異世界は夢

ユア教 教祖ユア

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はいはい、田中雅美です。
痛覚復活。よし、理性戻った。
誰でも恐怖を感じない者は怖いよ。

「恐怖政治も今日で終わりだ。」
「俺の知ってる事を言うから!命は助けてくれ!!」

聞いてもないことをペラペラ喋っていた。
魔族が言える事が無くなったぽいので、私は水の球を作り、ヤクザの鼻と口に覆う。
魔族はパニック。
こいつの魔器、自分も恐怖感じれば倍増されるのね。
魔法で水を消せるだろうに。それも考えられないなんて。
カスみたいな魔族にふさわしい最期だろ。

「バイバイ。」

取り敢えず、魔族二体目退治完了。
さあ、あの子に次の街に行くから別れを告げないと。

「お姉ちゃん。」
「ちゃんと、皆守れた?」
「…うん。守った。初めて人を守ったよ、お姉ちゃん。」
「そっか。…私は、行くから。」
「…うん、分かった。」
「またね。」

私は歩き出した。
あと一回ゴーレム作ったやつぶん殴るわ。
TM‐B93…試作93回目って事でしょ?

「さ、次の場所に行きますか。あと倒さないといけない魔族は三体いるらしい。」

私はなんとなく、自分の戻れる方法が分かった気がした。
しかし、帰れない。
魔族を殺すまでは。
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