通りにならないうえに、なにかが怪しい女だった――。
中華後宮ラブコメディ。
俺を振ったはずの腐れ縁幼馴染が、俺に告白してきました。
true177
恋愛
一年前、伊藤 健介(いとう けんすけ)は幼馴染の多田 悠奈(ただ ゆうな)に振られた。それも、心無い手紙を下駄箱に入れられて。
それ以来悠奈を避けるようになっていた健介だが、二年生に進級した春になって悠奈がいきなり告白を仕掛けてきた。
これはハニートラップか、一年前の出来事を忘れてしまっているのか……。ともかく、健介は断った。
日常が一変したのは、それからである。やたらと悠奈が絡んでくるようになったのだ。
彼女の狙いは、いったい何なのだろうか……。
※小説家になろう、ハーメルンにも同一作品を投稿しています。
※内部進行完結済みです。毎日連載です。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
200万年後 軽トラで未来にやってきた勇者たち
半道海豚
SF
本稿は、生きていくために、文明の痕跡さえない200万年後の未来に旅立ったヒトたちの奮闘を描いています。
最近は温暖化による環境の悪化が話題になっています。温暖化が進行すれば、多くの生物種が絶滅するでしょう。実際、新生代第四紀完新世(現在の地質年代)は生物の大量絶滅の真っ最中だとされています。生物の大量絶滅は地球史上何度も起きていますが、特に大規模なものが“ビッグファイブ”と呼ばれています。5番目が皆さんよくご存じの恐竜絶滅です。そして、現在が6番目で絶賛進行中。しかも理由はヒトの存在。それも産業革命以後とかではなく、何万年も前から。
本稿は、2015年に書き始めましたが、温暖化よりはスーパープルームのほうが衝撃的だろうと考えて北米でのマントル噴出を破局的環境破壊の惹起としました。
第1章と第2章は未来での生き残りをかけた挑戦、第3章以降は競争排除則(ガウゼの法則)がテーマに加わります。第6章以降は大量絶滅は収束したのかがテーマになっています。
どうぞ、お楽しみください。
『愛が揺れるお嬢さん妻』- かわいいひと - 〇
設楽理沙
ライト文芸
♡~好きになった人はクールビューティーなお医者様~♡
やさしくなくて、そっけなくて。なのに時々やさしくて♡
――――― まただ、胸が締め付けられるような・・
そうか、この気持ちは恋しいってことなんだ ―――――
ヤブ医者で不愛想なアイッは年下のクールビューティー。
絶対仲良くなんてなれないって思っていたのに、
遠く遠く、限りなく遠い人だったのに、
わたしにだけ意地悪で・・なのに、
気がつけば、一番近くにいたYO。
幸せあふれる瞬間・・いつもそばで感じていたい
◇ ◇ ◇ ◇
💛画像はAI生成画像 自作
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる