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「ごめんなさい。」

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「お母さん、ごめんなさいっ!」

わたしは今日“何度目”になるかわからない言葉をお母さんにかける。

パァアアンッ!!

その言葉を聞いたお母さんの反応は初めから変わらず、正座したわたしを見下ろしながら、頰に平手打ちを与えてきた。

ジクジクと痛みが響く中、わたしは膝に置いた両手をギュッと握り、頰を庇わないよう、必死に耐える。
頰を庇ってしまえば“どうなるか”、わかっているからだ。

「今日帰ってきたこの98点のテスト、…2点足りないじゃない。…どうして?」

とぼとぼと帰宅してからお母さんに提出したテストが、わたしの目の前に突きつけられる。

「……ごめんなさい。」

パァアアンッ!!

「ん゛っ!?」

「私は2点足りない理由を聞いてるのよっ!?」

重なる頰の痛みに、わたしの目からは大粒の涙が溢れ出す。

…腫れて熱を持った頰とは対照的に、制服のスカートとスパッツ・パンツを取り上げられた下半身では、フローリングから直に感じる冷たさに、肌を震わせていた。

今年で15歳という年齢になり、身体も徐々に“大人”に近づいている。
そんな状態の身体を、同性とはいえ自分の母親の前に晒すことに、屈辱感が芽生えてくる。

『恥ずかしいからやめてって、何回も言ってるのに…。』

「…はぁ、もういいわ。じゃあこれから“お仕置き”をするから、“お馬さん”になりなさい。…お尻の穴とお股が見えるように、しっかりと足を開くのよ。」

「はい……。」

わたしはお腹と足の力を抜くようにして、お股を広げて座るような感じになった。
身体の成長に伴い、“黒い茂み”となったお股に直接空気が触れ、わたしの耳が赤く染まっていくのがわかる。

「こ、こうですか……?」

「そうよ。じゃあ始めるわ。」

バッヂイィン!!!

「うあああっ!?」

いきなり、今までで一番強い力で叩かれた。

「なんでお仕置きされてるかわかる?ちゃんと考えながら反省しなさい。」

「はい。ごめんなさい。…いたいよぉ。」

「お尻は女の子にとって大事なところよ。そこを叩かれて痛くないはずがないでしょう?」

「……ごめんなさい。」

バッヂィィン!!

「ひぎいっ!」

その“大事なところ”に、鋭い痛みが与えられる。

「あなたいまお尻を庇ったわねっ!?…反省していないのかしら?」

「…そ、それは、お母さんが本気で叩いてるからですっ……。」

「…お仕置きなんだから当たり前でしょ?。ほら、続きするわよ。…わかった?」

「はい……っ」

バッヂィィン!!

「いっっだぁっ!?」

「私はいままで何度も『庇っちゃダメ』って言ったわよねぇ!?それなのに、また庇ったじゃない!」

バッヂィィン!!

「ごめんなさい!いだいぃっ!」

何度も同じ場所を叩かれ、わたしの身体がビクビクと震え出す。

「今日という今日は許さないからね!覚悟しなさい!」

「ひっ、やだ、もう嫌だよぉっ……。」

「何言ってるの!まだまだ全然足りないくらいよ!」

わたしが横目にお母さんを見ると、ちょうど大きく腕を振り上げているところだった。

バッヂィィン!バッヂィィン!バッヂィィン!バッヂィィン!バッヂィィン!バッヂィィン!バッヂィィン!バッヂィィン!バッヂィィン!バッヂィィン!バッヂィィン!バッヂィィン!バッヂィィン!バッヂィィン!

「いだいっ!もう無理ぃっ!もう限界だからぁ!」

「何度言えばわかるの!?いい加減にしなさーいっ!!!」

バヂンッ!!!

「ああぁぁぁぁぁぁっっっっっっ!!!」

お仕置きが始まって30分が経過しようとしていた。

わたしは既にお尻全体が真っ赤になっていて、涙も汗も止まらない状態になっている。

「今日1日かけてあなたの生活態度を見直すためにお仕置きしてるのよ。わかっているの?」

「はいぃ……っ」

バッヂイィン!!

