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ぼっちの修行 ③
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「ここにパソコンあったよね?」
ノエルが俺に訊ねる、俺が女子部屋にあると言うとノエルは俺を女子部屋まで引っ張って行った。
「ちょっと~。パソコン貸して!」
そう言ってノエルはパソコンをネットに接続して、音楽を販売するサイトに行った。
「はい、一宇のすごく、すごーく好きな曲はどれ?我を忘れるくらい好きな曲じゃないと駄目だよ。」
俺は頭をひねる。俺の好きな曲?ヴァンパイアポリスに勤めてから、ほとんど音楽を聴くこともなかった。我が家には音楽プレイヤーの類もない。
俺が音楽をよく聞いていたのは、、、。じいさんが生きてた頃、じいさんのバイク屋で爺さんが古いCDプレイヤーで流してた、、、名前なんだっけ??
「あああ。歌手の名前も、曲名も出てこない、、、。」
「OK。どこの国の音楽?」
「イギリスだと思う。じいさんイギリスのバンドが好きだったから、」
「ブリティッシュロックね。一宇のお祖父さんの時代にはいいバンドが沢山あったからねぇ。」
そう言ってノエルが、いくつかのバンド名をパソコンに打ち込んだ。
リストがいくつも出てくる。
「あ、これ!QUEEN!。それとTHE POLICEこれもよく聞いてたよ。」
「おお。渋い趣味してるじゃん。」
「じゃ、人気のあった曲とアタシの個人的趣味の音楽を何曲かダウンロードしてっと。一宇のスマホの番号!これお金かかるみたい。」
平助さんの音楽プレイヤーに古いイギリスのロックが追加されていく、、。後で消しておけば問題ないか。
ダウンロードはあっという間に終わった。
音楽プレイヤーを持って俺とノエルは本堂に向かう。俺が座禅を組もうとすると、ノエルがそれを止める。
「そんな窮屈な座り方は、逆効果だよ。」
ノエルが本堂のお坊さんの座るところから分厚い座布団を持ってくる。
この上に胡坐をかいて座って。
俺は言われた通りにする。
「いい。一宇。ノエルが思うに一宇は、心を無にするってことに囚われちゃって、かえってそれが邪魔になってるんだと思うんだよね。だったら逆に大好きな音楽の中に身を投じて心を開放してみるのはどうかなって思ったんだよ。よくコンサートなんかで気を失う人がいるじゃん。あれってトランス状態からそうなるんだよ。トランス状態これって一種の心の開放!一宇の場合静かな環境で心を無にするより、こっちの方があってると思う。何も考えないで!音楽だけを聞く。後は平助さんに言われた方法で異次元でも何でも開けばいいよ。さぁ、始めよう!」
ノエルが俺の耳にイヤホンを差し込んで大音量で音楽を再生する。
すごい音に俺は包まれる。しかも大昔に聞いていた懐かしい曲だ。歌詞が英語で分からないのが帰っていいかも。
3曲目に差し掛かった時、俺は目の前が開けた感覚にとらわれた。
両手を開いて、まさに扉を開けるように中に入った。ロックの音が消える。そこは何もない明るく、白い箱の中だった。広さは畳2畳ほど、高さも同じくらいある。その狭さに俺が息苦しさを感じた瞬間、白い箱が四方に果てしなく広がって行く。どこまでも、どこまでも。
俺が次に感じたのは恐怖だった。もしかして、俺。異次元の入れ物に入っちまったのか?出る方法は平助さんから聞いていないぞ。そう思った瞬間に箱が狭くなり、前方に穴が開く。その向こうからは心配そうな顔をしたノエルがこちらを覗きこんでいた。
俺は夢中で、その穴から外へ飛び出す。
「一宇が突然消えたから、ノエルマジでビックリしたんですけどぉ。」
「おれも、突然、変な部屋に閉じ込められてビックリしたよ、ノエル。アレが異次元の入れ物ってことでいいんだよな?」
「ノエルには良く分からないけど、成功したんだね、良かったね。一宇。」
俺は試しにもう一度箱をイメージしてみる。すると箱はすぐに表れた。政宗守を仕舞うだけにしてはちょっと大きすぎる感が否めないが、大は小を兼ねる。とりあえずこれで良しとしよう。
ノエルが俺に訊ねる、俺が女子部屋にあると言うとノエルは俺を女子部屋まで引っ張って行った。
「ちょっと~。パソコン貸して!」
そう言ってノエルはパソコンをネットに接続して、音楽を販売するサイトに行った。
「はい、一宇のすごく、すごーく好きな曲はどれ?我を忘れるくらい好きな曲じゃないと駄目だよ。」
俺は頭をひねる。俺の好きな曲?ヴァンパイアポリスに勤めてから、ほとんど音楽を聴くこともなかった。我が家には音楽プレイヤーの類もない。
俺が音楽をよく聞いていたのは、、、。じいさんが生きてた頃、じいさんのバイク屋で爺さんが古いCDプレイヤーで流してた、、、名前なんだっけ??
