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「離さないで」
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こんなにも愛したのはあなたが初めて。
だから、どうか、私を離さないでいてほしい。
日曜日の朝10時に私は自分の家からの最寄りの駅の改札口の前で恋人の博次を待っていた。
私と博次はお互いに社会人で同じ歳で25歳で、知り合ったのは1年前、偶然に私と博次に共通の友達がいて、その友達に誘われてバーベキュー大会に行った時だった。
その時は10人くらい人がいたけど、私と博次はこれもまた偶然に近くにいて、会話が弾んで仲良くなり、それから、2人でちょくちょく遊ぶようになって、知り合って半年後に2人で遊んでいた時に博次が私に好きだから、つきあってほしいと告白してくれて、私達は恋人同士になった。
お互いに一般企業に勤めているので、土曜日と日曜日がお互いに休みで、恋人同士になってからは毎週、どちらかの曜日には会っていた。
そして、今日は博次と水族館に行く予定で、待ち合わせがこの場所だから私はここで博次を待っていた。
大抵はいつも博次が車を出してくれるけど、今日は2人ともたまには電車で行くのもいいよねということになり、電車で行くことになった。
博次の車を運転する姿を見るのは好きだけど、電車に乗るのも好きな私は今日、電車に乗ることも楽しみだった。
「ごめん、待った?」
10時を少しだけ過ぎた頃に博次が現れた。
「ううん、さっき来たところだよ」
私は笑顔で言った。
「ほんと? なら、良かった。それじゃ行こうか」
博次はそう言い私に手を差し出してきた。
だから、私はその手を掴んで、私達はしっかりと手を繋いで、駅のホームへと向かった。
私達が待ち合わせした駅から電車に乗って、約50分くらいの駅の近くに今日、私達が行く水族館があった。
水族館に着くと日曜日だからか人が多かったけど、博次は電車から降りてすぐに繋いでいた手を更に強く握ってくれて、私はそのことが凄く嬉しかったから、人が多いけど、何だか博次に凄く守られているような感じがして嬉しかった。
そして、私達はラッコがいる水槽の前で長い間、立ち止まった。
何故なら、ラッコが手を繋いでぷかぷかと浮かんでいるのが凄く可愛かったから。
手を繋ぐラッコはテレビでは見たことがあったけど、実際に見るのは初めてだから何だか凄く感動もしていた。
「可愛いなあ。それに凄く仲良しに見える」
私がそう言うと博次は私の方を見て、そうだねと一言だけど凄い優しい笑顔で言った。
私はその優しい笑顔を見て、何だか凄く胸がきゅんとした。
そして、博次と繋いでいた手を離して、博次の腕に両手でぎゅっとしがみついた。
「綾香?」
急に私がそうしたことを不思議に思ったのか博次はどうした? という感じの顔で私の名前を呼んで、私の方を見た。
「このラッコ達を見てたら、私も何だかもっと博次にくっつきたくなったの」
私がそう言うと博次はまたさっきの凄く優しい笑顔を私に向けてくれた。
だから、私はまた凄く胸がきゅんっとなった。
「ね、博次、私ね今まで恋人がいたりもしたけど、こんなに愛してると思ったの博次が初めてなの。だから、お願いだから、私のこと離さないでね。私、多分、もう博次以外にこんなに愛せる人なんていないと思うから」
私は凄く胸がきゅんっとなった後、そう言った。
私がそう言った後、博次は一瞬だけ目を見開いた。でも、
「ああ、俺もこんなに愛しいなと思ったのは綾香が初めてだよ。だから、絶対に離さないよ。だから、安心してろよ」
そう言って私の肩を抱いて、ぐっと自分の方に引き寄せてくれた。
私は博次に今、言われた言葉と博次が凄く強く私の肩を抱いて、できる限り自分の方に引き寄せてくれたことで、もの凄く幸せを感じていた。
