義理の兄に恋をした

香月 咲乃

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16 プール

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「りょうちゃん、日焼け止め濡れたよ。次は私の背中に塗って」
「いいよ」

 ひまりはロングパーカーを脱いで背中を向けた。
 
 ——白くて綺麗な肌だな……。日焼けしないようにたっぷり塗っておくか。

 涼太は両手で日焼け止めを塗り広げる。

 ——あ……ちょっといやらしいマッサージみたいで濡れちゃう……。

 2人ともドキドキが止まらなかった。

「——よし、濡れたぞ」
「ありがとう」

 ひまりは少し顔を赤くしながら振り返った。
 少しいやらしさがひまりの表情に出ていたので、涼太は慌てる。

 ——こんな場所でエロい顔は危険だ……。ひまり敏感すぎ……。

「ひまり、日焼け止め塗ったけど、ちゃんとそのパーカーも着るんだろ?」
「プールに入るときは脱ぐよ? 上がった時に濡れてたら嫌だし」
「……それもそうか。じゃあ、ロッカーから近いところのプールに入ろうな」
「もう、心配性だなー。もっとたくさんいるから大丈夫だって」
「……俺から離れるなよ?」
「これでいい?」

 ひまりは涼太の腕にしがみついた。
 大きな胸が当たり、涼太は顔を赤くする。

「完璧」

 2人はプールへ向かった。

「りょうちゃんあっちの空いてるところ行きたい」
「りょうかーい」

 涼太はひまりの浮き輪の後ろに手をつき、押しながら泳ぐ。

「りょうちゃんと2人でプールなんて久しぶりだから、楽しいね」
「人がいなければもっと楽しいことできるのにな~」
「りょうちゃんのエッチ。外ではダメだよ?」

 2人は小声でささやき合った。

「りょうちゃん、浮き輪変わりたい?」
「このままでいいよ。こっちの方が泳ぎやすいし」
「そっか」

 ——さすがに浮き輪でひまりを防御しておきたい、とは言えない……。俺って独占欲強すぎだな……。

 2人は30分ほどプールで泳いだ後、売店で昼食を食べることになった。





「——うわー、人いっぱい。私、席探しておくよ?」
「うん、よろしく」

 涼太は長い注文の列に並び、ひまりは席を確保しに行った。

 ——あー、あんな遠い席行くなよ。

 ひまりがどこに座るのか、涼太はずっと目で追う。

 ——嫌な予感するなー。あんな場所に座ったら、ひまりがすごい目立つよ……。かわいいし、胸大きいし……。
 
 ひまりはプールサイド近くに空席を見つけ、座った。
 涼太と目が合ったので、ひまりは呑気に手を振る。

 ——もう、可愛すぎ。あー、早く列終われー!

 涼太は並んでる間、ずっとそわそわしていた……。


 涼太が来るまでの間、ひまりは携帯で暇を潰していると——。

「オネーサン、1人なの? ここ座っていい?」

 ひまりの返事も聞かずに男2人が席に座った。

「ダメです……」

 恐怖を感じていたひまりは小声で言った。

「え? 聞こえない。ねー、すごくかわいいね。俺たちと遊ぼうよ」
「無理です。彼氏と来てるんで……」
「放って置かれてるじゃん、このままどこか行こうよ」

 1人の男がひまりの腕を掴んだ。

「いや……、触らないで!」

 ひまりは慌てて振り払った。

「っち、なんだよ。少しくらいいいだろ?」
「——おい、俺の彼女に触んなよ」

 涼太はトレーをテーブルに置き、鬼の形相で2人を睨んだ。

「俺、空手やってるんで覚悟した方がいいよ、お兄さん」

 涼太の殺気に満ちた雰囲気や割れた腹筋に2人はビクつく。

「彼氏持ちには興味ないし……」

 そう言い捨てて2人は足早に逃げていった。

「——りょうちゃん……」

 ひまりは涙目になっていた。

「大丈夫か?」
「うん、怖かった……。りょうちゃんがいてよかった……」

 ひまりは涼太の腕にしがみついた。

 ——はあ、空手やっててよかった。まあ、ひまりを守るために始めたんだけどな……。
 
「もう大丈夫だからな。ご飯食べよ」

 涼太はひまりの頭を優しく撫でた。

「うん」

 その後、「もうプールは怖いから帰る」とひまりが言ったので、2人は予定より早く帰宅した。





 両親が仕事から帰ってくるまで十分に時間があったので、2人は一緒にお風呂に入っていた。

「——お風呂で十分かも。こうやって人目気にせずにイチャイチャできるし」

 ひまりは涼太に後ろから軽く抱きしめられた状態で浴槽に浸かっていた。

「こういうことも堂々とできるもんな」
「あっ」

 涼太に胸先をいじられたひまりは、声を出してしまう。

「そういう声も出せないもんな」
「うん……」

 ひまりは顔を赤くする。

「今日は怖かったけど……りょうちゃんのかっこいいところが見られたし、よかったかも」
「あれな……、思い出しただけで恥ずかしい……」
「なんで? 筋肉見せて退散させるなんて、かっこよすぎだよ。りょうちゃんは大会でも優勝してるから、すごく言葉に説得力あったよ? 頼もしすぎて興奮した!」

 ひまりは涼太の方を向き、割れた腹筋を触る。

「それ以上言わないで……。あれは勢いで言ったから……恥ずかしすぎ」

 涼太は顔を真っ赤にしていた。

「ふふっ」

 ——こんな照れたりょうちゃんも好きだな~。

「笑うなよー」
「えー。だってその顔、かわいいんだもん。ふふっ」
「そんな子にはお仕置き——」
「あっ! あん!」

 ひまりは濡れた部分をかき回される。

 ——やっと触ってくれた……。ずっとうずうずしてたから……。

 涼太はあいた右手でひまりの胸を揉み、舌で舐め回す。

「あん! あん……んっ!」

 ——今日のりょうちゃん、いつもより荒っぽい。こういうのもいいな。

「ひまり、今日はずっと我慢してたから……もう入れていい?」
「うん」

 ——私も……、ずっとそう思ってたよ……。

 ひまりは浴槽から出て壁に手をつき、後ろを突き出した。
 とろとろの液体が溢れ出ている。
 涼太は急いで挿入し、腰を振り始めた。
 ひまりは涼太の引き締まった腹筋を想像し、さらに興奮する。

「あん! あん! あん……あっ、あん!」

 ——この揺れた大きな胸も、この綺麗な肌も、このいやらしい部分も全部俺のものだから……。絶対に誰にも渡さない!

 涼太は独占欲を爆発させ、激しく中を突く。

「あん! りょうちゃん……あっ! あん! いい!」

 ——こんな風にエロい声出させるのも俺だけだから。これからもいっぱい気持ちよくしてあげるから、俺から離れんなよ、ひまり。

「ひまり!」

 涼太はひまりの中で放出した。
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