37 / 51
「少しは反省できた?」
しおりを挟む
「寒い…」
玄関のドアから漏れる隙間風が、わたしの身体を煽り、通り過ぎていく。
固い石造りの床は“素っ裸”の肌を冷たく歓迎し、ガクガクと震える原因を作り出していた。
そんな中、真っ赤に腫れたお尻だけはその冷たさを受け入れており、無数の手形の痛みを少しだけ忘れさせてくれる。
…この姿勢になってから、かれこれ1時間が経つ。
きっかけは些細なことだった。
5教科のうち、3教科が赤点の期末テストを母に見せた瞬間、わたしを叱る声がリビングに響き渡った。
「中間テストの時、あれだけお仕置きしてあげたのに、この点数は何っ!?」
「普段から予習復習をしっかりしなさいって、何度言ったらわかるのっ!!」
耳が痛くなるようなお説教を長々と浴びながら、わたしはただ涙を流し「ごめんなさい…」と返事することしか許されていない。
「もういいわ、そのだらけきった根性を叩き直してあげます。着ている服を全部脱いで、四つん這いになりなさい」
小一時間続いたお小言が終わると、母は腕をまくり、その腕を振る動作をした。
当然、わたしに許されているのは「わかりました…」という返事だけだ。
汗の臭いを吸い込んだ運動着が身体から離れ、日々の外部活で焼かれた褐色の素肌が晒されていく。
より臭いのこもった靴下・ブラ・パンツを脱ぐと、言われた通り、四つん這いの姿勢になった。
日々のお仕置きで大きくなったお尻はもちろん、産まれたままの姿を隠すことも出来ず、わたしの口からは嗚咽が漏れ出る。
「そんなに恥ずかしいなら、初めから言われた通りにすればよかったのよ」
そんなわたしを許すはずもなく、母の無慈悲な言葉が震える身体を追い詰めていった。
すぐ隣からは、脱いだ服の汗の臭いがわたしに惨めさを与えてくる。
「じゃあ、始めるわよ」
手を振り上げた母からの“躾”は、1時間に渡り続けられるのだった。
・
「少しは反省できた?」
それから“反省の時間”を通し、今に至る。
ようやく泣き止んだわたしがチラッと振り向くと、そこには“布団叩き”を持った母が立っていた。
その姿を見ただけで、わたしは自分の“これから”を察し、目から光が消えていく。
「…はい、反省しました」
「そう、なら“仕上げ”のお仕置きをするからリビングに来なさい」
これだけ叩かれたお尻を見ても、まだ許す気がないらしい。
だが、わたしに許された返事は、やはり1つしかない。
「…はい、お母さん」
……痛々しい尻を叩く音は、それから“2時間”に渡り、鳴り止むことはなかった。
「完」
玄関のドアから漏れる隙間風が、わたしの身体を煽り、通り過ぎていく。
固い石造りの床は“素っ裸”の肌を冷たく歓迎し、ガクガクと震える原因を作り出していた。
そんな中、真っ赤に腫れたお尻だけはその冷たさを受け入れており、無数の手形の痛みを少しだけ忘れさせてくれる。
…この姿勢になってから、かれこれ1時間が経つ。
きっかけは些細なことだった。
5教科のうち、3教科が赤点の期末テストを母に見せた瞬間、わたしを叱る声がリビングに響き渡った。
「中間テストの時、あれだけお仕置きしてあげたのに、この点数は何っ!?」
「普段から予習復習をしっかりしなさいって、何度言ったらわかるのっ!!」
耳が痛くなるようなお説教を長々と浴びながら、わたしはただ涙を流し「ごめんなさい…」と返事することしか許されていない。
「もういいわ、そのだらけきった根性を叩き直してあげます。着ている服を全部脱いで、四つん這いになりなさい」
小一時間続いたお小言が終わると、母は腕をまくり、その腕を振る動作をした。
当然、わたしに許されているのは「わかりました…」という返事だけだ。
汗の臭いを吸い込んだ運動着が身体から離れ、日々の外部活で焼かれた褐色の素肌が晒されていく。
より臭いのこもった靴下・ブラ・パンツを脱ぐと、言われた通り、四つん這いの姿勢になった。
日々のお仕置きで大きくなったお尻はもちろん、産まれたままの姿を隠すことも出来ず、わたしの口からは嗚咽が漏れ出る。
「そんなに恥ずかしいなら、初めから言われた通りにすればよかったのよ」
そんなわたしを許すはずもなく、母の無慈悲な言葉が震える身体を追い詰めていった。
すぐ隣からは、脱いだ服の汗の臭いがわたしに惨めさを与えてくる。
「じゃあ、始めるわよ」
手を振り上げた母からの“躾”は、1時間に渡り続けられるのだった。
・
「少しは反省できた?」
それから“反省の時間”を通し、今に至る。
ようやく泣き止んだわたしがチラッと振り向くと、そこには“布団叩き”を持った母が立っていた。
その姿を見ただけで、わたしは自分の“これから”を察し、目から光が消えていく。
「…はい、反省しました」
「そう、なら“仕上げ”のお仕置きをするからリビングに来なさい」
これだけ叩かれたお尻を見ても、まだ許す気がないらしい。
だが、わたしに許された返事は、やはり1つしかない。
「…はい、お母さん」
……痛々しい尻を叩く音は、それから“2時間”に渡り、鳴り止むことはなかった。
「完」
0
あなたにおすすめの小説
月弥総合病院
僕君☾☾
キャラ文芸
月弥総合病院。極度の病院嫌いや完治が難しい疾患、診察、検査などの医療行為を拒否したり中々治療が進められない子を治療していく。
また、ここは凄腕の医師達が集まる病院。特にその中の計5人が圧倒的に遥か上回る実力を持ち、「白鳥」と呼ばれている。
(小児科のストーリー)医療に全然詳しく無いのでそれっぽく書いてます...!!
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
身体検査
RIKUTO
BL
次世代優生保護法。この世界の日本は、最適な遺伝子を残し、日本民族の優秀さを維持するとの目的で、
選ばれた青少年たちの体を徹底的に検査する。厳正な検査だというが、異常なほどに性器と排泄器の検査をするのである。それに選ばれたとある少年の全記録。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる