愛してると伝えるから

さいこ

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大将

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   「一条さん…手ぇこっち」

   今度は瀧の番か…と見ると


   いいガタイしてるとは思ったけど
   パンツからボロンッて出てきたソレはもう凶器だろ!
   
   俺は右手でそれを握ってみる…しかし握った感じからすでに勝てる気がしなかった

   あんま強くしたら痛いだろうしなぁ…と、スルスルと上下に動かしてみる


   「一条さん…」

   瀧が俺の唇の端から舌をねじ込んできた
   俺もそれを迎えるように唇を開く

   互いの唇を舐めたり噛んだりして、いやらしい音が耳に入ってくる

   

   瀧は…どこが気持ちいいんだろう
   俺は瀧の唇から離れて、顔周りや耳元、首筋に舌を這わせた

   「…んん」

   低く唸る瀧の声が心地いい

   「おい、もっと声聞かせろよ…」

   俺はそう言いながら瀧のソレを握る手を強めに動かした


   「…っ!この、せっかち…」

   瀧は手で俺の顎を押さえると、呼吸もしんどいほどのキスをする

   そしてもう片方の手で俺の手に指を絡ませダイナミックに腰を振り始めた
    
    口を塞がれて、腹の辺りには瀧が腰を打ち付ける振動を受けて頭がぼんやりする…


   「…んっ、一条さん…ちゃんとティッシュ用意しといてよ…」

   その声に急に意識が引き戻される
   そうだよ、さっきこいつ神タイミングだったよな…

   そう思いティッシュの箱に手を伸ばそうとしたがここはキッチン
 しかも瀧に組み敷かれていてテーブルにある箱には全っ然手が届かない


   「あぁっ…ほらぁ、俺もイきたいんだけど…ここに出しちゃっていいの?」

   「て、手が…届かな…」

   「はぁっ…一条さん…んっ…!!」

   
   その瞬間…

   俺のシャツに、股間に、温かい体液がぶちまけられた…

   「…はぁっ、あ~もう…ヌルヌルじゃん」
   
   いや、だってお前…

   お前のせいだろ、てゆーかわざとか?
   俺にティッシュを取らせない作戦か??

   
   瀧は脱力して、そのまま俺の肩に頭を乗せた
   
   「なんか…今日は寝られないかもしれない」
        
   「はぁ?…もう抜いた勢いで寝ろよ…てか今日は休みなんだろ?」

   「いや…4時間後には現場入り…」


   …そういうの、先に言っといてくれない?
  可哀想にこれから睡眠不足で仕事かよ


   「バカだね…お前は…」


   こうして肌を寄せあってしまえば、もうただの友達だと自分に言い訳もできなくなる

   俺は…瀧の体温を感じながら、ただ愛おしいと思った   
    


   その後「行ってきまぁす…」と瀧は腑抜けた声で仕事に出ていった

   その後ろ姿を見送りながら
   いつか俺のところへ帰らなくなる日が来るんだろ…と

   始まりと共にどうしても終わりのことも考えてしまう
      
   

 ーーー翌日



 俺は瀧を見送った後、普通に仕事の時間まで寝た
 自分の体調管理は自分でする

 瀧のように無理は出来ないことは自分でよく分かっている



   俺はマスターとして店を開けるのが仕事だ

   稼げる波が来ているうちは商売チャンスだ
   どうせいつかは波が引くことになるだろう

   時代の流れで流行り廃りは仕方の無いことだ


   21:00を過ぎたころ
   ゲッソリした顔で瀧が店に来た
         
  スーツケースを転がしていたので仕事から直帰したのかな
   てゆーかこいつ、今日は1秒でも早く寝たいんじゃないか?

   「お客様、お荷物をこちらにお持ちください」

   ぼーっとしている瀧を誘導してバックルームへ連れてきた


   「おい、お前ここで寝てろ」

   「いやでも…せっかく来たのに」

   「後で起こすから、いいな?」

   まったく…まさか毎日店に来て
   2:00まで俺を待つつもりじゃねぇだろうな

   早く部屋の鍵持たせないとな…



   …そして営業も終わり明日のチェックも済ませた
   瀧を起こして部屋に帰ろう

   バックルームへ行くと、瀧はスヤスヤと寝ていた…起こすのが可哀想だった

   
   「おい、瀧、少しは寝られたろ?」

   いや熟睡過ぎない?…全然起きねぇし

   「なぁ、部屋でえっちしないの…?」

   カッ!と瀧の目が開いた…


   中学生かって


   「…ほんと?一条さん、えっち…」

   「店閉めたいから早く出ろ」

   寝起きでポヤポヤしている瀧を押して、なんとか部屋へ戻ってきた


   「…おい、お前も来い」

   俺は瀧と一緒に風呂に入った
   
   体を洗いっこして…深夜の声の響きを気にしながらも、まぁ昨日の今日で「それ」はするよな

   しかも風呂ならティッシュを気にする必要もなしだ…

   
   そのあと2人でお湯に浸かった

   「前にさぁ、イッパツ抜こうと思って色々考えてたら最後にお前が出てきてイッちゃってさぁ…」

   「言い方…!ちゃんと俺がしてあげるから」

   そう言って瀧は俺のソコに指を這わせた
   瀧の長い指に弄られると、またすぐに気持ちよくなる

   「おい、やめろって…」

   「うん?なんで…彼氏が触りたいんだからいいでしょ…」

   俺のソレの反応を見ればいいかどうかなんて一目瞭然だった

 
   「…はぁっ、あぁ…瀧…っ!!」

   「ほらぁ~嘘つき~」

   俺はもう若くもないのにそんなに1日に何度も出してたらすぐに枯れちゃうって!

   「もう動けない…」

   体がだるくて動きたくない、ここで寝たい…
   俺が絶対に動かないでいると

   「ねぇ、アレ作ってあげようか?」

   と、体を拭きながら瀧が言った

   「…なによ、アレって…?」

   とりあえず気になって風呂からあがった

  

   瀧は冷蔵庫を開けてライムを出してカットする
   そしてコーラのボトルも出した

   「…こないだのお酒どれだっけ?」

   あ~、なるほど?
   
  「ラムね、これ使いな」


   俺はカウンターの椅子に座った

   「マスター、キューバリブレちょうだい」

   「はいよぉ!キューバリブレ一丁!」

   どこの店の大将だよ…絶対マスターじゃねぇよ
   お前は声がデカイから藤原の店で働けるな
   
   コーラは炭酸なのに、炭酸抜けなど気にせずに豪快にワシャワシャ混ぜる瀧に笑いが込み上げる

   めちゃくちゃ面白いな、瀧のバーごっこ

   
   あと…これずっと飲むのしんどいから
   別の簡単メニューも教えないと…

  
   「大将、キューバリブレは完壁なので次はジントニック行きましょう」

   これがジンのボトル、で、お前がカットしたライム、そこにトニックウォーターを注いで、残り少し炭酸水を追加で完成だ

   
   「じゃあ大将、ジントニックください」

   「はいよぉ!ジントニック一丁!」

   「ぎゃははははは…!!」

   瀧と居るだけで夜中にこんなに笑えるって凄いな…


   こうして毎日、瀧の作った酒を飲んで寝るのは悪くない

   




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