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「今何時だと思ってるのっ!」
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玄関のドアをこっそりと閉めた瞬間、怒鳴り声がビリビリと響き渡った。
ビクンッと身体を震わせ、恐る恐る顔を上げると、そこには腕を組み、わたしを睨みつけるママが立っていた。
…その手にプラスチック製の“靴べら”を持ちながら。
「ご、ごめんなさいっ!?」
条件反射で開いた口が、震えながら大声を上げた。
視界が滲んでいき、ママの顔が見えなくなる。
手はとっさに自分のお尻を庇っていた。
「ごめんなさいじゃないでしょっ!今何時なのかを聞いてるのっ!?」
「ひ…え、えーと…」
怒鳴り声に驚きながら周りを確認するが、玄関に時計は置かれていない。
「その…」
「もういいっ!5時12分よっ!門限は5時までって知ってるわよねっ!?」
なんと言ったらいいかわからなくて、声が漏れた瞬間、痺れを切らしたママが答えを出す。
より一層わたしを睨みつける目が怖くなり、涙の他に一筋の汗が頬を伝った。
「門限を破ったらどうなるのか、いいなさい」
「……お、おしおきを受けます」
「どんなお仕置きなの」
「……グスッ、もんげんをおくれたら、…1分ごとに10発のおしりペンペンをうけます。…ママのえらんだおどうぐで、いっぱい、いっぱい…ペンペン、されます」
「そうよね、今日は12分遅れたから“120発分”お尻ペンペンよ。道具はこの靴べらを使うわ。お尻真っ赤になるまで叩いてあげるから、早くこっちに来なさい」
「…はい」
2歳ぐらいから始まったわたしへのお仕置き。
初めは平手のペンペンだけだったのに、今では数えるのもうんざりするほど沢山のお道具が使われている。
そんな日々を送ってきたからか、わたしの中に“ママに逆らう”という気持ちはこれっぽっちも芽生えなかった。
…いつまでもじっとしてると、待っているのはもっと厳しいお仕置きだ。
顔を青ざめながら靴を脱ぎ、丁寧に揃える。
そのまま壁に手を付くと、グイッとお尻を突き出した。
「…おしりだし、おねがいします」
ペロンッ
願ってもいない言葉を言い終わった後、無言でスカートが捲られる。
グイッ ズルッ
そして、無理矢理パンツを足首まで下げられ、わたしの普段隠している部分が丸出しになっていく。
恥ずかしいさから頬を赤く染め、お尻に薄く鳥肌が立つのを感じた。
「…そういえば」
ギュッ
「いい゛っ!?」
恥ずかしさからギュッと目を閉じていると、突然、左側のお尻の真ん中を抓られた。
ビクンッと身体が跳ね上がった後に、ジグジグと刺すような痛みが続く。
ギュゥゥ
「ぎぃぃぃっ!!」
抓られる力が強くなり、わたしの口からは悲鳴が溢れ出た。
お尻を庇いたい手に必死に力を込め、壁から離れないよう祈り続ける。
「…あんた、門限破ったの今月“何回目”?」
「…いっ…えっと、……に、…2かいめ…です」
…バッヂィィンッ!!
「んぎゃぁぁぁぁっ!!」
ママの指が離れた瞬間、直前まで抓られていた所が思いっきりぶたれた。
その部分だけが熱を持ち、ぷっくりと腫れる感覚がわたしを苦しめていく。
…あまりの痛みに、ガリっと壁を引っ掻いた爪の先端が少し欠けていた。
「前回あれだけ厳しくお仕置きしたのに、全然反省できてないじゃないの。…これは120発なんて“生優しい数”じゃ足りないってことね」
「ごめんなさいっ!もうもんげんやぶりませんっ!」
嫌な予感がして、ママの方を振り向く。
「いだいっ!?」
だが、軽く舌打ちをするママは左手でわたしの頭を掴むと、グイッと無理矢理前を向かせた。
「姿勢を崩すなって何度言えばわかるの?それに“前回”も同じ言葉を聞いたばかりだけど?…はぁ…もういい。お尻千叩き。…反省してるんならこのくらい耐えられるでしょ?」
「ひっ……ご、ごめんなさい…ごめんなさいごめんなさいごめんなさ」
「じゃあ行くわよ…もし姿勢を崩したら1発目から何回でもやり直すから、そのつもりで」
「いやぁっ!いやぁぁぁっっ!!」
バッヂィィンッ!!
