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「あなたは私のサンタクロース」
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大好きなあなたは私のサンタクロースなんだね。
12月24日。
クリスマスイヴの日の夜、私は恋人の輝と輝が1人暮らしをしているマンションで2人で過ごしていた。
私と輝は今年、お互いが24歳になった社会人で、今年の12月24日は平日だから、お互いに仕事だったけど、定時で終わらせて、外で待ち合わせをして必要なものだけ2人で買い物してここに一緒に帰ってきた。
明日もお互いに仕事があるけど、私は今日ここに泊まっていく。
そして、今、私達は2人でささやかだけどクリスマスパーティをしていた。
食事の用意を2人でし終えて、向かい合ってテーブル席に座った。
2人で赤ワインの入ったグラスで乾杯した後、私達はお互いにプレゼントを交換した。
私は輝に車のキーケースをあげた。
前にもう今のボロボロになったと零していたから。
まず、輝が私のプレゼントの中身を見て、輝はそれをとても気に入ってくれたらしく凄く喜んだ表情をしてくれた。
そして、今度は私が輝からもらったラッピング包みのリボンを解いて中身を取り出した。
輝がくれたものは私が少し前に欲しいと思っていた真っ白でふわふわでとても可愛い帽子だった。
この帽子は少し前に雑誌で見かけて、凄く欲しいなと思っていたけど、神戸のお店にしか置いていないらしく、通販もしていなければ今年限定のものだったので、東京に住んでいる私はすぐに神戸には行けないので諦めたものだった。
「この帽子……私が凄く欲しかったやつだ。何で?」
私はこの帽子のことは一言も輝には言ってなかった。
「ん? この間さ、俺、出張あっただろ? その間に少しだけ仕事で神戸に寄ったんだけど、その時にショーウィンドーにこの帽子が飾ってあってさ、あ、何か梨乃が好きそうな帽子だなあと思って、そういえばもうすぐクリスマスだしなと思って買ったんだ。それくらいの時間はあったからさ」
「凄い。これ、私が凄く欲しかったやつなんだよ。でも、神戸のお店にしか売ってないからって諦めてたんだよ」
「本当? それなら買って本当に良かった」
そう言い輝は優しく笑った。
私は輝のその優しい笑顔を見ていたら堪らなくなって、椅子から立ち上がり輝の所まで行って、座っている輝に正面から抱きついた。
「わっ! どうしたんだよ? 梨乃」
「だって、凄く嬉しいんだもん。それに輝っていつもそうなの。私のしてほしいことや欲しいものが何でかいつもどんぴしゃなの」
私がそう言った後、輝はくすっと笑って、私の背中に手を回した。
「そりゃ俺は梨乃のサンタクロースだからね。但し年に1度のじゃなくて、梨乃の願いごとを何度でも叶えてあげることのできるサンタクロース」
私は輝のその言葉が凄く嬉しくて、輝に私からキスをした。
そして、
「じゃあ、私のサンタクロースさん、もう1つ願いごとを叶えてもらっていいですか? その願いはこうして一緒にこれからもずっと、毎年、クリスマスイヴを一緒に過ごすことなんですけど」
そう言った。
すると輝はまた優しく笑って、
「勿論です。来年も再来年もその先もずーっと、クリスマスイヴにはこうして一緒にいるということを必ず叶えましょう。但し、この願いはもう返品できません」
そう言った。
その後、私達は笑い合って、今度はどちらからともなくキスをして、その後は楽しくて甘いクリスマスイヴを過ごした。
ねぇ、輝、約束だよ。
これからもずっと、私のサンタクロースでありつづけてね。
END
12月24日。
クリスマスイヴの日の夜、私は恋人の輝と輝が1人暮らしをしているマンションで2人で過ごしていた。
私と輝は今年、お互いが24歳になった社会人で、今年の12月24日は平日だから、お互いに仕事だったけど、定時で終わらせて、外で待ち合わせをして必要なものだけ2人で買い物してここに一緒に帰ってきた。
明日もお互いに仕事があるけど、私は今日ここに泊まっていく。
そして、今、私達は2人でささやかだけどクリスマスパーティをしていた。
食事の用意を2人でし終えて、向かい合ってテーブル席に座った。
2人で赤ワインの入ったグラスで乾杯した後、私達はお互いにプレゼントを交換した。
私は輝に車のキーケースをあげた。
前にもう今のボロボロになったと零していたから。
まず、輝が私のプレゼントの中身を見て、輝はそれをとても気に入ってくれたらしく凄く喜んだ表情をしてくれた。
そして、今度は私が輝からもらったラッピング包みのリボンを解いて中身を取り出した。
輝がくれたものは私が少し前に欲しいと思っていた真っ白でふわふわでとても可愛い帽子だった。
この帽子は少し前に雑誌で見かけて、凄く欲しいなと思っていたけど、神戸のお店にしか置いていないらしく、通販もしていなければ今年限定のものだったので、東京に住んでいる私はすぐに神戸には行けないので諦めたものだった。
「この帽子……私が凄く欲しかったやつだ。何で?」
私はこの帽子のことは一言も輝には言ってなかった。
「ん? この間さ、俺、出張あっただろ? その間に少しだけ仕事で神戸に寄ったんだけど、その時にショーウィンドーにこの帽子が飾ってあってさ、あ、何か梨乃が好きそうな帽子だなあと思って、そういえばもうすぐクリスマスだしなと思って買ったんだ。それくらいの時間はあったからさ」
「凄い。これ、私が凄く欲しかったやつなんだよ。でも、神戸のお店にしか売ってないからって諦めてたんだよ」
「本当? それなら買って本当に良かった」
そう言い輝は優しく笑った。
私は輝のその優しい笑顔を見ていたら堪らなくなって、椅子から立ち上がり輝の所まで行って、座っている輝に正面から抱きついた。
「わっ! どうしたんだよ? 梨乃」
「だって、凄く嬉しいんだもん。それに輝っていつもそうなの。私のしてほしいことや欲しいものが何でかいつもどんぴしゃなの」
私がそう言った後、輝はくすっと笑って、私の背中に手を回した。
「そりゃ俺は梨乃のサンタクロースだからね。但し年に1度のじゃなくて、梨乃の願いごとを何度でも叶えてあげることのできるサンタクロース」
私は輝のその言葉が凄く嬉しくて、輝に私からキスをした。
そして、
「じゃあ、私のサンタクロースさん、もう1つ願いごとを叶えてもらっていいですか? その願いはこうして一緒にこれからもずっと、毎年、クリスマスイヴを一緒に過ごすことなんですけど」
そう言った。
すると輝はまた優しく笑って、
「勿論です。来年も再来年もその先もずーっと、クリスマスイヴにはこうして一緒にいるということを必ず叶えましょう。但し、この願いはもう返品できません」
そう言った。
その後、私達は笑い合って、今度はどちらからともなくキスをして、その後は楽しくて甘いクリスマスイヴを過ごした。
ねぇ、輝、約束だよ。
これからもずっと、私のサンタクロースでありつづけてね。
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