「ぎゃああっ!」

「返事が小さいわよ!!」

「はいぃっ!わかりましたっ!」

「…最初からやり直しよ。」

バッヂイィン!!

「ぐぅうっ!…ぞ、ぞんなぁっ!?」



…お仕置き開始から50分ほど経ち、わたしへの罰はさらに厳しくなっていた。

最初のうちはまだよかったが、途中からわたしの“身体の成長”についてのお説教が始まり、それを無視したせいでさらに厳しめになっているのだ。

「……聞いているの?」

「……はい。」

バッヂイィン!!!

「いっだぁっ!?」

「返事が遅いっ!!」

「だって、お尻が痛すぎて……」

「お尻が痛いのは当たり前でしょう?私に反抗した分の痛みも加えてるんだから。」

「そんな……」

「私の言うことを無視するような子に育てた覚えはないんだけど。」

「でも……」

「言い訳は聞きたくないわ。」

バッヂイィン!!

「いだいぃっ!?」

「今週はあなたにどれだけ恥をかかせたかわかっているの?このお尻は何回叩けば反省してくれるのかしら。」

「……すみません……。」

「まったく、どうしてこんなに悪い子なのかしら。」

バッヂィィン!!

「いだいぃっ!ごめんなさいっ!」

「……そういえば、今日はまだ一度も“謝って”もらってなかったわね。」

「……え?何回も謝ってるよ…。現に今もあやま」

「それはお仕置きが嫌だから謝ってるんでしょうっ!本心から謝っていないって言ってるのよっ!!」

バッヂィィン!!

「ごめんなさいっ!ごめんなさいぃっ!」

「本当に悪いと思っているなら、ちゃんと最後まで我慢できるわよね?」

バッヂィィン!!

「できますっ!だからお願いしますっ!ごめんなさいぃっ!」

「……じゃああと10回で終わるわよ。しっかり受けなさい。」

「はい……」

お腹の力を抜いて、お股をさらに広げた姿勢になる。
お尻の穴とお股は周囲から丸見えになっているだろうが、もはやそのことを意識する余裕も無くなっていた。

「じゃあいくわよ。」

バッヂィィイン!!!

「いったぁっ!」

突然の痛みに、わたしの右膝が汗で滑ってしまう。

「今、姿勢が崩れかけたわよっ!?」

「うああっ!」

バッヂィィン!

「ひぃいいっ!」

焦って姿勢を戻した瞬間に、右太ももの真ん中へ鋭い痛みが与えられた。

バッヂィィン!

「いだいっ!」

バッヂィィン!

「ごめんなさいっ!」

バッヂィィン!

「ごめっ、あぁっ!」

バッヂィィン!

「もうやめてぇっ!」

バッヂィィン!

「もう終わったぁっ!」

バッヂィィン!

「もうやだぁっ!」

バッヂィィン!

「もう無理っ!許してぇっ!」

バッヂィィイン!!!

「ぎゃあああっ!」

結局休みを入れず、10発分の平手打ちが与えられる。
最後のお仕置きが終わった頃には、わたしはお尻全体が真っ赤に染まり、足とおなかには汗がびっしょりと滴っていた。

「ほら、いつまで寝てるの?…そのまま夜ご飯ができるまで“反省”してなさい。」

「はい……。」

わたしはジクジク痛むお尻を庇いながらゆっくりと床に“正座”する。
散々ぶたれたお尻に踵が当たり、ズキッとした痛みがわたしを襲う。

…そのままゆっくりお母さんを見上げると、何故かわたしのことをきつく睨みつけていた。

「…お仕置き中に“座っていい”なんて言ってないでしょう!最初からやり直しよっ!?」

「ひっ!?…ご、ごめんなさ」

パァアアンッ!!

……リビング中にわたしの頰を打つ音が響き渡った。

「完」
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