そして、私達はその後、今まで恋人同士になって2人で過ごした中で1番甘い時間を過ごした。
END
だから、どうか、私を離さないでいてほしい。
日曜日の朝10時に私は自分の家からの最寄りの駅の改札口の前で恋人の博次を待っていた。
私と博次はお互いに社会人で同じ歳で25歳で、知り合ったのは1年前、偶然に私と博次に共通の友達がいて、その友達に誘われてバーベキュー大会に行った時だった。
その時は10人くらい人がいたけど、私と博次はこれもまた偶然に近くにいて、会話が弾んで仲良くなり、それから、2人でちょくちょく遊ぶようになって、知り合って半年後に2人で遊んでいた時に博次が私に好きだから、つきあってほしいと告白してくれて、私達は恋人同士になった。
お互いに一般企業に勤めているので、土曜日と日曜日がお互いに休みで、恋人同士になってからは毎週、どちらかの曜日には会っていた。
そして、今日は博次と水族館に行く予定で、待ち合わせがこの場所だから私はここで博次を待っていた。
大抵はいつも博次が車を出してくれるけど、今日は2人ともたまには電車で行くのもいいよねということになり、電車で行くことになった。
博次の車を運転する姿を見るのは好きだけど、電車に乗るのも好きな私は今日、電車に乗ることも楽しみだった。
「ごめん、待った?」
10時を少しだけ過ぎた頃に博次が現れた。
「ううん、さっき来たところだよ」
私は笑顔で言った。
「ほんと? なら、良かった。それじゃ行こうか」
博次はそう言い私に手を差し出してきた。
だから、私はその手を掴んで、私達はしっかりと手を繋いで、駅のホームへと向かった。
私達が待ち合わせした駅から電車に乗って、約50分くらいの駅の近くに今日、私達が行く水族館があった。
水族館に着くと日曜日だからか人が多かったけど、博次は電車から降りてすぐに繋いでいた手を更に強く握ってくれて、私はそのことが凄く嬉しかったから、人が多いけど、何だか博次に凄く守られているような感じがして嬉しかった。
そして、私達はラッコがいる水槽の前で長い間、立ち止まった。
何故なら、ラッコが手を繋いでぷかぷかと浮かんでいるのが凄く可愛かったから。
手を繋ぐラッコはテレビでは見たことがあったけど、実際に見るのは初めてだから何だか凄く感動もしていた。
「可愛いなあ。それに凄く仲良しに見える」
私がそう言うと博次は私の方を見て、そうだねと一言だけど凄い優しい笑顔で言った。
私はその優しい笑顔を見て、何だか凄く胸がきゅんとした。
そして、博次と繋いでいた手を離して、博次の腕に両手でぎゅっとしがみついた。
「綾香?」
急に私がそうしたことを不思議に思ったのか博次はどうした? という感じの顔で私の名前を呼んで、私の方を見た。
「このラッコ達を見てたら、私も何だかもっと博次にくっつきたくなったの」
私がそう言うと博次はまたさっきの凄く優しい笑顔を私に向けてくれた。
だから、私はまた凄く胸がきゅんっとなった。
「ね、博次、私ね今まで恋人がいたりもしたけど、こんなに愛してると思ったの博次が初めてなの。だから、お願いだから、私のこと離さないでね。私、多分、もう博次以外にこんなに愛せる人なんていないと思うから」
私は凄く胸がきゅんっとなった後、そう言った。
私がそう言った後、博次は一瞬だけ目を見開いた。でも、
「ああ、俺もこんなに愛しいなと思ったのは綾香が初めてだよ。だから、絶対に離さないよ。だから、安心してろよ」
そう言って私の肩を抱いて、ぐっと自分の方に引き寄せてくれた。
私は博次に今、言われた言葉と博次が凄く強く私の肩を抱いて、できる限り自分の方に引き寄せてくれたことで、もの凄く幸せを感じていた。
そして、私達はその後、今まで恋人同士になって2人で過ごした中で1番甘い時間を過ごした。
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