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「CAROLS」
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あなたと出会えたことは今までで1番の喜び。
日曜日のお昼に私は彼氏の智広が1人暮らしをしているマンションのリビングで智広にぎゅうっと抱きしめてもらっていた。
私と智広は今、大学4年生だった。
もう、お互いに卒業後に行く会社は内定していて、後は無事に卒業できるようにするだけだった。
卒業後に行く会社は別々になったけど、同じ都内は都内だから、それは良かったなと思ってる。
ただ、智広とは大学1年生の時から付き合い始めて殆ど毎日一緒にいたからほんの少しだけ、違う会社に行くということに不安がある。
だからか今日、私がここに来て智広に会った途端にぎゅっとして欲しくて思わず、
「ぎゅっとして?」
などと言ってしまった。
智広はそんな私に優しく笑って、
「おいで」
と言ってくれて抱きしめてくれて、そして今もそのままだった。
今はこんな風に甘えられる私だけど智広に出会うまでは両親にも他人にも甘えることができなかった。
でも、智広はそんな私に気付いて辛いことがあったら甘えたらいい、そう言って大きな器で優しく包んでくれた。
そして、私はそんな智広に段々と素直に甘えられるようになっていった。
だからってわけじゃないけど智広は私にとっては本当に大切な人。
「真衣、何かあった?」
智広は私の頭を優しく撫でながら言った。
「……うん。お互いに会社に勤めたら、今みたいに毎日のように会えないんだなって」
「大丈夫だよ。真衣」
「智広?」
「……例え、どんなにすれ違いが起きたとしても俺はもう真衣じゃなきゃ嫌だから」
「智広……」
「だから、不安になることなんてないよ。な?」
「うん……」
私は智広のその言葉を聞いて何だか泣きそうになった。
ねぇ、智広。
私も智広じゃなきゃ嫌だよ。
だから、お願い。
ずっとずっと私のことを想って、そして、私を傍に置いてね。
これからのどんな季節も一緒に過ごしていってね。
私にとって、智広の傍にいれること以上の喜びなんてないから―。
END
日曜日のお昼に私は彼氏の智広が1人暮らしをしているマンションのリビングで智広にぎゅうっと抱きしめてもらっていた。
私と智広は今、大学4年生だった。
もう、お互いに卒業後に行く会社は内定していて、後は無事に卒業できるようにするだけだった。
卒業後に行く会社は別々になったけど、同じ都内は都内だから、それは良かったなと思ってる。
ただ、智広とは大学1年生の時から付き合い始めて殆ど毎日一緒にいたからほんの少しだけ、違う会社に行くということに不安がある。
だからか今日、私がここに来て智広に会った途端にぎゅっとして欲しくて思わず、
「ぎゅっとして?」
などと言ってしまった。
智広はそんな私に優しく笑って、
「おいで」
と言ってくれて抱きしめてくれて、そして今もそのままだった。
今はこんな風に甘えられる私だけど智広に出会うまでは両親にも他人にも甘えることができなかった。
でも、智広はそんな私に気付いて辛いことがあったら甘えたらいい、そう言って大きな器で優しく包んでくれた。
そして、私はそんな智広に段々と素直に甘えられるようになっていった。
だからってわけじゃないけど智広は私にとっては本当に大切な人。
「真衣、何かあった?」
智広は私の頭を優しく撫でながら言った。
「……うん。お互いに会社に勤めたら、今みたいに毎日のように会えないんだなって」
「大丈夫だよ。真衣」
「智広?」
「……例え、どんなにすれ違いが起きたとしても俺はもう真衣じゃなきゃ嫌だから」
「智広……」
「だから、不安になることなんてないよ。な?」
「うん……」
私は智広のその言葉を聞いて何だか泣きそうになった。
ねぇ、智広。
私も智広じゃなきゃ嫌だよ。
だから、お願い。
ずっとずっと私のことを想って、そして、私を傍に置いてね。
これからのどんな季節も一緒に過ごしていってね。
私にとって、智広の傍にいれること以上の喜びなんてないから―。
END
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