152 / 166
二人の修行 ②
しおりを挟む
翌日、俺は日が沈むとTシャツにジャージと言う姿で寺の本堂に向かった。
廊下の途中でゆずが合流する。ゆずは通っている小学校の体操着を着てきたようだ。
本堂に入ると、まだ平助さんは来ていない。
俺たちは、平助さんの到着を待った。
5分ほど後に平助さんが現れる。
「もう来てたんですか。二人とも感心、感心。」
平助さんも、いつものスーツ姿ではなくジャージを着ている。でも、スマ眷にいる時の宗助所長のジャージ姿とはまるで違う、、、。ジャージ姿もなんてスタイリッシュ。この姿を日本中の平助ファンのマダムにもお見せしたいくらいだ。
「それじゃ、座って下さい。これから君たちに教える技の説明をします。これから君たちが習得するのは、この次元ではない次元に空間を作り、物を自由に出し入れするという技です。宗助から、君たちが妖魔刀の保管や所持に苦心していると聞きました。確かに、この技は君たちには必要かもしれませんね。」
「もしかすると、ゆずさんは楽にこの技を習得できるかもしれません。この技にとって邪魔なのは雑念です!集中力が高くて雑念の少ない子供の方が技の習得は簡単かもしれません。」
平助さんが俺を見る。
「一方、一宇君は宗助タイプですからね。難しいでしょう。この技を私と宗助は同時に先代の秦家当主から学んだのですが、宗助にとっては頭の中を真っ白にするということが難しかったようです。一宇君は、雑念を払い無心になる。この事に心を砕いて頑張ってください。」
「はい、、、。頑張ります。」
「宗助から、二人に伝言があります。「習得できなかった時のために、モフモフを準備しておく。」だそうです。モフモフがなんだか判りませんが、二人とも頑張って習得しましょう。」
モフモフ、、、。それだけは避けたい。
「それでは、寺の周囲を走ってきていただきましょうか。ゆずは3周。一宇君は10周です。はい、さっさと行って走る!」
俺たちは急いで本堂を出て寺の周囲を走り出す。先に3周走り終えたゆずが本堂に戻る。俺も急いで残り7周を走り終え本堂に戻った。ゆずは座禅を組んで技の習得に入っているようだ。俺もゆずの隣に腰を下ろそうとする。
「君はまだですよ。一宇君。まだまだ体力が残っているようですから、そこで腕立て伏せを50回してください。」
「う、腕立て50回、、、はい。頑張ります。」
腕立て50回なんて、人生で一度もしたことはない。
「1,2,2、、3,4、、5,6、、、。」
マジできつい。
「12、、、、13,14、、、15、、、。35、、、、36,37.。。42、、28、、、29、、50!終わったぁ。」
「一宇君お静かに。一宇君は、少し休んで待っててください。」
俺は寝転がったまま、ゆずを眺める。ゆずが小十郎を手に取る。
「箱が見えるでしょ、ゆず。その中に今手に取った小十郎を入れてみてください。」
ゆずが小十郎を手に持ち前に差し出すしぐさをする。
消えた!
小十郎が先の方から消えていく、最後にはゆずの手首まで消えてなくなった。
「いいですよ。ゆず。怖がらないで手を放して、そこから引き抜いて。」
言われた通りゆずが手を引き出す。ゆずの手だけが見えない箱から出てくる。
「できました!平助先生。」
「喜ぶのは、まだ早いですよ、ゆず。入れたものを取り出せなければ意味はありませんよ。その入れ物はゆずだけの入れ物です。慣れてくれば、小十郎の槍だけではなく、色々入れておけるようになります。」
ゆずの手の先がまた消える、そしてゆずの手と一緒に槍がスルスルと現れる。
手品でも見ているようだ。あっという間に槍を握ったゆずの手が現れた。
「ゆず、合格です。一度出来ればあとは問題ないでしょう。驚きましたよ。こんなに早くできるなんて。後は、小十郎をそこに保管しておけば安心でしょう。」
「ありがとうございます。平助先生。」
「ゆずは、もう行っていいですよ。さて、次は君ですね一宇君。ここに座禅を組んで座って下さい。」
俺は言われた通りに平助さんの前で座禅を組む。
「何も考えないでください。頭の中は真っ白ですよ。」
何も考えない、、。真っ白、、、。考えない、、、。
「やっぱり、、、、。そうなると思いましたよ。宗助と同じです。今、何も考えないって思ったでしょ。」
バレてる、、、。
「ちょっと待っててください。」
そう言って立ち上がった平助さんが、本堂の仏像の前に置いてあった、お輪(おりん)を持って戻って来た。一宇君は瞑想をしたことがありますか?」
「迷走?今、迷走してますけど、、。」
「その迷走ではありませんよ。もういいです、、、。瞑想の状態というのが異次元の扉を開く状態によく似ています。瞑想については後で辞書でも引いて調べておくように。やり方だけ説明しますよ、今から私がこのお鈴を鳴らしますから。君はその鐘の音だけに集中してください。そして、鐘の音が消えた瞬間に心が落ち着いてきます。そうしたら心の中に政宗守が入るサイズの箱をイメージしてください。一宇君の場合、一度に全部は無理でしょう。とりあえずここまでやってみましょう。目を閉じて。」
ちーーーーーーーーーーーーん。
消えたな、、、、。政宗守の入る大きさの箱、、、。あれ、これくらいだっけ??
「ダメ!音が消えたとか、箱の大きさとかを考えちゃ駄目なんですよ!」
「すいません。つい、、、。」
「いいんですよ。宗助と一緒に修行した経験がありますから、一宇君が簡単にマスターできないことは織り込み済みです。ふふふふ。君のような生徒と巡り合えて、私は嬉しいです。すぐに超えられない山というのはクライマーを魅了するものなんですよ。」
平助さん、、。ちょっと怖い。この人、宗助さんとは違う意味で曲者なのかもしれない。
「申し訳ないけど、今日はこれから日本政府とネット会談があってね。明日も同じ時間に訓練しましょう。時間の節約のために、私が来る前に本堂の周囲を15周。腕立て50回。スクワット50回をやっておいてください。」
げげっ、増えてる。
「はい。わかりました、、、。」
「後で瞑想に良い音楽を部下に届けさせましょう。」
「ありがとうございます。」
「他にも良い方法があったら、どんどん取り入れていきますよ。」
平助さんの目がきらりと光った、、、ような気がする。
「お忙しいのに、すみません。」
「いいんですよ。」
宗助所長が本堂を出た後、入れ替わりでゆずが入って来る。ゆずは俺たちのやり取りを見ていたようだ。
「お館様。明日はきっと出来ます!エイ、エイ、オー!」
と俺を励ましてくれた。
このままできなかったら、モフモフ作戦、、、、。ダメダメ。ぬいぐるみを背負って街を闊歩するなんて俺にはできない!できたとしても、それはそれで怪しいだろ!
「ゆず。俺、がんばるよ!」
「そうですよ。もしできないとモフモフですよ!お館様!」
ゆずが俺の傷口をビリビリと破いて広げる、、、、。
明日は、20周走って、腕立てとスクワットを100回やって平助さんを待とう!そう俺は心に決めた。
廊下の途中でゆずが合流する。ゆずは通っている小学校の体操着を着てきたようだ。
本堂に入ると、まだ平助さんは来ていない。
俺たちは、平助さんの到着を待った。
5分ほど後に平助さんが現れる。
「もう来てたんですか。二人とも感心、感心。」
平助さんも、いつものスーツ姿ではなくジャージを着ている。でも、スマ眷にいる時の宗助所長のジャージ姿とはまるで違う、、、。ジャージ姿もなんてスタイリッシュ。この姿を日本中の平助ファンのマダムにもお見せしたいくらいだ。
「それじゃ、座って下さい。これから君たちに教える技の説明をします。これから君たちが習得するのは、この次元ではない次元に空間を作り、物を自由に出し入れするという技です。宗助から、君たちが妖魔刀の保管や所持に苦心していると聞きました。確かに、この技は君たちには必要かもしれませんね。」
「もしかすると、ゆずさんは楽にこの技を習得できるかもしれません。この技にとって邪魔なのは雑念です!集中力が高くて雑念の少ない子供の方が技の習得は簡単かもしれません。」
平助さんが俺を見る。
「一方、一宇君は宗助タイプですからね。難しいでしょう。この技を私と宗助は同時に先代の秦家当主から学んだのですが、宗助にとっては頭の中を真っ白にするということが難しかったようです。一宇君は、雑念を払い無心になる。この事に心を砕いて頑張ってください。」
「はい、、、。頑張ります。」
「宗助から、二人に伝言があります。「習得できなかった時のために、モフモフを準備しておく。」だそうです。モフモフがなんだか判りませんが、二人とも頑張って習得しましょう。」
モフモフ、、、。それだけは避けたい。
「それでは、寺の周囲を走ってきていただきましょうか。ゆずは3周。一宇君は10周です。はい、さっさと行って走る!」
俺たちは急いで本堂を出て寺の周囲を走り出す。先に3周走り終えたゆずが本堂に戻る。俺も急いで残り7周を走り終え本堂に戻った。ゆずは座禅を組んで技の習得に入っているようだ。俺もゆずの隣に腰を下ろそうとする。
「君はまだですよ。一宇君。まだまだ体力が残っているようですから、そこで腕立て伏せを50回してください。」
「う、腕立て50回、、、はい。頑張ります。」
腕立て50回なんて、人生で一度もしたことはない。
「1,2,2、、3,4、、5,6、、、。」
マジできつい。
「12、、、、13,14、、、15、、、。35、、、、36,37.。。42、、28、、、29、、50!終わったぁ。」
「一宇君お静かに。一宇君は、少し休んで待っててください。」
俺は寝転がったまま、ゆずを眺める。ゆずが小十郎を手に取る。
「箱が見えるでしょ、ゆず。その中に今手に取った小十郎を入れてみてください。」
ゆずが小十郎を手に持ち前に差し出すしぐさをする。
消えた!
