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“お残し”は許しませんっ!
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「じゃあみなさんご一緒に、いただきますっ。」
「「「いただきますっ!」」」
『…はぁ。』
今日は学校の給食がお休みでお弁当の日。
ぼくはお弁当箱の蓋を開けながら、内心ため息を吐いていた。
その理由はお弁当箱の中に入っているおかずの一つ“ミニトマト”だ。
ぼくは生まれてからずっとこのミニトマトが嫌いで、学校の給食に出た時はいつも残していた。
家で登場した時も勿論残したくなるが、そんなことをすれば“お仕置き”が待っているため、涙目になりながら嫌々食べる日常を送っている。
今日はお弁当。
さすがに教室のゴミ箱に捨てるわけにはいかず、ミニトマトを隅に置いたまま弁当箱の蓋を手に取った。
『…家に帰ってこっそり“捨てれば”大丈夫。』
一筋の汗が頰から落ちる中、重々しい蓋の閉まる音がぼくの耳に響き渡っていた。
・
ガチャッ
「…ただいま。」
学校が終わり、重い気持ちを背負いながら家の玄関の扉を開ける。
いつも帰ってくるママの「おかえり。」が聞こえず、内心ほっとした自分がいた。
『買い物にでも行ってるのかな…。早く終わらせよ。』
玄関で脱いだ靴を揃え、廊下を走る。
そして誰もいないキッチンに着くと、ランドセルに入った弁当箱を取り出した。
足のレバーを押しゴミ箱を開けると、その中へ“残飯”を放り込む。
「……はぁ。」
無事に捨てられたことへの安堵感から、深いため息をついた。
…その時だった。
「…あんた、何やってんの?」
乾いたキッチンに、今は1番聞きたくない声が響き渡った。
恐る恐る後ろを振り向くと、そこには腕を組み、ぼくを睨みつけるママが立っていた。
「…いま、お弁当の中身捨ててたでしょ?」
「こ、これは、…その。」
突然のことに動揺したぼくは、“言い訳”の言葉が見つからずに焦ってしまう。
「…もういい。話は“お仕置き”しながら聞くわ。」
「あっ、ちょっとっ!?」
そういうとママはキッチンの引き出しから“フライ返し”を取り出してぼくの腕を引っ張る。
リビングに着くと手を離され、ママはぼくの前にしゃがみ込んだ。
「下脱がせるから、じっとしてなさい。」
「そ、そんなぁ…。」
ぼくが抵抗するよりも早く、ママはぼくのジーパンに手をかけ、くるぶしまで下ろした。
そのまま少し汗ばんだパンツにも手をかけ、同じくくるぶしまで下ろしてしまう。
外遊びで少し日焼けした肌と真っ白な“恥ずかしいところ”がママの前に晒され、頰が赤くなっていくのがわかる。
「ほら、足上げてっ!お仕置き増やすよ?」
もはや逆らう気力もないぼくは、ママに言われるがままにされ、下半身裸でテーブルの上で“四つん這い”にされていた。
恥ずかしい場所にスースーと触れる空気が、ぼくの頬をさらに赤く染め上げる。
「じゃあお仕置き始めるよ。お尻と太もも、いっぱい叩くからね。しっかり反省しな。」
「…はい。」
ビヂンッ!
「い゛っ!!」
「声が小さい。」
いきなりお尻の真ん中に痛みが走り、ぼくの目からは温かい涙が垂れ出した。
「ご、ごめんなさいっ!お仕置き、お願いしますっ!?」
ビヂンッ!ビヂンッ!ビヂンッ!
「ああ゛ぁっ!?」
焦ってお願いの言葉を言った瞬間、今度は右側のお尻に3連発が与えられる。
ビッヂィィンッ!!
「…かはっ!?いっだぁぁいぃっ!!」
そして間を開けず左太ももの真ん中にプラスチックの塊が当たり、ぼくは一瞬息が出来ないほどの痛みに襲われた。
「食べ物をゴミ箱に捨てるなんて、なんて罰当たりなことしてるのっ!」
ビッヂィィンッ!
「ああ゛っ!!」
「そんなことする悪い子には、もうご飯あげないからねっ!」
ビッヂィィンッ!!
