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“身代わり”折檻(前編)
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わたしの家庭には、お仕置きがある。
それは、わたしがまだ小さい時から始まり、最近は、妹も、このお仕置きを受ける1人となっていた。
現在、わたしは母と妹の3人で、暮らしている。
母は、とても厳しい性格で、普段から“ちょっとしたこと”で、お仕置きをされていた。
だが、わたしは、歳を重ねるたび、お仕置きを受ける頻度は減り、今では、ほとんど、受けることはなくなった。
…代わりに、まだ幼い妹は、普段から粗相をしてしまうため、連日のように、母からお仕置きを受ける日々が続いていた。
わたしは、そんな妹に“可愛そう”という気持ちが働き、たまに、お仕置きを“身代わり”で受けてあげる時がある。
今回も、そんなわたしの“日常”について、語っていこうと思う。
・・・
蝉の音が、暑さを盛り立てる頃。
わたしは部活動が終わり、汗を流しながら、帰り道を歩いていた。
アスファルトから照り返す熱がわたしの肌を焼いていく。
『帰ったら、アイスでも食べようかな…。』
自分へのご褒美で、気持ちを奮い立たせると、残りの道を踏みしめていった。
・
“ガチャ”
「ただいまぁ…。」
バッヂィンッ!!
「ごめんなざぁぁいぃっ!!」
「……はぁ…。」
わたしが帰宅し、出迎えてくれたのは、何かを叩く音と妹の泣き叫ぶ声だった。
この時点で、わたしは“大体の事情”を察し、憂鬱な気持ちになりながら、リビングの扉を目指した。
“ガチャ”
「うぇぇーんっ!!…もうやだぁっ!!」
「やだじゃないでしょっ!まだまだお仕置きは残ってるんですからねっ!!」
バッヂィィンッ!!
「いっだぁぁいぃっ!!」
“予想通り”の光景が、わたしの目の前に広がった。
リビングの扉を開けると、母と妹がソファにいる。
…ただ、座っているのは“母だけ”で、妹はその母の膝の上で、下に何も履かず、腹ばいとなっていた。
そのお尻は“真っ赤に腫れ”、すでに何百回も叩かれた状況が想像できた。
その有様を告げるように、可愛いスカートとパンツが、床に虚しく脱ぎ捨てられている状態であった。
「……ただいま。」
「はぁ…はぁ、…あら、お姉ちゃん、おかえりなさい。」
「……グスッ…。」
「ほらっ!お姉ちゃんに“おかえりなさい”はっ!」
バヂンッ!
「あうぅっ!…お、おがえりなざいぃっ!!」
“挨拶ができなかった”
ただそれだけで、妹のお尻はさらに赤く染められてしまう。
そして、そのことが“当たり前”と思っている母は、お仕置きの続きをしようと、再度、妹のお尻へ狙いを定めている様子だった。
パァァンッ!!
「い゛いぃっ!!」
「ほら、お仕置き中に気を抜かないのっ!数を増やされたいのっ!?」
「っ!?ご、ごめんなざいぃっ!!」
「ねえ、お母さん。…りな、今日は何したのっ?」
「…この子ったら、また給食着を学校に忘れてきたのよっ!?…ほんとにもうっ!
……だから、2度と忘れないように、お尻を500回叩いてるところよっ!」
「ご、500回…。」
「ほんとはそれでも足りないくらいよっ!…さあ、ペンペンの続きするわよっ!!」
パァァンッ!バヂンッ!バヂンッ!
「うぇぇーんっ!!もうおしりむりぃっ!!」
相変わらず、もはや“折檻”とも言える罰は、本日も、妹のお尻を痛めつけていた。
張り裂けるような音が響くたび、わたしの胸が痛むような感覚を覚える。
「お母さん、…あと、何回くらい、残ってるの?」
「そうねぇ。…あと、200回くらいよ?」
バシッ!
