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「守ってあげたい」
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ねぇ、あなたが私を守ってくれているように私もあなたを守ってあげたい。
金曜日の夜、大好きな彼氏の樹人が1人暮らしをしているマンションのリビングルームで、私は床に座ってテレビを見ていた樹人にぎゅっと抱きついた。
「うわ! 何だよ急に。びっくりするだろ」
そう言いながらも樹人は私を優しく抱き返してくれた。
「だって、何か凄く樹人のことが愛しくなって、抱きつきたくなったんだもん」
「んは。なんだよ。それ」
樹人はそう言いながらも私の頭も優しく撫でてくれる。
私と樹人は同じ会社に勤めている。
樹人は中途採用で入ってきたから、同じ歳だけど知り合ったのは2年前。
一緒に働いているうちに仲良くなって、1年前に樹人から告白されて恋人同士になった。
私は今の年齢、26歳になるまでにも何人かの人と恋はしてきたけど、樹人は何だか今までの恋人とは違うように感じていた。
今までの恋人達もそれなりには優しかったりしたけど、樹人の場合はそれこそ全身を優しく包み込んでくれる感じのする人だった。
そして、本当に恋人同士になったこの1年間の間に私は樹人に凄く助けられて、守られてきた。
私はそんな樹人にどんどん惹かれていって、今、一緒にいれることが怖いくらいに幸せだった。
でも、だからこそ、最近、思うことがある。
それは私も樹人を守れたらいいなって。
樹人が私を全身で優しく包み込んでくれるように、私も樹人に対してそうなれたらいいなって。
「ね、樹人、私も樹人のことを守るからね」
だから、今、そんな言葉が自然と口から零れた。
「ん? 急にどうしたの? 美左希」
「……何かね私はいつも樹人に守られてるなあって思うから、私も樹人のことを守りたいなって思ったの。支えてあげたいって思ったの」
私がそう言うと樹人はもの凄く優し笑顔を私に向けた。
そして、
「ばーか。俺はもう十分に美左希に支えてもらってるよ。こうやって美佐希と一緒にいれることで、俺がどれだけ幸せで、そして、また救われてると思ってるんだよ」
そう言って、私に優しくて長いキスをした。
ねぇ、樹人、それが本当なら凄く嬉しいな。
でも、本当にそう思ってくれているとしたら、これからも、お互いに守りあっていける、支えあっていける、そんな関係でずっといようね。
END
金曜日の夜、大好きな彼氏の樹人が1人暮らしをしているマンションのリビングルームで、私は床に座ってテレビを見ていた樹人にぎゅっと抱きついた。
「うわ! 何だよ急に。びっくりするだろ」
そう言いながらも樹人は私を優しく抱き返してくれた。
「だって、何か凄く樹人のことが愛しくなって、抱きつきたくなったんだもん」
「んは。なんだよ。それ」
樹人はそう言いながらも私の頭も優しく撫でてくれる。
私と樹人は同じ会社に勤めている。
樹人は中途採用で入ってきたから、同じ歳だけど知り合ったのは2年前。
一緒に働いているうちに仲良くなって、1年前に樹人から告白されて恋人同士になった。
私は今の年齢、26歳になるまでにも何人かの人と恋はしてきたけど、樹人は何だか今までの恋人とは違うように感じていた。
今までの恋人達もそれなりには優しかったりしたけど、樹人の場合はそれこそ全身を優しく包み込んでくれる感じのする人だった。
そして、本当に恋人同士になったこの1年間の間に私は樹人に凄く助けられて、守られてきた。
私はそんな樹人にどんどん惹かれていって、今、一緒にいれることが怖いくらいに幸せだった。
でも、だからこそ、最近、思うことがある。
それは私も樹人を守れたらいいなって。
樹人が私を全身で優しく包み込んでくれるように、私も樹人に対してそうなれたらいいなって。
「ね、樹人、私も樹人のことを守るからね」
だから、今、そんな言葉が自然と口から零れた。
「ん? 急にどうしたの? 美左希」
「……何かね私はいつも樹人に守られてるなあって思うから、私も樹人のことを守りたいなって思ったの。支えてあげたいって思ったの」
私がそう言うと樹人はもの凄く優し笑顔を私に向けた。
そして、
「ばーか。俺はもう十分に美左希に支えてもらってるよ。こうやって美佐希と一緒にいれることで、俺がどれだけ幸せで、そして、また救われてると思ってるんだよ」
そう言って、私に優しくて長いキスをした。
ねぇ、樹人、それが本当なら凄く嬉しいな。
でも、本当にそう思ってくれているとしたら、これからも、お互いに守りあっていける、支えあっていける、そんな関係でずっといようね。
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