“5分”で読めるお仕置きストーリー

ロアケーキ

文字の大きさ
11 / 51

お仕置き“レクチャー”

しおりを挟む
「みゆっ、今からお姉ちゃんのこと、しっかり見ておきなさいよ。」

「う、うん。…ねぇママ、…ほんとにみゆも“お仕置き”受けるの?」

「何度もお話したでしょ。みゆはもう7歳になったんだから、これからは悪いことをしたらお仕置きするって。…今日はその前の予習なんだから、しっかりお姉ちゃんの“お仕置き”を見て、ルールを覚えておきなさい。」

「…はい。」

『はぁ…。』

母と妹がソファに座り並んで話す中、わたしは目の前の床の上に正座をし、足をもじもじさせながらその会話を見守っていた。

わたしの家では、悪いことをすると“お仕置き”を受けるルールがある。
わたしが7歳になってから始まったこのルールは、13歳になった今となっても変わらずに続いている。

その反面、6つ歳の離れた妹は、昨日までこのルールは適用されておらず、7歳となった今日からようやくこのルールが始まるのだ。

……でもなんで、それで“わたしが”お仕置きを受けなければいけないのだろう。

「じゃあさっそくお仕置きを始めましょうか。ちさ、下に着てる服を全て脱いで、お膝の上に来なさい。」

「…マ、ママ、わたし今日何もしてないんだけど……。」

ようやくわたしがその“無実”を口にすると、母は目をすうっと細くし、わたしを睨んだ。

「さっきもみゆに言ったけど、みゆは次悪いことしたらお仕置きを受けるようになるのよ。
だったら姉である貴方がお手本としてお仕置きを受ける際の“ルール”をレクチャーしないとダメよね?」

「……なら、わたしが口で教えればいいでしょ。何も本当にお仕置きする必要はなくない?」

「口で言っただけじゃ伝わらないこともあるでしょ。実際にお仕置きを受ける姿を見せることでしっかりと効率よく学べるんだから、当たり前でしょ?」

…ああ言えばこう言う。

一度決めたことは絶対に曲げない母は、無茶苦茶と思える理由をあげ、わたしの訴えを退けた。

「…それにこれ以上口答えするなら、もっと厳しいお仕置きにしてあげてもいいのよ。ママはみゆがもっと学べるからそれでもいいけど。……お姉ちゃんもそっちの方がいいの?」

「っ。」

その母の脅しとは思えない雰囲気に、わたしと妹の身体が同時にビクッと震える。

「…わ、わかったわよっ!受ければいいんでしょ、受ければっ!!」

その“恐怖感”にやけになったわたしは、自分のパジャマのズボンに手をかけ勢いよく下ろす。
そしてパンツも同じように下ろすと、脱いだ服を母に手渡した。

「じゃあみゆは立って、お姉ちゃんのこと見てなさい。」

「はい…。」

妹は言われた通りソファから立ち上がると、わたしは母の膝の上に寝転がり、母が“叩きやすいよう”お尻の位置を調整した。
妹と母の前で普段は隠しているところを晒し、わたしの頰は真っ赤に染まる。

「…下着の検査、…お願いします。」

震える声でお願いすると、母が布をいじる音が聞こえてくる。

「“したぎのけんさ”って何?」

「こうやって脱いだ下着をママが検査するのよ。…もし“汚れ”てたりしたら、追加罰をするからね。」

「うぅぅ…、そんな、恥ずかしいよぅ。」

母と妹の会話が頭上で聞こえ、その“恥ずかしい”ことをしているわたしの手に力が入る。

「…今回は下着に問題はないわね。…じゃあこのまま“お尻ペンペン”始めるわよ。」

「はい、…お願いします。」

もはや早く終わって欲しい一心で、口早にその言葉をいい終える。

チラッと妹の方を見ると、顔を真っ赤にしながらわたしのお尻をまじまじと見つめていた。

『見ないでぇ…。』

バヂンッ!

「んっ。」

だが、わたしの思いが伝わることなく、お尻にはくっきりと真っ赤な紅葉が飾られる。

バヂンッ!バヂンッ!