「ん゛っ!」
「200回…。」
わたしは再度、真っ赤に腫れ上がったお尻を確認する。
…まだ幼い妹には、厳しすぎる罰に思えた。
「……ねえ、その罰、わたしが代わりに受けてもいい?」
“ピタッ”
“振り下ろされる直前”だった母の腕が止まった。
それと同時に妹は、救いを求めるように、わたしを必死に見つめだす。
「代わりに受けるって、200回全部?…この前代わりに受けてた“100叩き”とは、辛さが全然違うわよ?」
「う……。わ、わかってる。ちゃんと受ける。…だから、もう、りなのことは許してあげて。」
わたしは、覚悟を決めると、真っ直ぐと母の目を見る。
…本当は、お仕置きなんて受けたくはないが、妹の泣きじゃくる顔を、これ以上見たくはなかったからだ。
「…そう。じゃあ、お姉ちゃんがちゃんと受けれたら許してあげるわ。…まずは、その短パンとパンツを脱いで、お立たせの姿勢になりなさい。」
「…はい。」
わたしは頬を赤く染めながら、汗の滲んだ短パンとパンツを“スルッと”下ろした。
そして、丁寧に畳むと床に置き、頭の上で手を組み、お立たせの姿勢となった。
「……前よりも少し濃くなったんじゃないの?」
「…っ!?、…お、お母さん。あんま見ないで…。」
「これもお仕置きよ。代わりに受けるんでしょ?」
「そ、そうだけど、…恥ずかしいよぉ…。」
母は、最近“生えかけ”てきた部分を、じっと見つめる。
屋外部活で、肌が小麦色に焼ける中、その部分の肌は白で守られており、より恥ずかしさが強調されるものであった。
「…そろそろいいかしらね。…りな、ママの膝から降りて、こっちを向いて正座してなさい。」
「…グスッ…。はい…。」
妹は、言われた通りの姿勢となり、次に母はわたしを見る。
「じゃあ、お姉ちゃん。膝の上にきなさい。その白いお尻を真っ赤にしてあげます。」
「…わかった。」
恐る恐る、母の膝へ腹ばいとなる。
そこでは、妹が残していった温もりと、汗による湿り気がわたしを迎えた。
そして、わたしの背中が“ガシッと”抑えられると、母は自分の手へ「はぁー」っと、息を吹きかけている。
「じゃあ、ペンペンを始めるわ。…覚悟はいい?」
「…はい。お仕置き、お願いします。」
バヂンッ!
「んっ!」
久しぶりに受ける母の平手は、記憶の中よりも、痛く感じた。
すでに汗で火照った身体に、新たに熱が生まれるのがわかる。
バシッ!バヂンッ!
「い゛っ!だいっ!!」
連続で浴びせられる平手が、さらにわたしのお尻を赤く染める。
そっと、妹の方を見ると、“ガクガク”と震えながら、こちらを見守っている様子だった。
パァァンッ!
「ああんっ!」
警告を促すような一撃が、”白かった”お尻へ命中する。
すでに、お尻全体は、“じんじん”とする痛さが広がっており、きっと、真っ赤に腫れ上がっていることであろう…。
・
この後も、厳しいペンペンは続いた。
70を超える頃、決壊した瞳からは、涙が溢れ出す。
『やっぱり…、百叩きよりも辛い…。』
遅れて顔を出す“後悔”が、わたしの心を虚しく染め上げていく。
…そして、200近くになる今、汗と涙でぐちゃぐちゃになった顔で、母へ必死に許しを求めていた。
「りな、何“もじもじ”してるのっ!ちゃんと背筋を伸ばしなさいっ!」
わたしは、怒鳴られた対象の方へ振り向く。
すると、正座した妹が、大切なところを抑え、“プルプル”と、辛そうな表情をしているのがわかった。
「ママァ…、おしっこしたい…。おトイレに行かせてぇ…。」
予想通り、妹は涙目で、母にお願いをした。
「ダメに決まってるでしょ?お仕置き中にトイレなんて…。…お仕置きが終わるまで我慢しなさい。」
「も、もう、…我慢できないのぉ…。」
「……言っとくけど、お漏らしなんてしたら、追加で厳しいお仕置きをするわよ?」
「そ、そんなぁ…、漏れちゃうよぉ…。」
妹は、“もじもじ”しながら、必死に耐える。
…だが、その様子は、傍目から見ても、すでに
限界を迎えているようにしか見えなかった。
・
“ボタッ…ボタボタボタボタッ”
案の定というべきだろうか。
それから数分後に、妹の足元には、“黄色い水たまり”が湧き上がってくるのだった。
バッヂィィンッ!!
