「愛って何ですか」

愛理

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第12話「苦しくて」

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    それからの悟は、荒れまくっていた。
    特定の彼女はつくらず、何人とも遊び、お酒も浴びるように飲んでいた。
 そして、悟は自分がアイドルという職業をしていることさえ煩わしくなってきていた。
 俺は愛なんて信じていないのに何で皆に愛想を振り撒いているんだろう。
 そんな想いが強くなってきていた。
 そんな時、悟はまた週刊誌の一面を飾った。
 それは、しずくとのツーショット写真だった。
 しずくと別れる前に撮られたものだ。
 その週刊誌には、“岡野悟、旬の作家、月下しずくと熱愛発覚”と書かれてあった。
 悟はそれを見て笑った。
 マスコミがどれだけいい加減かもこれを見て、更に実感した。
 今回のこの記事のことは悟は知らなかった。
 この記事を見ながら、悟は色んな想いを巡らせた。
 そういえば。しずくと付き合う前に付き合っていた彼女と撮られた時、彼女は被害に合った。
 そして、しずくに何故、彼女を守ってあげなかったのかと責められたこともあった。
 そんな自分を知っていたのに、しずくは自分と付き合うことを望んだ。
 自分はしずくの大切だった彼とは天と地の差程、愛情を持っている量が違ったのに。
 それなら、しずくは自分の中に彼の代わりなど見いだせるはずがなかったのではないか。
 だけど、あの映画の主人公のような素質を自分が持っていると思ったのなら、やはりその彼の代わりなのか。
 しずくは今、どうしているんだろう。
 もしかしたら、前の彼女のようにファンの子達から嫌がらせを受けているかもしれない。
 だけど、もう構うものか。
 そん色んな想いを悟は巡らせていた。
 そして、そんな色んな想いを巡らせているうちに、悟は胸がとてつもなく痛んで仕方がなかった。 
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