異世界は夢

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痛い系の夢が一番嫌だと思う田中雅美だよ★あれ目が覚めた後も痛いんよ。
私は真っ二つにならず、剣の僅か横に逸れて立っていた。

「なんだと？」
「おいで。」

街灯の上に乗り、銃を構える。
計六発を最大火力で魔族に撃ち抜く。

「一体何時…傷を回復させた？」

そんなもの夢から覚めて、また夢の続きを見ているだけだ。
幾ら続きから見ても、若干夢の中でズレる。
物語でも自分のいる場所でも。
それが、自分の体調でもね。

「私の夢の中で、好き勝手出来ると思うなよ。」

大抵の攻撃はマジシャンのくれた防具が防いでくれる。

「お前ら魔族が殺したおかげで、お前らの首を絞められる。嘸かし彼らは天国で滑稽のあまり笑っているだろうな！」
「心器如きで！人の手で作られた魔法具如きで！私を殺せると思うな！」
「殺すんだよ。彼らの為にも。」

魔法で大量の武器を生成する。
一気に魔王に投擲する。
へえ。関節には刺さるんだ。柔いところもあるんだな。

「その程度の魔法で！」
「本当にそう言える？」

刺さった武器を一気に巨大化させる。
よし。やっとまともにダメージを与えたか。
あとは、どう殺すかだな。