「いっだぁぁぁいっ!!」
“わたし”のお尻が思いっきり叩かれ、痛みが広がっていく。
「ちゃんと我慢しなさいって言ったでしょっ!」
バヂンッ!
「い゛ぃっ!」
「反省が足りないんじゃないのっ!!」
パァァンッ!!
「だいぃぃぃっ!!」
母は、わたしのお尻を叩きながら、涙目の妹へ怒鳴りつける。
「……お姉ちゃん、お膝から降りなさい。」
「あ゛ぃ…。」
ようやく、母の膝から降りる許可が出る。
わたしは、“よろよろ”と腰をあげると、母は妹の元に近づいていった。
バッヂィィンッ!!
“バシャッ”
ものすごい音がした後、水たまりの上に正座していた妹が倒れこむ。
その左頰には、真っ赤な手形がくっきりと残っており、思いっきり引っ叩かれたのだと、時間差で気づいた。
「言ったわよね?…厳しいお仕置きをするって?」
「ご、ごめんなさいぃ…。」
「厳しくして欲しいんでしょ?…早くその“びちょびちょ”に濡れた服を全部脱いで、机の上でオムツ替えの姿勢になりなさい。」
「い、いやだぁ…。」
「……なら、”お尻ペンペン”から、やり直す?…次は千回くらい、叩きましょうか?」
「ひ、ひぃっ!?」
恐らく、母の言葉が“脅しではない”ことに気づいた妹は、焦りながら、残った服を脱ぎ、言われた通りの姿勢となった。
「じゃあ、この“悪いところ”を300発よ。しっかり受けなさいっ!」
「そ、そんなにむりぃぃ…。」
…新たに始まってしまう厳しいお仕置きに、わたしの心はまた動き出す。
「お、お母さん…。あの…。」
「なに?」
「……わたしも半分受けるから、りなの数を減らして欲しいの…。」
「……別にいいけど、本当にいいの?…さっきのお尻ペンペンよりも、辛いわよ?」
「………大丈夫。…だから、お願い。」
わたしは、覚悟を決めると、母にそうお願いする。
正直、自分でもおかしいと思うが、これで少しでも妹へのお仕置きが減らせるなら、“犠牲”になってもいいという気持ちだった。
「じゃあ、お姉ちゃんも着ている服をすべて脱いで、オムツ替えの姿勢になりなさい。」
「…はい。」
言われた通り、服を脱ぐと、最近、膨らみ始めた胸が、“ポロンッ”と顔を出した。
その様子に、わたしの頰が赤くなるが、すぐに気持ちを切り替え、言われた通りの姿勢になった。
「じゃあ、“これ”を使って、それぞれ150回ずつペンペンよ。」
「お、お母さん…、それ、…使うの?」
「いやぁぁぁっ!!」
母の手に握られた“定規“を見て、わたしは少しの“後悔”を、妹は半分パニックになっていた。
「お姉ちゃん、今ならまだ間に合うけど、やめる?……大体、これは“りなへの”お仕置きなんだから、お姉ちゃんが受ける必要は全くないのよ?」
母から、恐らく“最後”であろう、確認をされる。
それと同時に、何かに手を握られる感覚を覚える。
隣を見ると、すでに涙と汗でぐちゃぐちゃな顔になっている妹が、震えながら手を握り、必死にわたしへ訴えてきているのがわかった。
「……やめない。…わたしにも、お仕置きをお願いします。」
「………そう。…なら、そうするわ。途中で嫌になってもやめられないから、そのつもりでいなさい。」
「…はい。」
『…これで、よかったのだ。』
もはや、説得するように自分へ言い聞かせると、妹から握られた手を強く、握り返した。
その様子に、妹は安心したのか、少し落ち着いたように感じる。
“ペチッ…ペチッ”
「じゃあ、ペンペンを始めるわよ。…徹底的に痛くしてあげるから、覚悟しなさい。」
わたし達の大切なところに、定規を当てると、母はそう宣言する。
そして、その腕を高く振り上げると、特有の臭いが付いた妹の“大切なところ”へ、狙いを定めるのだった…。
それは、わたしがまだ小さい時から始まり、最近は、妹も、このお仕置きを受ける1人となっていた。
現在、わたしは母と妹の3人で、暮らしている。
母は、とても厳しい性格で、普段から“ちょっとしたこと”で、お仕置きをされていた。
だが、わたしは、歳を重ねるたび、お仕置きを受ける頻度は減り、今では、ほとんど、受けることはなくなった。
…代わりに、まだ幼い妹は、普段から粗相をしてしまうため、連日のように、母からお仕置きを受ける日々が続いていた。
わたしは、そんな妹に“可愛そう”という気持ちが働き、たまに、お仕置きを“身代わり”で受けてあげる時がある。
今回も、そんなわたしの“日常”について、語っていこうと思う。
・・・
蝉の音が、暑さを盛り立てる頃。
わたしは部活動が終わり、汗を流しながら、帰り道を歩いていた。
アスファルトから照り返す熱がわたしの肌を焼いていく。
『帰ったら、アイスでも食べようかな…。』
自分へのご褒美で、気持ちを奮い立たせると、残りの道を踏みしめていった。
・
“ガチャ”
「ただいまぁ…。」
バッヂィンッ!!
「ごめんなざぁぁいぃっ!!」
「……はぁ…。」
わたしが帰宅し、出迎えてくれたのは、何かを叩く音と妹の泣き叫ぶ声だった。
この時点で、わたしは“大体の事情”を察し、憂鬱な気持ちになりながら、リビングの扉を目指した。
“ガチャ”
「うぇぇーんっ!!…もうやだぁっ!!」
「やだじゃないでしょっ!まだまだお仕置きは残ってるんですからねっ!!」
バッヂィィンッ!!
「いっだぁぁいぃっ!!」
“予想通り”の光景が、わたしの目の前に広がった。
リビングの扉を開けると、母と妹がソファにいる。
…ただ、座っているのは“母だけ”で、妹はその母の膝の上で、下に何も履かず、腹ばいとなっていた。
そのお尻は“真っ赤に腫れ”、すでに何百回も叩かれた状況が想像できた。
その有様を告げるように、可愛いスカートとパンツが、床に虚しく脱ぎ捨てられている状態であった。
「……ただいま。」
「はぁ…はぁ、…あら、お姉ちゃん、おかえりなさい。」
「……グスッ…。」
「ほらっ!お姉ちゃんに“おかえりなさい”はっ!」
バヂンッ!
「あうぅっ!…お、おがえりなざいぃっ!!」
“挨拶ができなかった”
ただそれだけで、妹のお尻はさらに赤く染められてしまう。
そして、そのことが“当たり前”と思っている母は、お仕置きの続きをしようと、再度、妹のお尻へ狙いを定めている様子だった。
パァァンッ!!
「い゛いぃっ!!」
「ほら、お仕置き中に気を抜かないのっ!数を増やされたいのっ!?」
「っ!?ご、ごめんなざいぃっ!!」
「ねえ、お母さん。…りな、今日は何したのっ?」
「…この子ったら、また給食着を学校に忘れてきたのよっ!?…ほんとにもうっ!
……だから、2度と忘れないように、お尻を500回叩いてるところよっ!」
「ご、500回…。」
「ほんとはそれでも足りないくらいよっ!…さあ、ペンペンの続きするわよっ!!」
パァァンッ!バヂンッ!バヂンッ!
「うぇぇーんっ!!もうおしりむりぃっ!!」
相変わらず、もはや“折檻”とも言える罰は、本日も、妹のお尻を痛めつけていた。
張り裂けるような音が響くたび、わたしの胸が痛むような感覚を覚える。
「お母さん、…あと、何回くらい、残ってるの?」
「そうねぇ。…あと、200回くらいよ?」
バシッ!
