短い恋のお話

愛理

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「君といる時間が何よりも幸せだから」

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　１週間ぶりに会った彼女の里香を俺は自分が１人暮らしをしているマンションでぎゅっと抱きしめた。
　今日は日曜日で一般企業に勤めている俺と里香は仕事が休みなので、こうして２人で会っていた。
　里香が昼飯をつくってくれるとも言ってくれたから。
　そして、里香は１０時過ぎに俺のマンションに来てくれて、今、俺と里香はリビングルームにある黒色の長ソファーに座っていて、俺が里香をそこで抱きしめたのだった。
「広夢くん、どうしたの？」
　いきなり俺が抱きしめたからか、少し驚いたように里香が言った。
「別に。でも、里香の体温を感じたくなった」
「なーにそれ」
　俺の言葉に里香は俺の腕の中でくすくすと笑った。
　だけど、俺は本当に里香と会った瞬間からこうしたかった。
　そして、俺は今、堪らなく幸せな気持ちにもなっていた。
　俺は里香と会う前はどちらかというと一匹狼っぽい気質の持ち主だった。
　あまり他人とは関わりたくない。実際にそうも思っていた。
　だけど、里香とこんな風になって、里香が人と関わることは素敵なことだと教えてくれて。
　今では色んな人とコミュニケーションもはかるようになっていた。
　だけど、やっぱり里香が俺にとっては特別で。
　だから、こんな風に本当はいつでも里香を抱きしめていたくて。
「別にいいだろ。こうしてたら俺は凄い幸せなんだから」
　俺がそう言うと里香はまた少し驚いたような顔をして、だけど、すぐに俺に凄い嬉しそうな笑顔で、
「うん、私も広夢くんとこうしてると超幸せだよ」
　そう言った。
　だから、俺はもっともっと幸せな気持ちになり、そして、里香が愛しくて堪らなくて、更に里香のことを強く抱きしめた。

　なあ、里香、俺にとっては里香とこうしている時間が本当に幸せだから、これからもずっとずっと傍にいて。
　その代わり俺も里香にずっと幸せだという気持ちをもってもらえるように頑張るから。
END
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

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