俺は四重人格の君の4分の壱が好きだった

10話 ザッピングが混じる教室に

眠気まなこを擦り俺はゆっくりと寝室を出てリビングに行くとそこにはいつも通り机と椅子しかなく殺風景だった。
床のフローリングが俺の足を冷やしていった。
いつもより何故か冷たい気がした。
親父は仕事で朝早いのでもうここにはいない。
だから家のことは俺が全部しているため遊ぶ時間が全くない。
でもあの人が家を出ていってくれた方が良かった。
親父のせいであの人は気が狂ってしまった。
全部親父のせいだお前さえいなければ… 
それだからって一人暮らしするわけにいかない。
有名高校で偏差値もすごい高く部活などより勉強優先の高校なので、バイト禁止なだ。
今では心から公開している。
なんでこの高校にしたのかと。
自分の偏差値のワンランク下げた高校にで行けば良かった。
だから高校卒業して就職するまで我慢をすることにした。

俺は適当に朝ご飯を食って家を出た。
玄関を出ると舅が待っていた。

「おはよう優雅」

「なんでお前が俺の家の前に居るんだよ」



「それはお前と行きたいからだろ！」

「俺は学校行くからついてくるんならついてこい」

「それはOKてことだな！」

いつもこんな感じで一緒に登校している。

「そういやさ今日英語ってあったけ？」

「金曜日だからあるだろ」

「ドウシヨー忘れた！」
「優雅貸して！」

「なんでだよ！お前に貸したら俺が授業できないじゃないか！」
「隣のクラスのやつにでも借りてこい」

「どうせ授業聞いてないからいいじゃないか！ケチ」

「俺は見た目を重視しているんだ」
「俺が寝てだとしても教科書を開けて真剣にやってると思わらるから」
「もし寝てたことがバレても体調が悪いと間違われるからなぁ～」

「お前だけ羨ましいな」

「今までに積み上げてきた実績だ」
すると背後から女の声がした。

「きゃー優雅君今日も可愛いね♡」
「舅君との身長差が物凄く良いなぁ」

「舅本当教科書を貸してくれよ」

「もう舅君は忘れ物が多いよ！」
「しょうがないから一緒に見よ！」

「え、あぁ…うんありがとう」

ヤバイな彼奴らのせいでそういうしかねぇな

「優雅君て優しいし性格も良さそうだよね」

お前らどこみてそんなこと言えるんだ
バカだなぁ
やはり俺の裏を暴くことができるやつじゃないとな

教室に入ると周りの女子が群がってきてクソ気持ち悪りぃ
口々に喋る女の声がザッピングにしか聞こえなかった。

それを羨ましそうに見るものもそれを睨む奴も沢山の人がいる

あの女はそんな声なんかにも見向きもしないで読書に集中している。
俺は少し悔しかった。
負けた気がしたから…
女は思い立ったかのように本を置き教室を出ようとした時小さな紙切れが落ちた。