…。
……それから、わたしの“千叩き”のお仕置きが始まった。
その後、わたしが門限を破ることは二度と無くなるのだった。
「完」
ビクンッと身体を震わせ、恐る恐る顔を上げると、そこには腕を組み、わたしを睨みつけるママが立っていた。
…その手にプラスチック製の“靴べら”を持ちながら。
「ご、ごめんなさいっ!?」
条件反射で開いた口が、震えながら大声を上げた。
視界が滲んでいき、ママの顔が見えなくなる。
手はとっさに自分のお尻を庇っていた。
「ごめんなさいじゃないでしょっ!今何時なのかを聞いてるのっ!?」
「ひ…え、えーと…」
怒鳴り声に驚きながら周りを確認するが、玄関に時計は置かれていない。
「その…」
「もういいっ!5時12分よっ!門限は5時までって知ってるわよねっ!?」
なんと言ったらいいかわからなくて、声が漏れた瞬間、痺れを切らしたママが答えを出す。
より一層わたしを睨みつける目が怖くなり、涙の他に一筋の汗が頬を伝った。
「門限を破ったらどうなるのか、いいなさい」
「……お、おしおきを受けます」
「どんなお仕置きなの」
「……グスッ、もんげんをおくれたら、…1分ごとに10発のおしりペンペンをうけます。…ママのえらんだおどうぐで、いっぱい、いっぱい…ペンペン、されます」
「そうよね、今日は12分遅れたから“120発分”お尻ペンペンよ。道具はこの靴べらを使うわ。お尻真っ赤になるまで叩いてあげるから、早くこっちに来なさい」
「…はい」
2歳ぐらいから始まったわたしへのお仕置き。
初めは平手のペンペンだけだったのに、今では数えるのもうんざりするほど沢山のお道具が使われている。
そんな日々を送ってきたからか、わたしの中に“ママに逆らう”という気持ちはこれっぽっちも芽生えなかった。
…いつまでもじっとしてると、待っているのはもっと厳しいお仕置きだ。
顔を青ざめながら靴を脱ぎ、丁寧に揃える。
そのまま壁に手を付くと、グイッとお尻を突き出した。
「…おしりだし、おねがいします」
ペロンッ
願ってもいない言葉を言い終わった後、無言でスカートが捲られる。
グイッ ズルッ
そして、無理矢理パンツを足首まで下げられ、わたしの普段隠している部分が丸出しになっていく。
恥ずかしいさから頬を赤く染め、お尻に薄く鳥肌が立つのを感じた。
「…そういえば」
ギュッ
「いい゛っ!?」
恥ずかしさからギュッと目を閉じていると、突然、左側のお尻の真ん中を抓られた。
ビクンッと身体が跳ね上がった後に、ジグジグと刺すような痛みが続く。
ギュゥゥ
「ぎぃぃぃっ!!」
抓られる力が強くなり、わたしの口からは悲鳴が溢れ出た。
お尻を庇いたい手に必死に力を込め、壁から離れないよう祈り続ける。
「…あんた、門限破ったの今月“何回目”?」
「…いっ…えっと、……に、…2かいめ…です」
…バッヂィィンッ!!
「んぎゃぁぁぁぁっ!!」
ママの指が離れた瞬間、直前まで抓られていた所が思いっきりぶたれた。
その部分だけが熱を持ち、ぷっくりと腫れる感覚がわたしを苦しめていく。
…あまりの痛みに、ガリっと壁を引っ掻いた爪の先端が少し欠けていた。
「前回あれだけ厳しくお仕置きしたのに、全然反省できてないじゃないの。…これは120発なんて“生優しい数”じゃ足りないってことね」
「ごめんなさいっ!もうもんげんやぶりませんっ!」
嫌な予感がして、ママの方を振り向く。
「いだいっ!?」
だが、軽く舌打ちをするママは左手でわたしの頭を掴むと、グイッと無理矢理前を向かせた。
「姿勢を崩すなって何度言えばわかるの?それに“前回”も同じ言葉を聞いたばかりだけど?…はぁ…もういい。お尻千叩き。…反省してるんならこのくらい耐えられるでしょ?」
「ひっ……ご、ごめんなさい…ごめんなさいごめんなさいごめんなさ」
「じゃあ行くわよ…もし姿勢を崩したら1発目から何回でもやり直すから、そのつもりで」
「いやぁっ!いやぁぁぁっっ!!」
バッヂィィンッ!!
…。
……それから、わたしの“千叩き”のお仕置きが始まった。
その後、わたしが門限を破ることは二度と無くなるのだった。
「完」
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