小十郎が先の方から消えていく、最後にはゆずの手首まで消えてなくなった。
「いいですよ。ゆず。怖がらないで手を放して、そこから引き抜いて。」
言われた通りゆずが手を引き出す。ゆずの手だけが見えない箱から出てくる。
「できました!平助先生。」
「喜ぶのは、まだ早いですよ、ゆず。入れたものを取り出せなければ意味はありませんよ。その入れ物はゆずだけの入れ物です。慣れてくれば、小十郎の槍だけではなく、色々入れておけるようになります。」
ゆずの手の先がまた消える、そしてゆずの手と一緒に槍がスルスルと現れる。
手品でも見ているようだ。あっという間に槍を握ったゆずの手が現れた。
「ゆず、合格です。一度出来ればあとは問題ないでしょう。驚きましたよ。こんなに早くできるなんて。後は、小十郎をそこに保管しておけば安心でしょう。」
「ありがとうございます。平助先生。」
「ゆずは、もう行っていいですよ。さて、次は君ですね一宇君。ここに座禅を組んで座って下さい。」
俺は言われた通りに平助さんの前で座禅を組む。
「何も考えないでください。頭の中は真っ白ですよ。」
何も考えない、、。真っ白、、、。考えない、、、。
「やっぱり、、、、。そうなると思いましたよ。宗助と同じです。今、何も考えないって思ったでしょ。」
バレてる、、、。
「ちょっと待っててください。」
そう言って立ち上がった平助さんが、本堂の仏像の前に置いてあった、お輪(おりん)を持って戻って来た。一宇君は瞑想をしたことがありますか?」
「迷走?今、迷走してますけど、、。」
「その迷走ではありませんよ。もういいです、、、。瞑想の状態というのが異次元の扉を開く状態によく似ています。瞑想については後で辞書でも引いて調べておくように。やり方だけ説明しますよ、今から私がこのお鈴を鳴らしますから。君はその鐘の音だけに集中してください。そして、鐘の音が消えた瞬間に心が落ち着いてきます。そうしたら心の中に政宗守が入るサイズの箱をイメージしてください。一宇君の場合、一度に全部は無理でしょう。とりあえずここまでやってみましょう。目を閉じて。」
ちーーーーーーーーーーーーん。
消えたな、、、、。政宗守の入る大きさの箱、、、。あれ、これくらいだっけ??
「ダメ!音が消えたとか、箱の大きさとかを考えちゃ駄目なんですよ!」
「すいません。つい、、、。」
「いいんですよ。宗助と一緒に修行した経験がありますから、一宇君が簡単にマスターできないことは織り込み済みです。ふふふふ。君のような生徒と巡り合えて、私は嬉しいです。すぐに超えられない山というのはクライマーを魅了するものなんですよ。」
平助さん、、。ちょっと怖い。この人、宗助さんとは違う意味で曲者なのかもしれない。
「申し訳ないけど、今日はこれから日本政府とネット会談があってね。明日も同じ時間に訓練しましょう。時間の節約のために、私が来る前に本堂の周囲を15周。腕立て50回。スクワット50回をやっておいてください。」
げげっ、増えてる。
「はい。わかりました、、、。」
「後で瞑想に良い音楽を部下に届けさせましょう。」
「ありがとうございます。」
「他にも良い方法があったら、どんどん取り入れていきますよ。」
平助さんの目がきらりと光った、、、ような気がする。
「お忙しいのに、すみません。」
「いいんですよ。」
宗助所長が本堂を出た後、入れ替わりでゆずが入って来る。ゆずは俺たちのやり取りを見ていたようだ。
「お館様。明日はきっと出来ます!エイ、エイ、オー!」
と俺を励ましてくれた。
このままできなかったら、モフモフ作戦、、、、。ダメダメ。ぬいぐるみを背負って街を闊歩するなんて俺にはできない!できたとしても、それはそれで怪しいだろ!