「ん゛っ!」
「200回…。」
わたしは再度、真っ赤に腫れ上がったお尻を確認する。
…まだ幼い妹には、厳しすぎる罰に思えた。
「……ねえ、その罰、わたしが代わりに受けてもいい?」
“ピタッ”
“振り下ろされる直前”だった母の腕が止まった。
それと同時に妹は、救いを求めるように、わたしを必死に見つめだす。
「代わりに受けるって、200回全部?…この前代わりに受けてた“100叩き”とは、辛さが全然違うわよ?」
「う……。わ、わかってる。ちゃんと受ける。…だから、もう、りなのことは許してあげて。」
わたしは、覚悟を決めると、真っ直ぐと母の目を見る。
…本当は、お仕置きなんて受けたくはないが、妹の泣きじゃくる顔を、これ以上見たくはなかったからだ。
「…そう。じゃあ、お姉ちゃんがちゃんと受けれたら許してあげるわ。…まずは、その短パンとパンツを脱いで、お立たせの姿勢になりなさい。」
「…はい。」
わたしは頬を赤く染めながら、汗の滲んだ短パンとパンツを“スルッと”下ろした。
そして、丁寧に畳むと床に置き、頭の上で手を組み、お立たせの姿勢となった。
「……前よりも少し濃くなったんじゃないの?」
「…っ!?、…お、お母さん。あんま見ないで…。」
「これもお仕置きよ。代わりに受けるんでしょ?」
「そ、そうだけど、…恥ずかしいよぉ…。」
母は、最近“生えかけ”てきた部分を、じっと見つめる。
屋外部活で、肌が小麦色に焼ける中、その部分の肌は白で守られており、より恥ずかしさが強調されるものであった。
「…そろそろいいかしらね。…りな、ママの膝から降りて、こっちを向いて正座してなさい。」
「…グスッ…。はい…。」
妹は、言われた通りの姿勢となり、次に母はわたしを見る。
「じゃあ、お姉ちゃん。膝の上にきなさい。その白いお尻を真っ赤にしてあげます。」
「…わかった。」
恐る恐る、母の膝へ腹ばいとなる。
そこでは、妹が残していった温もりと、汗による湿り気がわたしを迎えた。
そして、わたしの背中が“ガシッと”抑えられると、母は自分の手へ「はぁー」っと、息を吹きかけている。
「じゃあ、ペンペンを始めるわ。…覚悟はいい?」
「…はい。お仕置き、お願いします。」
バヂンッ!
「んっ!」
久しぶりに受ける母の平手は、記憶の中よりも、痛く感じた。
すでに汗で火照った身体に、新たに熱が生まれるのがわかる。
バシッ!バヂンッ!
「い゛っ!だいっ!!」
連続で浴びせられる平手が、さらにわたしのお尻を赤く染める。
そっと、妹の方を見ると、“ガクガク”と震えながら、こちらを見守っている様子だった。
パァァンッ!
「ああんっ!」
警告を促すような一撃が、”白かった”お尻へ命中する。
すでに、お尻全体は、“じんじん”とする痛さが広がっており、きっと、真っ赤に腫れ上がっていることであろう…。
・
この後も、厳しいペンペンは続いた。
70を超える頃、決壊した瞳からは、涙が溢れ出す。
『やっぱり…、百叩きよりも辛い…。』
遅れて顔を出す“後悔”が、わたしの心を虚しく染め上げていく。
…そして、200近くになる今、汗と涙でぐちゃぐちゃになった顔で、母へ必死に許しを求めていた。
「りな、何“もじもじ”してるのっ!ちゃんと背筋を伸ばしなさいっ!」
わたしは、怒鳴られた対象の方へ振り向く。
すると、正座した妹が、大切なところを抑え、“プルプル”と、辛そうな表情をしているのがわかった。
「ママァ…、おしっこしたい…。おトイレに行かせてぇ…。」
予想通り、妹は涙目で、母にお願いをした。
「ダメに決まってるでしょ?お仕置き中にトイレなんて…。…お仕置きが終わるまで我慢しなさい。」
「も、もう、…我慢できないのぉ…。」
「……言っとくけど、お漏らしなんてしたら、追加で厳しいお仕置きをするわよ?」
「そ、そんなぁ…、漏れちゃうよぉ…。」
妹は、“もじもじ”しながら、必死に耐える。
…だが、その様子は、傍目から見ても、すでに
限界を迎えているようにしか見えなかった。
・
“ボタッ…ボタボタボタボタッ”
案の定というべきだろうか。
それから数分後に、妹の足元には、“黄色い水たまり”が湧き上がってくるのだった。
バッヂィィンッ!!