「いっ。あっ。」

せめてもの意地で叩かれた時の声を抑えているが、それも限界に近づいていた。

「お姉ちゃん、いたい?」

「っ!?」

不意の妹からの質問に、わたしの中の苛立ちが増していく。

『痛いに決まってるでしょっ!誰のせいだと思ってるのっ!?』

本当はこう言ってやりたいが、それを理由にお仕置きを厳しくされても困るため、拳をぎゅっと握りながら耐えた。

バッヂィィンッ!!

「ああ゛ぁぁぁっ!!」

そして不意に来るお尻への壮絶な痛みが、遂に我慢していた“声”を漏らしてしまう。

「ほら、みゆから聞かれてるでしょ。黙ってたらレクチャーにならないわよ。」

「うぅぅっ。…めちゃくちゃ痛いです。」

「…どんな感じで痛いの?」

渋々と叩かれた感想を言うと、更に質問が投げられる。

「ど、どんな感じって…。」

バッヂィィンッ!!

「ぎゃぁぁぁっ!?」

「ほら、早く答えなさい。」

考えたこともない内容に言葉を詰まらせると、つかさずお尻に激しい痛みを与えられた。

「ジ、ジクジクとっ!…針を刺されたように痛いです。」

「みゆもお姉ちゃんのお尻触ってみてもいい?」

「いいわよ。」

「は、はぁっ!?」

予想外の妹からの要求に、わたしの思考は止まってしまう。

ピトッ

「ひっ!」

「うわぁ…、あったかぁい。」

わたしの許可なく、お尻には小さな両手が触れられていた。
もはや屈辱感で文句も言えないわたしは、ただ妹にされるがままの状態となる。

「悪いことするとみゆのお尻もこうなるから、これからは注意しなさいね。」

「うん。」

パッ

バッヂィィンッ!!

「あっ…ぎゃぁぁぁぁっ!?」

妹の手が離れた瞬間、またお尻には鋭い痛みが与えられる。

「お仕置き中に気を抜かないの。…罰として今日はずっとこの強さで叩くから、覚悟しなさい。」

「そ、そんなぁっ!?」

バッヂィィンッ!!

「ああ゛ぁぁぁっ!!」

バッヂィィンッ!!

「いい゛ぃぃぃっ!?」

左右のお尻に与えられる痛みに、わたしの身体からは汗が溢れ出す。

「お姉ちゃん、がんばってっ♫」

…力なく声のした方を見ると、“満面の笑み”になった妹が、わたしのお尻を見つめていた。



「お姉ちゃんのお尻、真っ赤っかっ♫」

…ようやく長かったお仕置きが終わり、今は“お立たせ”の時間となっている。

「ママッ、ここっ!ママの手の形がついてるっ。」

「そうね、そこは特に強く叩いたから。」

当然お立たせ中も“レクチャー”は続き、何故かわたしのお尻を見て嬉しそうな妹は、その感想を母に伝えていた。

…正直やめてほしい。

……だがわたしの願いは叶わず、お立たせとして後1時間はこの“辱め”が続くのであった。


「完」
しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

月弥総合病院

僕君☾☾
キャラ文芸
月弥総合病院。極度の病院嫌いや完治が難しい疾患、診察、検査などの医療行為を拒否したり中々治療が進められない子を治療していく。 また、ここは凄腕の医師達が集まる病院。特にその中の計5人が圧倒的に遥か上回る実力を持ち、「白鳥」と呼ばれている。 (小児科のストーリー)医療に全然詳しく無いのでそれっぽく書いてます...!!

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

野球部の女の子

S.H.L
青春
中学に入り野球部に入ることを決意した美咲、それと同時に坊主になった。

身体検査

RIKUTO
BL
次世代優生保護法。この世界の日本は、最適な遺伝子を残し、日本民族の優秀さを維持するとの目的で、 選ばれた青少年たちの体を徹底的に検査する。厳正な検査だというが、異常なほどに性器と排泄器の検査をするのである。それに選ばれたとある少年の全記録。

熱のせい

yoyo
BL
体調不良で漏らしてしまう、サラリーマンカップルの話です。

カテーテルの使い方

真城詩
BL
短編読みきりです。

とある男の包〇治療体験記

moz34
エッセイ・ノンフィクション
手術の体験記

処理中です...