異世界は夢

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異世界に行った夢を定期的に見る田中雅美でーす。
それが良い夢だったときはあんま無いけど。
私は再び夢の中に潜る。
…今夜じゃん。
もうバラバラなのか。
時間の過ぎ方は。

「どこ行くん？」

同じ家に住んでいる子に話しかけられた。
もう現実も夢もあやふやなのか。

「ちょっとコンビニに行ってくる。すぐ戻るよ。」

絶対に戻ってくるよ。
私は部屋を出た。
大学に到着したけど、大学もバグってんな。
建物がドロドロに溶けてるんだけども？
どうなってんの？
それにしても、やっぱりいるな。
私が居てもこいつに気付かなかった事を嘲笑っていやがったのか。
良い趣味してるぜ。

「…」

私は目の前に立った。
じっと睨む。

「応答しろ。」
「…それは…心器か！？田中雅美、どうやってここに来た！？…まさか、死ぬ直前に元の魂に戻ったのか！？」
「そんなもん知らん。」
「何故邪魔をする！何故そこまで生に執着する！？何故私に立ち向かう！？何が其処までお前を動かせる！？」
「知り合いに「またね」って言ったから。」
「は？」
「そんな簡単な約束すら守れない世界なんて要らない。」

それだけで戦うには十分。