「いっだぁぁぁいっ!!」
“わたし”のお尻が思いっきり叩かれ、痛みが広がっていく。
「ちゃんと我慢しなさいって言ったでしょっ!」
バヂンッ!
「い゛ぃっ!」
「反省が足りないんじゃないのっ!!」
パァァンッ!!
「だいぃぃぃっ!!」
母は、わたしのお尻を叩きながら、涙目の妹へ怒鳴りつける。
「……お姉ちゃん、お膝から降りなさい。」
「あ゛ぃ…。」
ようやく、母の膝から降りる許可が出る。
わたしは、“よろよろ”と腰をあげると、母は妹の元に近づいていった。
バッヂィィンッ!!
“バシャッ”
ものすごい音がした後、水たまりの上に正座していた妹が倒れこむ。
その左頰には、真っ赤な手形がくっきりと残っており、思いっきり引っ叩かれたのだと、時間差で気づいた。
「言ったわよね?…厳しいお仕置きをするって?」
「ご、ごめんなさいぃ…。」
「厳しくして欲しいんでしょ?…早くその“びちょびちょ”に濡れた服を全部脱いで、机の上でオムツ替えの姿勢になりなさい。」
「い、いやだぁ…。」
「……なら、”お尻ペンペン”から、やり直す?…次は千回くらい、叩きましょうか?」
「ひ、ひぃっ!?」
恐らく、母の言葉が“脅しではない”ことに気づいた妹は、焦りながら、残った服を脱ぎ、言われた通りの姿勢となった。
「じゃあ、この“悪いところ”を300発よ。しっかり受けなさいっ!」
「そ、そんなにむりぃぃ…。」
…新たに始まってしまう厳しいお仕置きに、わたしの心はまた動き出す。
「お、お母さん…。あの…。」
「なに?」
「……わたしも半分受けるから、りなの数を減らして欲しいの…。」
「……別にいいけど、本当にいいの?…さっきのお尻ペンペンよりも、辛いわよ?」
「………大丈夫。…だから、お願い。」
わたしは、覚悟を決めると、母にそうお願いする。
正直、自分でもおかしいと思うが、これで少しでも妹へのお仕置きが減らせるなら、“犠牲”になってもいいという気持ちだった。
「じゃあ、お姉ちゃんも着ている服をすべて脱いで、オムツ替えの姿勢になりなさい。」
「…はい。」
言われた通り、服を脱ぐと、最近、膨らみ始めた胸が、“ポロンッ”と顔を出した。
その様子に、わたしの頰が赤くなるが、すぐに気持ちを切り替え、言われた通りの姿勢になった。
「じゃあ、“これ”を使って、それぞれ150回ずつペンペンよ。」
「お、お母さん…、それ、…使うの?」
「いやぁぁぁっ!!」
母の手に握られた“定規“を見て、わたしは少しの“後悔”を、妹は半分パニックになっていた。
「お姉ちゃん、今ならまだ間に合うけど、やめる?……大体、これは“りなへの”お仕置きなんだから、お姉ちゃんが受ける必要は全くないのよ?」
母から、恐らく“最後”であろう、確認をされる。
それと同時に、何かに手を握られる感覚を覚える。
隣を見ると、すでに涙と汗でぐちゃぐちゃな顔になっている妹が、震えながら手を握り、必死にわたしへ訴えてきているのがわかった。
「……やめない。…わたしにも、お仕置きをお願いします。」
「………そう。…なら、そうするわ。途中で嫌になってもやめられないから、そのつもりでいなさい。」
「…はい。」
『…これで、よかったのだ。』
もはや、説得するように自分へ言い聞かせると、妹から握られた手を強く、握り返した。
その様子に、妹は安心したのか、少し落ち着いたように感じる。
“ペチッ…ペチッ”
「じゃあ、ペンペンを始めるわよ。…徹底的に痛くしてあげるから、覚悟しなさい。」
わたし達の大切なところに、定規を当てると、母はそう宣言する。
そして、その腕を高く振り上げると、特有の臭いが付いた妹の“大切なところ”へ、狙いを定めるのだった…。
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