“5分”で読めるお仕置きストーリー

ロアケーキ

文字の大きさ
14 / 51

“お残し”は許しませんっ!

しおりを挟む
「じゃあみなさんご一緒に、いただきますっ。」

「「「いただきますっ!」」」

『…はぁ。』

今日は学校の給食がお休みでお弁当の日。

ぼくはお弁当箱の蓋を開けながら、内心ため息を吐いていた。

その理由はお弁当箱の中に入っているおかずの一つ“ミニトマト”だ。
ぼくは生まれてからずっとこのミニトマトが嫌いで、学校の給食に出た時はいつも残していた。

家で登場した時も勿論残したくなるが、そんなことをすれば“お仕置き”が待っているため、涙目になりながら嫌々食べる日常を送っている。

今日はお弁当。
さすがに教室のゴミ箱に捨てるわけにはいかず、ミニトマトを隅に置いたまま弁当箱の蓋を手に取った。

『…家に帰ってこっそり“捨てれば”大丈夫。』

一筋の汗が頰から落ちる中、重々しい蓋の閉まる音がぼくの耳に響き渡っていた。



ガチャッ

「…ただいま。」

学校が終わり、重い気持ちを背負いながら家の玄関の扉を開ける。

いつも帰ってくるママの「おかえり。」が聞こえず、内心ほっとした自分がいた。

『買い物にでも行ってるのかな…。早く終わらせよ。』

玄関で脱いだ靴を揃え、廊下を走る。
そして誰もいないキッチンに着くと、ランドセルに入った弁当箱を取り出した。

足のレバーを押しゴミ箱を開けると、その中へ“残飯”を放り込む。

「……はぁ。」

無事に捨てられたことへの安堵感から、深いため息をついた。
…その時だった。

「…あんた、何やってんの?」

乾いたキッチンに、今は1番聞きたくない声が響き渡った。

恐る恐る後ろを振り向くと、そこには腕を組み、ぼくを睨みつけるママが立っていた。

「…いま、お弁当の中身捨ててたでしょ?」

「こ、これは、…その。」

突然のことに動揺したぼくは、“言い訳”の言葉が見つからずに焦ってしまう。

「…もういい。話は“お仕置き”しながら聞くわ。」

「あっ、ちょっとっ!?」

そういうとママはキッチンの引き出しから“フライ返し”を取り出してぼくの腕を引っ張る。

リビングに着くと手を離され、ママはぼくの前にしゃがみ込んだ。

「下脱がせるから、じっとしてなさい。」

「そ、そんなぁ…。」

ぼくが抵抗するよりも早く、ママはぼくのジーパンに手をかけ、くるぶしまで下ろした。
そのまま少し汗ばんだパンツにも手をかけ、同じくくるぶしまで下ろしてしまう。

外遊びで少し日焼けした肌と真っ白な“恥ずかしいところ”がママの前に晒され、頰が赤くなっていくのがわかる。

「ほら、足上げてっ!お仕置き増やすよ?」

もはや逆らう気力もないぼくは、ママに言われるがままにされ、下半身裸でテーブルの上で“四つん這い”にされていた。

恥ずかしい場所にスースーと触れる空気が、ぼくの頬をさらに赤く染め上げる。

「じゃあお仕置き始めるよ。お尻と太もも、いっぱい叩くからね。しっかり反省しな。」

「…はい。」

ビヂンッ!

「い゛っ!!」

「声が小さい。」

いきなりお尻の真ん中に痛みが走り、ぼくの目からは温かい涙が垂れ出した。

「ご、ごめんなさいっ!お仕置き、お願いしますっ!?」

ビヂンッ!ビヂンッ!ビヂンッ!

「ああ゛ぁっ!?」

焦ってお願いの言葉を言った瞬間、今度は右側のお尻に3連発が与えられる。

ビッヂィィンッ!!

「…かはっ!?いっだぁぁいぃっ!!」

そして間を開けず左太ももの真ん中にプラスチックの塊が当たり、ぼくは一瞬息が出来ないほどの痛みに襲われた。

「食べ物をゴミ箱に捨てるなんて、なんて罰当たりなことしてるのっ!」

ビッヂィィンッ!