「あああ。歌手の名前も、曲名も出てこない、、、。」
「OK。どこの国の音楽?」
「イギリスだと思う。じいさんイギリスのバンドが好きだったから、」
「ブリティッシュロックね。一宇のお祖父さんの時代にはいいバンドが沢山あったからねぇ。」
そう言ってノエルが、いくつかのバンド名をパソコンに打ち込んだ。
リストがいくつも出てくる。
「あ、これ!QUEEN!。それとTHE POLICEこれもよく聞いてたよ。」
「おお。渋い趣味してるじゃん。」
「じゃ、人気のあった曲とアタシの個人的趣味の音楽を何曲かダウンロードしてっと。一宇のスマホの番号!これお金かかるみたい。」
平助さんの音楽プレイヤーに古いイギリスのロックが追加されていく、、。後で消しておけば問題ないか。
ダウンロードはあっという間に終わった。
音楽プレイヤーを持って俺とノエルは本堂に向かう。俺が座禅を組もうとすると、ノエルがそれを止める。
「そんな窮屈な座り方は、逆効果だよ。」
ノエルが本堂のお坊さんの座るところから分厚い座布団を持ってくる。
この上に胡坐をかいて座って。
俺は言われた通りにする。
「いい。一宇。ノエルが思うに一宇は、心を無にするってことに囚われちゃって、かえってそれが邪魔になってるんだと思うんだよね。だったら逆に大好きな音楽の中に身を投じて心を開放してみるのはどうかなって思ったんだよ。よくコンサートなんかで気を失う人がいるじゃん。あれってトランス状態からそうなるんだよ。トランス状態これって一種の心の開放!一宇の場合静かな環境で心を無にするより、こっちの方があってると思う。何も考えないで!音楽だけを聞く。後は平助さんに言われた方法で異次元でも何でも開けばいいよ。さぁ、始めよう!」
ノエルが俺の耳にイヤホンを差し込んで大音量で音楽を再生する。
すごい音に俺は包まれる。しかも大昔に聞いていた懐かしい曲だ。歌詞が英語で分からないのが帰っていいかも。
3曲目に差し掛かった時、俺は目の前が開けた感覚にとらわれた。
両手を開いて、まさに扉を開けるように中に入った。ロックの音が消える。そこは何もない明るく、白い箱の中だった。広さは畳2畳ほど、高さも同じくらいある。その狭さに俺が息苦しさを感じた瞬間、白い箱が四方に果てしなく広がって行く。どこまでも、どこまでも。
俺が次に感じたのは恐怖だった。もしかして、俺。異次元の入れ物に入っちまったのか?出る方法は平助さんから聞いていないぞ。そう思った瞬間に箱が狭くなり、前方に穴が開く。その向こうからは心配そうな顔をしたノエルがこちらを覗きこんでいた。
俺は夢中で、その穴から外へ飛び出す。
「一宇が突然消えたから、ノエルマジでビックリしたんですけどぉ。」
「おれも、突然、変な部屋に閉じ込められてビックリしたよ、ノエル。アレが異次元の入れ物ってことでいいんだよな?」
「ノエルには良く分からないけど、成功したんだね、良かったね。一宇。」
俺は試しにもう一度箱をイメージしてみる。すると箱はすぐに表れた。政宗守を仕舞うだけにしてはちょっと大きすぎる感が否めないが、大は小を兼ねる。とりあえずこれで良しとしよう。
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