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プロローグ
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俺ことマリベル子爵家5男フィス・マリベルは昔から要領がよかった
うちには余裕がないからと兄弟5人同時に受けさせられた授業は誰よりも早く理解できた。剣術や武術も楽しくて、夢中でやってたら、どちらも兄弟の中で1番強くなっていた。人の機嫌の取り方もうまかったから、兄達にいじめられず、むしろ可愛がられてきた方だ。だからといって、それに甘んじはしなかったけども
でも、所詮は5男で家督を継げるわけがない。こうなったら、上級貴族の子息令嬢に仕えるしかないと意気込み、従者や侍女を育てる場所で入学するのが最難関と言われるセルヴァント学園に首席入学、周りが泣くレベルできつい授業を楽しそうにこなしていたから、先生や生徒から尊敬されていたみたいだ。(これは卒業してから同級生に聞いた話だ、自称じゃないぞ)
そして、卒業後、憧れの幼なじみであるノヴァル・ジェラルド公爵(本人に許可を頂いてノヴァ兄と呼んでいた、というか呼んでくれって言われた)に「娘に従者をつけようとしてるんだがなかなか合う者がいないんだ、助けてくれ」と頼まれて現在に至る。
お嬢様の名前はクラスティナ様。今年4歳になるそうで、心配だから従者という名の護衛を付けようとしているのだが、我儘な性格らしく無理難題を従者に押し付けるため、1ヶ月も経たないうちに辞めてしまうらしい。これまた将来苦労しそうな性格をしているなぁ……。
クラスティナ様についての資料を眺めつつ要約していくと、少し不可解な点が多いように感じる。お嬢様の我儘は、最終的には家や領地の問題を解決しているように見えた。なるほど、これは確かに難しい事ばかりだろう。まさかとは思うが、クラスティナ様は自覚して言っているのか?だとしたらとても賢い。
そんなこんなで調べているうちに、クラスティナ様とご対面する人なった……
うちには余裕がないからと兄弟5人同時に受けさせられた授業は誰よりも早く理解できた。剣術や武術も楽しくて、夢中でやってたら、どちらも兄弟の中で1番強くなっていた。人の機嫌の取り方もうまかったから、兄達にいじめられず、むしろ可愛がられてきた方だ。だからといって、それに甘んじはしなかったけども
でも、所詮は5男で家督を継げるわけがない。こうなったら、上級貴族の子息令嬢に仕えるしかないと意気込み、従者や侍女を育てる場所で入学するのが最難関と言われるセルヴァント学園に首席入学、周りが泣くレベルできつい授業を楽しそうにこなしていたから、先生や生徒から尊敬されていたみたいだ。(これは卒業してから同級生に聞いた話だ、自称じゃないぞ)
そして、卒業後、憧れの幼なじみであるノヴァル・ジェラルド公爵(本人に許可を頂いてノヴァ兄と呼んでいた、というか呼んでくれって言われた)に「娘に従者をつけようとしてるんだがなかなか合う者がいないんだ、助けてくれ」と頼まれて現在に至る。
お嬢様の名前はクラスティナ様。今年4歳になるそうで、心配だから従者という名の護衛を付けようとしているのだが、我儘な性格らしく無理難題を従者に押し付けるため、1ヶ月も経たないうちに辞めてしまうらしい。これまた将来苦労しそうな性格をしているなぁ……。
クラスティナ様についての資料を眺めつつ要約していくと、少し不可解な点が多いように感じる。お嬢様の我儘は、最終的には家や領地の問題を解決しているように見えた。なるほど、これは確かに難しい事ばかりだろう。まさかとは思うが、クラスティナ様は自覚して言っているのか?だとしたらとても賢い。
そんなこんなで調べているうちに、クラスティナ様とご対面する人なった……
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