「ご、ごめんなざぁぁいっ!?」
全力で振られた衝撃が、左右のお尻へそれぞれ直撃する。
お尻と太ももにはフライ返し型の痣が広がり、今もまた数を増やそうとしていた。
「はあ…、はぁ…。」
たった数分で変わり果てた下半身に、ぼくの両目からは大粒の涙が溢れ出した。
「…うわぁ、おにぃちゃんまたママからお仕置きされてる。いたそー(笑)」
その時、リビングに今は聞きたくない声が響いた。
声のした方を見ると、予想通りピッカピカのランドセルを背負った妹が、リビングのドアの前に立っていた。
口に手を当てながら笑いを堪えるその様子に、ぼくのイライラが増していく。
「今日もお尻真っ赤な“なさけない”おにぃちゃん(笑)」
「うるさいなぁ、…もうあっちいってろよっ。」
ビッヂィィンッ!!
「いっだぁぁあっ!?」
突然右太ももの真ん中に衝撃が当たり、ぼくの叫び声が部屋中に響き渡る。
「あんた、自分の妹に何言ってんの?それが“反省してる子”の態度?」
「ち、ちがっ!?…ご、ごめんなさいっ!!」
「…はぁ。こんな“甘い”お仕置きじゃ反省出来ないってことね。…ちなつ、そこに掛かってるハンガー持ってきて。」
「はーいっ♪」
妹はるんるん気分で木製のハンガーを手に取ると、そのままママへ渡した。
「はい、ママっ♪」
「ありがとう。…じゃあはると、今からこれを使ってペンペンよ。」
…妹に向けていた優しい微笑みは、ぼくに向けられることはなかった。
「そ、それは嫌…。」
「ちなつ、悪いことしたお尻がどうなるのか、しっかり見ておきなさい。」
「はーいっ♪」
満面の笑みで返事をする妹とは裏腹に、ぼくの顔はサァーッと青くなっていく。
ビッヂィィンッ!!
「ぎゃぁぁぁぁっ!?」
何度も叩かれたお尻の真ん中に鋭い痛みが走り、ぼくの体が震え出す。
ビッヂィィンッ!!ビッヂィィンッ!!ビッヂィィンッ!!
「も、もうゆるじてぇっ!!」
今は妹にも“恥ずかしい所”が丸見えだろうが、そんな事を気にする余裕は、もはや無くなっていた。
「じゃあ次は太ももをたくさん叩くわよ。ほら、もっと足を開きなさい。」
テーブルの上には涙の水たまりができるが、お仕置きはまだまだ終わりそうにない。
「おにぃちゃんっ、がんばって♪」
ビッヂィィンッ!!
……妹の甘い声と共に、ぼくの太ももには激痛が走るのだった。
「完」
「「「いただきますっ!」」」
『…はぁ。』
今日は学校の給食がお休みでお弁当の日。
ぼくはお弁当箱の蓋を開けながら、内心ため息を吐いていた。
その理由はお弁当箱の中に入っているおかずの一つ“ミニトマト”だ。
ぼくは生まれてからずっとこのミニトマトが嫌いで、学校の給食に出た時はいつも残していた。
家で登場した時も勿論残したくなるが、そんなことをすれば“お仕置き”が待っているため、涙目になりながら嫌々食べる日常を送っている。
今日はお弁当。
さすがに教室のゴミ箱に捨てるわけにはいかず、ミニトマトを隅に置いたまま弁当箱の蓋を手に取った。
『…家に帰ってこっそり“捨てれば”大丈夫。』
一筋の汗が頰から落ちる中、重々しい蓋の閉まる音がぼくの耳に響き渡っていた。
・
ガチャッ
「…ただいま。」
学校が終わり、重い気持ちを背負いながら家の玄関の扉を開ける。
いつも帰ってくるママの「おかえり。」が聞こえず、内心ほっとした自分がいた。
『買い物にでも行ってるのかな…。早く終わらせよ。』
玄関で脱いだ靴を揃え、廊下を走る。
そして誰もいないキッチンに着くと、ランドセルに入った弁当箱を取り出した。
足のレバーを押しゴミ箱を開けると、その中へ“残飯”を放り込む。
「……はぁ。」
無事に捨てられたことへの安堵感から、深いため息をついた。
…その時だった。
「…あんた、何やってんの?」
乾いたキッチンに、今は1番聞きたくない声が響き渡った。
恐る恐る後ろを振り向くと、そこには腕を組み、ぼくを睨みつけるママが立っていた。
「…いま、お弁当の中身捨ててたでしょ?」
「こ、これは、…その。」
突然のことに動揺したぼくは、“言い訳”の言葉が見つからずに焦ってしまう。
「…もういい。話は“お仕置き”しながら聞くわ。」
「あっ、ちょっとっ!?」
そういうとママはキッチンの引き出しから“フライ返し”を取り出してぼくの腕を引っ張る。
リビングに着くと手を離され、ママはぼくの前にしゃがみ込んだ。
「下脱がせるから、じっとしてなさい。」
「そ、そんなぁ…。」
ぼくが抵抗するよりも早く、ママはぼくのジーパンに手をかけ、くるぶしまで下ろした。
そのまま少し汗ばんだパンツにも手をかけ、同じくくるぶしまで下ろしてしまう。
外遊びで少し日焼けした肌と真っ白な“恥ずかしいところ”がママの前に晒され、頰が赤くなっていくのがわかる。
「ほら、足上げてっ!お仕置き増やすよ?」
もはや逆らう気力もないぼくは、ママに言われるがままにされ、下半身裸でテーブルの上で“四つん這い”にされていた。
恥ずかしい場所にスースーと触れる空気が、ぼくの頬をさらに赤く染め上げる。
「じゃあお仕置き始めるよ。お尻と太もも、いっぱい叩くからね。しっかり反省しな。」
「…はい。」
ビヂンッ!
