“5分”で読めるお仕置きストーリー

ロアケーキ

文字の大きさ
15 / 51

“お残し”は許しませんっ!2(ちなつ目線)

しおりを挟む
…あれから3年。
日々厳しいお仕置きを受けて育ったおにぃちゃんは真面目になり、最近お仕置きされることはほとんど無くなった。

……そのかわりに私は生活態度が悪く、学校の成績もなぜか良くないため、ママから厳しいお仕置きをされることになった。

「これからちなつには、お兄ちゃんよりも厳しくて恥ずかしいお仕置きをしてあげるから、覚悟しなさい。」

私が“初めて”お仕置きを受けた日にママからかけられた言葉は、今も鮮明に覚えている。

…そして今日は学校から“通知表”が届いた日。

今回は頑張ったと思うが、恐ろしくてまだ中身を確認していない封筒を持ち、とぼとぼを家に帰宅した。



「…ちなつ、…何これ?」

キッチンの椅子に座ったママは私の通知表を確認した瞬間、声のトーンが下がった。

「よくがんばったは1つも無し。がんばったは2つだけ。…あとは全部“がんばろう”じゃない。」

「…え?」

通知表の3段階の評価を聞き、私は耳を疑った。

「…そ、そんな、……今回は結構がんばったんだよ?」

「全然がんばってないじゃないっ!それに先生からのコメントも『落ち着きが足りない』・『居眠りが多い』とか散々なことが書いてあるわよっ!?」

「…い、居眠りは3回だけだよ。」

「それでも十分に多いわよっ!早く寝なさいって言ってるのに、いつも遅くまで起きてるからでしょっ!!」

「ひっ。」

「…これはまたお仕置きが必要みたいね。早く服を全部脱ぎなさい。」

「い、いやだぁ。」

バヂンッ!

「い゛っ!?」

「早くしなさいっ!」

頰に当たった平手打ちが、ジクジクを痛みを残す。

私はしぶしぶと靴下と上着を脱いで床に捨て、スカートのチャックを下ろした。
パサッと落ちるスカートを確認し、次はシャツを脱いで上半身が裸になる。

最後にパンツをゆっくりと下ろして足から取り、そのまま床に捨てた。

「うぅぅ…。」

…僅かにあった服の熱が奪われ、むき出しになった場所がスースーとする感覚。

手を後ろに組んでママの方を向くと、叩かれた痛みとは“別に”頬が熱くなるのがわかる。

初めてお仕置きを言い渡された日から、私のお仕置きは“全裸”と決まっていた。

もちろん反抗はしたが、その度にお仕置きが増えるので、今では嫌々従っている。

…しかも最近は“恥ずかしいところ”に産毛も生えてきたため、隠すことができない“この姿勢”に、頰がより熱さを増していった。

「じゃあテーブルに上がって四つん這いになりなさい。」

「…はい。」

言われた通りの姿勢になり、足をめいいっぱいに広げると、ママは部屋を出て行く。
そして戻ってきたママの手には、“プラスチック製のハンガー”が握られていた。

「今日は“これ”を使うわ。」

「…ママ、“それ”めっちゃ痛いやつ。…せめて定規にして。」

「ダメに決まってるでしょ。いつからお仕置きを選べるようになったの?…やっぱり厳しい罰が必要ね。」

「ひぃっ、ご、ごめんなさ…」

ビッヂンッ!

「いだぁぁいっ!?」

突然のお尻の激痛に、私はつい手でお尻を庇ってしまう。

「ちなつっ!何やってんのっ!早く姿勢戻しなさいっ!!」

「だ、だってぇ…。」

「……早く戻さないと、“お尻の穴”にもお仕置きするわよ?」

「ひ、ひぃっ!?それはいやぁっ!!」

“あの時”の激痛を思い出し、身体が勝手に元の姿勢へと動き出す。

ビッヂンッ!ビッヂンッ!

「ぎゃぁぁぁっ!?」

「反抗ばかりする生意気なお尻にはこうよっ!」

ビッヂィィンッ!!

「いっだぁぁいぃっ!?」

お尻の真ん中へこれまでよりも強い痛みが走り、私の身体からは脂汗が流れ出す。

「ちょっとはお兄ちゃんを見習って真面目になれないのっ!?」

ビッヂンッ!ビッヂィィンッ!?

「ご、ごめんなざいぃぃっ!!」

今度は左右の太もも裏をそれぞれ叩かれて、私の身体が跳ね上がる。

「…うわぁ、ちなつまたママからお仕置きされてる。いたそー(笑)」

痛みの余韻に身体が震えていると、リビングに今は聞きたくない声が響き渡る。

「お、おにぃちゃんっ!?」

「裸で“そんな姿勢”になって、恥ずかしくないの?(笑)」

その事実を言われた瞬間、私の中で忘れていた“羞恥心”が溢れ出した。

「う、うるさいなぁっ!?…てゆうかジロジロ見てないであっち行ってよっ!この変態っ!!」

ビッヂィィンッ!!

