短い恋のお話

愛理

文字の大きさ
12 / 73

「最後の恋」

しおりを挟む
    きっとこれが最後の恋なんだって思っていていいよね。

「うわー、綺麗」
 今、私は彼氏の圭と2人でイルミネーションを見に来ていた。
 今日は土曜日で私も圭も仕事が休みで夕方まではお互いにゆっくりして、夕方から出かけてここにいた。
 今、私達がいるのはイルミネーションが綺麗なことで有名なテーマパークだった。
 今日は土曜日なので他にも沢山人がいるけどそんなことは気にならないくらいにここは広くて私はおもいっきりイルミネーションを見て感動していた。
「うん、本当に綺麗だな」
 圭が言った。
 そしてその後、圭は私の手を握った。
 私は私よりだいぶと背の高い圭を見上げる。
 圭はそんな私に優しく笑って、
「なあ、美留、これから毎年一緒にこんな風にイルミネーション見にこような」
 そう言った。
 私はいつも甘いことなんてあまり言わない圭なので今の圭の言葉に驚いて、思わず圭をじっと見てしまった。
「何その反応」
「ううん、まさか圭が今そんなこと言ってくれるなんて思わなかったから」
「うん、俺もイルミネーションの綺麗さに本当に感動したんだろうな。だから、これからもずっと一緒に美留と見たいって思ったんだよ」
 圭がそう言ったので私は嬉しくて思わず圭に抱きついてしまった。
 私と圭は高校生の時の同級生でつきあったのは2人が別々の大学に進学してから。
 そして、今、私達は23歳でまだ世間からは十分に若いねって言われる歳だけど、でも、私はもう圭以上に好きな人なんて現れないと思ってる。
 だから、
「じゃあ圭、私との恋を最後の恋にしてね。そしたら、ずっとずっと一緒にこうやってイルミネーション見に来れるから」
 そう言った。
 すると圭は少し驚いた顔をしたけど、でも、すぐに、
「ああ、俺は前から美留との恋が最後の恋だって思ってるけどな」
 そう言って私をぎゅっと抱きしめてくれた。
 そして、私は圭の腕の中でこの恋が本当に最後の最高の恋になりますようにと心の中で強く思っていた。
                                                                        END
                                                                        
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

服を脱いで妹に食べられにいく兄

スローン
恋愛
貞操観念ってのが逆転してる世界らしいです。

私の推し(兄)が私のパンツを盗んでました!?

ミクリ21
恋愛
お兄ちゃん! それ私のパンツだから!?

おじさん、女子高生になる

一宮 沙耶
大衆娯楽
だれからも振り向いてもらえないおじさん。 それが女子高生に向けて若返っていく。 そして政治闘争に巻き込まれていく。 その結末は?

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

お父さんのお嫁さんに私はなる

色部耀
恋愛
お父さんのお嫁さんになるという約束……。私は今夜それを叶える――。

処理中です...