異世界は夢

ユア教 教祖ユア

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二十歳になった時のことを考えるとワクワクする田中雅美です★
その日から体質的にお酒が飲めるか飲めないかが分かるんですねー

「生きてるゴーレムはまだ話しかけれるのだから行ったら?」

ということで、久しぶりに孤児院に行った。

「お姉ちゃん!」
「元気だった?」
「うん。」
「私、帰らないといけない場所があって、多分もう会えないんだ。」
「そうなの?」
「手紙ももう送れない。」
「…そっか。」
「だから、これから頑張って生きて。私が離れていても安心できるように。」
「うん!」
「私もまあ、頑張るよ。」

簡単な会話で終わらせた。
まあ、強く生きるだろ。
私よりも。

「あ、あそこに行きたいな。」
「どこかしら?」
「料理屋。」
「良いわねー久しぶりに人間の作るご飯を食べるのも。」

何か此奴、私よりも楽しんでね?大丈夫?崩壊させたりしない?

「ここ。」
「ちっぽけな場所ねえ。」
「おじゃましまーす。」
「…あの時の…嬢ちゃん…」

ご飯相変わらず美味えな。

「ごちそうさまでしたー」
「うんうん、引き籠ったり支配するより、百倍楽しいわ!」

ホント此奴怖い。
でも、そろそろ帰らないとな。
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