「いっだぁぁあっ!?」

突然、むき出しになった“お尻の穴”に衝撃が走り、私の叫び声が部屋中に響き渡る。

「あんた、自分の兄に何言ってんの?それが“反省してる子”の態度?」

「ち、ちがっ!?…ご、ごめんなさいっ!!」

「…てか“自業自得”だろ。…あ、ママこれ今日渡された通知表。」

お尻の穴を押さえてうずくまる私を無視して、おにぃちゃんはママに通知表を開きながら見せる。

「がんばったは2つ。がんばろうは0。あとは全部“よくがんばった”ね。…偉いじゃない。ちなつとは大違いだわ。」

「まあね。」

「…じゃあお兄ちゃんには、このまま“ちなつのお仕置き”をやってもらおうかしら。」

「うん。いいよ。」

「…はぁっ!?」

いきなりの展開に、私の頭が理解することを拒む。

「何?…文句があるの?…今もお尻の穴を庇って反省の色が見えないから、お兄ちゃんにお願いしたんだけど。」

「そ、それは…このお仕置きが痛すぎるからで…」

「お仕置きなんだから、痛いのは当たり前でしょ。…まだ反抗的だし、“悪いお股”にもお仕置きした方がいいみたいね。」

「ひぃっ!?」

ママはそういうとハンガーをテーブルに置き、私を無理矢理“おむつ替え”の姿勢にする。
そして身体をがっちりと抑え固定し、私の無防備なお股がおにぃちゃんの前に晒された。

「お兄ちゃん、じゃあそこにあるハンガーで、ちなつのお股をお仕置きしてくれる?」

「はーい。」

「数は特に決めないから、“ちなつが反省した”って思えるまで続けなさい。」

「わかった。」

お兄ちゃんはテーブルの上にあったハンガーを手に取ると、私のお股へ“ピトッ”と当てる。

嫌な汗をかいた部分へ冷たいプラスチックが当たる感覚に、私の顔がみるみると青くなっていく。

「お、おにぃちゃん…、ちなつ、反省したよ。だからもうゆるし…」

ビッヂィィンッ!!

「ぎゃぁぁぁっ!?」

お股の中心に激痛が走り、私の足指がギュッと閉じられた。
…本当はもっと抵抗したいが、ママに押さえつけられ、これ以上動けないでいる。

「こらちなつっ!じっとしてなさいっ!」

「も、もうむりぃぃっ!?」

「…はぁ、今日もお尻真っ赤な“なさけない”妹。」

いつの日か私が笑いながら言ったおにぃちゃんへの“皮肉”が、そのまま自分に帰ってくる。

呆れ顔のおにぃちゃんは“次”を打つため、ハンガーを振り上げた。

ビッヂィィンッ!!ビッヂィィンッ!!

「あ゛っ!?……ああ゛ぁぁぁぁっ!!」

一瞬の鋭い痛みと、その数秒後に来るジクジクとした痛みが私に絡みついてくる。

「お、お゛にぃじゃぁんっ!ごめんなざぃぃっ!なまいぎなごともう言いまぜんんっ!?」

ビッヂィィンッ!!

「いぎゃぁぁぁぁっ!?」

「…じゃあ、後“100回”叩いてから、お話ししよっか?」

「ひゃ、ひゃくっ!?…ぞ、そんなに耐えられないよぉっ!!」

…絶望的な回数を伝えたおにぃちゃんは、そのまま大きく腕を振り上げる。

「ちなつ、がんばっ♪」

ビッヂィィンッ!!

……それから私が許されたのは、本当に“100叩き”が終わった後だった。


「完」
しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

月弥総合病院

僕君☾☾
キャラ文芸
月弥総合病院。極度の病院嫌いや完治が難しい疾患、診察、検査などの医療行為を拒否したり中々治療が進められない子を治療していく。 また、ここは凄腕の医師達が集まる病院。特にその中の計5人が圧倒的に遥か上回る実力を持ち、「白鳥」と呼ばれている。 (小児科のストーリー)医療に全然詳しく無いのでそれっぽく書いてます...!!

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

野球部の女の子

S.H.L
青春
中学に入り野球部に入ることを決意した美咲、それと同時に坊主になった。

身体検査

RIKUTO
BL
次世代優生保護法。この世界の日本は、最適な遺伝子を残し、日本民族の優秀さを維持するとの目的で、 選ばれた青少年たちの体を徹底的に検査する。厳正な検査だというが、異常なほどに性器と排泄器の検査をするのである。それに選ばれたとある少年の全記録。

熱のせい

yoyo
BL
体調不良で漏らしてしまう、サラリーマンカップルの話です。

カテーテルの使い方

真城詩
BL
短編読みきりです。

とある男の包〇治療体験記

moz34
エッセイ・ノンフィクション
手術の体験記

処理中です...