「ああ゛っ!!」

「そんなことする悪い子には、もうご飯あげないからねっ!」

ビッヂィィンッ!!

「ご、ごめんなざぁぁいっ!?」

全力で振られた衝撃が、左右のお尻へそれぞれ直撃する。
お尻と太ももにはフライ返し型の痣が広がり、今もまた数を増やそうとしていた。

「はあ…、はぁ…。」

たった数分で変わり果てた下半身に、ぼくの両目からは大粒の涙が溢れ出した。

「…うわぁ、おにぃちゃんまたママからお仕置きされてる。いたそー(笑)」

その時、リビングに今は聞きたくない声が響いた。

声のした方を見ると、予想通りピッカピカのランドセルを背負った妹が、リビングのドアの前に立っていた。

口に手を当てながら笑いを堪えるその様子に、ぼくのイライラが増していく。

「今日もお尻真っ赤な“なさけない”おにぃちゃん(笑)」

「うるさいなぁ、…もうあっちいってろよっ。」

ビッヂィィンッ!!

「いっだぁぁあっ!?」

突然右太ももの真ん中に衝撃が当たり、ぼくの叫び声が部屋中に響き渡る。

「あんた、自分の妹に何言ってんの?それが“反省してる子”の態度?」

「ち、ちがっ!?…ご、ごめんなさいっ!!」

「…はぁ。こんな“甘い”お仕置きじゃ反省出来ないってことね。…ちなつ、そこに掛かってるハンガー持ってきて。」

「はーいっ♪」

妹はるんるん気分で木製のハンガーを手に取ると、そのままママへ渡した。

「はい、ママっ♪」

「ありがとう。…じゃあはると、今からこれを使ってペンペンよ。」

…妹に向けていた優しい微笑みは、ぼくに向けられることはなかった。

「そ、それは嫌…。」

「ちなつ、悪いことしたお尻がどうなるのか、しっかり見ておきなさい。」

「はーいっ♪」

満面の笑みで返事をする妹とは裏腹に、ぼくの顔はサァーッと青くなっていく。

ビッヂィィンッ!!

「ぎゃぁぁぁぁっ!?」

何度も叩かれたお尻の真ん中に鋭い痛みが走り、ぼくの体が震え出す。

ビッヂィィンッ!!ビッヂィィンッ!!ビッヂィィンッ!!

「も、もうゆるじてぇっ!!」

今は妹にも“恥ずかしい所”が丸見えだろうが、そんな事を気にする余裕は、もはや無くなっていた。

「じゃあ次は太ももをたくさん叩くわよ。ほら、もっと足を開きなさい。」

テーブルの上には涙の水たまりができるが、お仕置きはまだまだ終わりそうにない。

「おにぃちゃんっ、がんばって♪」

ビッヂィィンッ!!

……妹の甘い声と共に、ぼくの太ももには激痛が走るのだった。


「完」
しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

月弥総合病院

僕君☾☾
キャラ文芸
月弥総合病院。極度の病院嫌いや完治が難しい疾患、診察、検査などの医療行為を拒否したり中々治療が進められない子を治療していく。 また、ここは凄腕の医師達が集まる病院。特にその中の計5人が圧倒的に遥か上回る実力を持ち、「白鳥」と呼ばれている。 (小児科のストーリー)医療に全然詳しく無いのでそれっぽく書いてます...!!

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

野球部の女の子

S.H.L
青春
中学に入り野球部に入ることを決意した美咲、それと同時に坊主になった。

身体検査

RIKUTO
BL
次世代優生保護法。この世界の日本は、最適な遺伝子を残し、日本民族の優秀さを維持するとの目的で、 選ばれた青少年たちの体を徹底的に検査する。厳正な検査だというが、異常なほどに性器と排泄器の検査をするのである。それに選ばれたとある少年の全記録。

熱のせい

yoyo
BL
体調不良で漏らしてしまう、サラリーマンカップルの話です。

カテーテルの使い方

真城詩
BL
短編読みきりです。

とある男の包〇治療体験記

moz34
エッセイ・ノンフィクション
手術の体験記

処理中です...