「い゛っ!!」
「声が小さい。」
いきなりお尻の真ん中に痛みが走り、ぼくの目からは温かい涙が垂れ出した。
「ご、ごめんなさいっ!お仕置き、お願いしますっ!?」
ビヂンッ!ビヂンッ!ビヂンッ!
「ああ゛ぁっ!?」
焦ってお願いの言葉を言った瞬間、今度は右側のお尻に3連発が与えられる。
ビッヂィィンッ!!
「…かはっ!?いっだぁぁいぃっ!!」
そして間を開けず左太ももの真ん中にプラスチックの塊が当たり、ぼくは一瞬息が出来ないほどの痛みに襲われた。
「食べ物をゴミ箱に捨てるなんて、なんて罰当たりなことしてるのっ!」
ビッヂィィンッ!
「ああ゛っ!!」
「そんなことする悪い子には、もうご飯あげないからねっ!」
ビッヂィィンッ!!
「ご、ごめんなざぁぁいっ!?」
全力で振られた衝撃が、左右のお尻へそれぞれ直撃する。
お尻と太ももにはフライ返し型の痣が広がり、今もまた数を増やそうとしていた。
「はあ…、はぁ…。」
たった数分で変わり果てた下半身に、ぼくの両目からは大粒の涙が溢れ出した。
「…うわぁ、おにぃちゃんまたママからお仕置きされてる。いたそー(笑)」
その時、リビングに今は聞きたくない声が響いた。
声のした方を見ると、予想通りピッカピカのランドセルを背負った妹が、リビングのドアの前に立っていた。
口に手を当てながら笑いを堪えるその様子に、ぼくのイライラが増していく。
「今日もお尻真っ赤な“なさけない”おにぃちゃん(笑)」
「うるさいなぁ、…もうあっちいってろよっ。」
ビッヂィィンッ!!
「いっだぁぁあっ!?」
突然右太ももの真ん中に衝撃が当たり、ぼくの叫び声が部屋中に響き渡る。
「あんた、自分の妹に何言ってんの?それが“反省してる子”の態度?」
「ち、ちがっ!?…ご、ごめんなさいっ!!」
「…はぁ。こんな“甘い”お仕置きじゃ反省出来ないってことね。…ちなつ、そこに掛かってるハンガー持ってきて。」
「はーいっ♪」
妹はるんるん気分で木製のハンガーを手に取ると、そのままママへ渡した。
「はい、ママっ♪」
「ありがとう。…じゃあはると、今からこれを使ってペンペンよ。」
…妹に向けていた優しい微笑みは、ぼくに向けられることはなかった。
「そ、それは嫌…。」
「ちなつ、悪いことしたお尻がどうなるのか、しっかり見ておきなさい。」
「はーいっ♪」
満面の笑みで返事をする妹とは裏腹に、ぼくの顔はサァーッと青くなっていく。
ビッヂィィンッ!!
「ぎゃぁぁぁぁっ!?」
何度も叩かれたお尻の真ん中に鋭い痛みが走り、ぼくの体が震え出す。
ビッヂィィンッ!!ビッヂィィンッ!!ビッヂィィンッ!!
「も、もうゆるじてぇっ!!」
今は妹にも“恥ずかしい所”が丸見えだろうが、そんな事を気にする余裕は、もはや無くなっていた。
「じゃあ次は太ももをたくさん叩くわよ。ほら、もっと足を開きなさい。」
テーブルの上には涙の水たまりができるが、お仕置きはまだまだ終わりそうにない。
「おにぃちゃんっ、がんばって♪」
ビッヂィィンッ!!
……妹の甘い声と共に、ぼくの太ももには激痛が走るのだった。
「完」
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