「ゆず。俺、がんばるよ!」
「そうですよ。もしできないとモフモフですよ!お館様!」
ゆずが俺の傷口をビリビリと破いて広げる、、、、。
明日は、20周走って、腕立てとスクワットを100回やって平助さんを待とう!そう俺は心に決めた。
0
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
幼馴染が家出したので、僕と同居生活することになったのだが。
四乃森ゆいな
青春
とある事情で一人暮らしをしている僕──和泉湊はある日、幼馴染でクラスメイト、更には『女神様』と崇められている美少女、真城美桜を拾うことに……?
どうやら何か事情があるらしく、頑なに喋ろうとしない美桜。普段は無愛想で、人との距離感が異常に遠い彼女だが、何故か僕にだけは世話焼きになり……挙句には、
「私と同棲してください!」
「要求が増えてますよ!」
意味のわからない同棲宣言をされてしまう。
とりあえず同居するという形で、居候することになった美桜は、家事から僕の宿題を見たりと、高校生らしい生活をしていくこととなる。
中学生の頃から疎遠気味だったために、空いていた互いの時間が徐々に埋まっていき、お互いに知らない自分を曝け出していく中──女神様は何でもない『日常』を、僕の隣で歩んでいく。
無愛想だけど僕にだけ本性をみせる女神様 × ワケあり陰キャぼっちの幼馴染が送る、半同棲な同居生活ラブコメ。
後宮の胡蝶 ~皇帝陛下の秘密の妃~
菱沼あゆ
キャラ文芸
突然の譲位により、若き皇帝となった苑楊は封印されているはずの宮殿で女官らしき娘、洋蘭と出会う。
洋蘭はこの宮殿の牢に住む老人の世話をしているのだと言う。
天女のごとき外見と豊富な知識を持つ洋蘭に心惹かれはじめる苑楊だったが。
洋蘭はまったく思い通りにならないうえに、なにかが怪しい女だった――。
中華後宮ラブコメディ。
俺を振ったはずの腐れ縁幼馴染が、俺に告白してきました。
true177
恋愛
一年前、伊藤 健介(いとう けんすけ)は幼馴染の多田 悠奈(ただ ゆうな)に振られた。それも、心無い手紙を下駄箱に入れられて。
それ以来悠奈を避けるようになっていた健介だが、二年生に進級した春になって悠奈がいきなり告白を仕掛けてきた。
これはハニートラップか、一年前の出来事を忘れてしまっているのか……。ともかく、健介は断った。
日常が一変したのは、それからである。やたらと悠奈が絡んでくるようになったのだ。
彼女の狙いは、いったい何なのだろうか……。
※小説家になろう、ハーメルンにも同一作品を投稿しています。
※内部進行完結済みです。毎日連載です。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
200万年後 軽トラで未来にやってきた勇者たち
半道海豚
SF
本稿は、生きていくために、文明の痕跡さえない200万年後の未来に旅立ったヒトたちの奮闘を描いています。
最近は温暖化による環境の悪化が話題になっています。温暖化が進行すれば、多くの生物種が絶滅するでしょう。実際、新生代第四紀完新世(現在の地質年代)は生物の大量絶滅の真っ最中だとされています。生物の大量絶滅は地球史上何度も起きていますが、特に大規模なものが“ビッグファイブ”と呼ばれています。5番目が皆さんよくご存じの恐竜絶滅です。そして、現在が6番目で絶賛進行中。しかも理由はヒトの存在。それも産業革命以後とかではなく、何万年も前から。
本稿は、2015年に書き始めましたが、温暖化よりはスーパープルームのほうが衝撃的だろうと考えて北米でのマントル噴出を破局的環境破壊の惹起としました。
第1章と第2章は未来での生き残りをかけた挑戦、第3章以降は競争排除則(ガウゼの法則)がテーマに加わります。第6章以降は大量絶滅は収束したのかがテーマになっています。
どうぞ、お楽しみください。
『愛が揺れるお嬢さん妻』- かわいいひと - 〇
設楽理沙
ライト文芸
♡~好きになった人はクールビューティーなお医者様~♡
やさしくなくて、そっけなくて。なのに時々やさしくて♡
――――― まただ、胸が締め付けられるような・・
そうか、この気持ちは恋しいってことなんだ ―――――
ヤブ医者で不愛想なアイッは年下のクールビューティー。
絶対仲良くなんてなれないって思っていたのに、
遠く遠く、限りなく遠い人だったのに、
わたしにだけ意地悪で・・なのに、
気がつけば、一番近くにいたYO。
幸せあふれる瞬間・・いつもそばで感じていたい
◇ ◇ ◇ ◇
💛画像はAI生成画像 自作
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる