義理の兄に恋をした

香月 咲乃

文字の大きさ
16 / 58

16 プール

しおりを挟む

「りょうちゃん、日焼け止め濡れたよ。次は私の背中に塗って」
「いいよ」

 ひまりはロングパーカーを脱いで背中を向けた。
 
 ——白くて綺麗な肌だな……。日焼けしないようにたっぷり塗っておくか。

 涼太は両手で日焼け止めを塗り広げる。

 ——あ……ちょっといやらしいマッサージみたいで濡れちゃう……。

 2人ともドキドキが止まらなかった。

「——よし、濡れたぞ」
「ありがとう」

 ひまりは少し顔を赤くしながら振り返った。
 少しいやらしさがひまりの表情に出ていたので、涼太は慌てる。

 ——こんな場所でエロい顔は危険だ……。ひまり敏感すぎ……。

「ひまり、日焼け止め塗ったけど、ちゃんとそのパーカーも着るんだろ?」
「プールに入るときは脱ぐよ? 上がった時に濡れてたら嫌だし」
「……それもそうか。じゃあ、ロッカーから近いところのプールに入ろうな」
「もう、心配性だなー。もっとたくさんいるから大丈夫だって」
「……俺から離れるなよ?」
「これでいい?」

 ひまりは涼太の腕にしがみついた。
 大きな胸が当たり、涼太は顔を赤くする。

「完璧」

 2人はプールへ向かった。

「りょうちゃんあっちの空いてるところ行きたい」
「りょうかーい」

 涼太はひまりの浮き輪の後ろに手をつき、押しながら泳ぐ。

「りょうちゃんと2人でプールなんて久しぶりだから、楽しいね」
「人がいなければもっと楽しいことできるのにな~」
「りょうちゃんのエッチ。外ではダメだよ?」

 2人は小声でささやき合った。

「りょうちゃん、浮き輪変わりたい?」
「このままでいいよ。こっちの方が泳ぎやすいし」
「そっか」

 ——さすがに浮き輪でひまりを防御しておきたい、とは言えない……。俺って独占欲強すぎだな……。

 2人は30分ほどプールで泳いだ後、売店で昼食を食べることになった。





「——うわー、人いっぱい。私、席探しておくよ?」
「うん、よろしく」

 涼太は長い注文の列に並び、ひまりは席を確保しに行った。

 ——あー、あんな遠い席行くなよ。

 ひまりがどこに座るのか、涼太はずっと目で追う。

 ——嫌な予感するなー。あんな場所に座ったら、ひまりがすごい目立つよ……。かわいいし、胸大きいし……。
 
 ひまりはプールサイド近くに空席を見つけ、座った。
 涼太と目が合ったので、ひまりは呑気に手を振る。

 ——もう、可愛すぎ。あー、早く列終われー!

 涼太は並んでる間、ずっとそわそわしていた……。


 涼太が来るまでの間、ひまりは携帯で暇を潰していると——。

「オネーサン、1人なの? ここ座っていい?」

 ひまりの返事も聞かずに男2人が席に座った。

「ダメです……」

 恐怖を感じていたひまりは小声で言った。

「え? 聞こえない。ねー、すごくかわいいね。俺たちと遊ぼうよ」
「無理です。彼氏と来てるんで……」
「放って置かれてるじゃん、このままどこか行こうよ」

 1人の男がひまりの腕を掴んだ。

「いや……、触らないで!」

 ひまりは慌てて振り払った。

「っち、なんだよ。少しくらいいいだろ?」
「——おい、俺の彼女に触んなよ」

 涼太はトレーをテーブルに置き、鬼の形相で2人を睨んだ。

「俺、空手やってるんで覚悟した方がいいよ、お兄さん」

 涼太の殺気に満ちた雰囲気や割れた腹筋に2人はビクつく。

「彼氏持ちには興味ないし……」

 そう言い捨てて2人は足早に逃げていった。

「——りょうちゃん……」

 ひまりは涙目になっていた。

「大丈夫か?」
「うん、怖かった……。りょうちゃんがいてよかった……」

 ひまりは涼太の腕にしがみついた。

 ——はあ、空手やっててよかった。まあ、ひまりを守るために始めたんだけどな……。
 
「もう大丈夫だからな。ご飯食べよ」

 涼太はひまりの頭を優しく撫でた。

「うん」

 その後、「もうプールは怖いから帰る」とひまりが言ったので、2人は予定より早く帰宅した。





 両親が仕事から帰ってくるまで十分に時間があったので、2人は一緒にお風呂に入っていた。

「——お風呂で十分かも。こうやって人目気にせずにイチャイチャできるし」

 ひまりは涼太に後ろから軽く抱きしめられた状態で浴槽に浸かっていた。

「こういうことも堂々とできるもんな」
「あっ」

 涼太に胸先をいじられたひまりは、声を出してしまう。

「そういう声も出せないもんな」
「うん……」

 ひまりは顔を赤くする。

「今日は怖かったけど……りょうちゃんのかっこいいところが見られたし、よかったかも」
「あれな……、思い出しただけで恥ずかしい……」
「なんで? 筋肉見せて退散させるなんて、かっこよすぎだよ。りょうちゃんは大会でも優勝してるから、すごく言葉に説得力あったよ? 頼もしすぎて興奮した!」

 ひまりは涼太の方を向き、割れた腹筋を触る。

「それ以上言わないで……。あれは勢いで言ったから……恥ずかしすぎ」

 涼太は顔を真っ赤にしていた。

「ふふっ」

 ——こんな照れたりょうちゃんも好きだな~。

「笑うなよー」
「えー。だってその顔、かわいいんだもん。ふふっ」
「そんな子にはお仕置き——」
「あっ! あん!」

 ひまりは濡れた部分をかき回される。

 ——やっと触ってくれた……。ずっとうずうずしてたから……。

 涼太はあいた右手でひまりの胸を揉み、舌で舐め回す。

「あん! あん……んっ!」

 ——今日のりょうちゃん、いつもより荒っぽい。こういうのもいいな。

「ひまり、今日はずっと我慢してたから……もう入れていい?」
「うん」

 ——私も……、ずっとそう思ってたよ……。

 ひまりは浴槽から出て壁に手をつき、後ろを突き出した。
 とろとろの液体が溢れ出ている。
 涼太は急いで挿入し、腰を振り始めた。
 ひまりは涼太の引き締まった腹筋を想像し、さらに興奮する。

「あん! あん! あん……あっ、あん!」

 ——この揺れた大きな胸も、この綺麗な肌も、このいやらしい部分も全部俺のものだから……。絶対に誰にも渡さない!

 涼太は独占欲を爆発させ、激しく中を突く。

「あん! りょうちゃん……あっ! あん! いい!」

 ——こんな風にエロい声出させるのも俺だけだから。これからもいっぱい気持ちよくしてあげるから、俺から離れんなよ、ひまり。

「ひまり!」

 涼太はひまりの中で放出した。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

【R18】純粋無垢なプリンセスは、婚礼した冷徹と噂される美麗国王に三日三晩の初夜で蕩かされるほど溺愛される

奏音 美都
恋愛
数々の困難を乗り越えて、ようやく誓約の儀を交わしたグレートブルタン国のプリンセスであるルチアとシュタート王国、国王のクロード。 けれど、それぞれの執務に追われ、誓約の儀から二ヶ月経っても夫婦の時間を過ごせずにいた。 そんなある日、ルチアの元にクロードから別邸への招待状が届けられる。そこで三日三晩の甘い蕩かされるような初夜を過ごしながら、クロードの過去を知ることになる。 2人の出会いを描いた作品はこちら 「純粋無垢なプリンセスを野盗から助け出したのは、冷徹と噂される美麗国王でした」https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/443443630 2人の誓約の儀を描いた作品はこちら 「純粋無垢なプリンセスは、冷徹と噂される美麗国王と誓約の儀を結ぶ」 https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/183445041

ヤンデレにデレてみた

果桃しろくろ
恋愛
母が、ヤンデレな義父と再婚した。 もれなく、ヤンデレな義弟がついてきた。

極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です

朝陽七彩
恋愛
 私は。 「夕鶴、こっちにおいで」  現役の高校生だけど。 「ずっと夕鶴とこうしていたい」  担任の先生と。 「夕鶴を誰にも渡したくない」  付き合っています。  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  神城夕鶴(かみしろ ゆづる)  軽音楽部の絶対的エース  飛鷹隼理(ひだか しゅんり)  アイドル的存在の超イケメン先生  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  彼の名前は飛鷹隼理くん。  隼理くんは。 「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」  そう言って……。 「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」  そして隼理くんは……。  ……‼  しゅっ……隼理くん……っ。  そんなことをされたら……。  隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。  ……だけど……。  え……。  誰……?  誰なの……?  その人はいったい誰なの、隼理くん。  ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。  その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。  でも。  でも訊けない。  隼理くんに直接訊くことなんて。  私にはできない。  私は。  私は、これから先、一体どうすればいいの……?

愛された側妃と、愛されなかった正妃

編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。 夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。 連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。 正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。 ※カクヨムさんにも掲載中 ※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります ※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。

【完結】退職を伝えたら、無愛想な上司に囲われました〜逃げられると思ったのが間違いでした〜

来栖れいな
恋愛
逃げたかったのは、 疲れきった日々と、叶うはずのない憧れ――のはずだった。 無愛想で冷静な上司・東條崇雅。 その背中に、ただ静かに憧れを抱きながら、 仕事の重圧と、自分の想いの行き場に限界を感じて、私は退職を申し出た。 けれど―― そこから、彼の態度は変わり始めた。 苦手な仕事から外され、 負担を減らされ、 静かに、けれど確実に囲い込まれていく私。 「辞めるのは認めない」 そんな言葉すらないのに、 無言の圧力と、不器用な優しさが、私を縛りつけていく。 これは愛? それともただの執着? じれじれと、甘く、不器用に。 二人の距離は、静かに、でも確かに近づいていく――。 無愛想な上司に、心ごと囲い込まれる、じれじれ溺愛・執着オフィスラブ。 ※この物語はフィクションです。 登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。

甘い束縛

はるきりょう
恋愛
今日こそは言う。そう心に決め、伊達優菜は拳を握りしめた。私には時間がないのだと。もう、気づけば、歳は27を数えるほどになっていた。人並みに結婚し、子どもを産みたい。それを思えば、「若い」なんて言葉はもうすぐ使えなくなる。このあたりが潮時だった。 ※小説家なろうサイト様にも載せています。

狼隊長さんは、私のやわはだのトリコになりました。

汐瀬うに
恋愛
目が覚めたら、そこは獣人たちの国だった。 元看護師の百合は、この世界では珍しい“ヒト”として、狐の婆さんが仕切る風呂屋で働くことになる。 与えられた仕事は、獣人のお客を湯に通し、その体を洗ってもてなすこと。 本来ならこの先にあるはずの行為まで求められてもおかしくないのに、百合の素肌で背中を撫でられた獣人たちは、皆ふわふわの毛皮を揺らして眠りに落ちてしまうのだった。 人間の肌は、獣人にとって子犬の毛並みのようなもの――そう気づいた時には、百合は「眠りを売る“やわはだ嬢”」として静かな人気者になっていた。 そんな百合の元へある日、一つの依頼が舞い込む。 「眠れない狼隊長を、あんたの手で眠らせてやってほしい」 戦場の静けさに怯え、目を閉じれば仲間の最期がよみがえる狼隊長ライガ。 誰よりも強くあろうとする男の震えに触れた百合は、自分もまた失った人を忘れられずにいることを思い出す。 やわらかな人肌と、眠れない心。 静けさを怖がるふたりが、湯気の向こうで少しずつ寄り添っていく、獣人×ヒトの異世界恋愛譚。 [こちらは以前あげていた「やわはだの、お風呂やさん」の改稿ver.になります]

ハイスぺ幼馴染の執着過剰愛~30までに相手がいなかったら、結婚しようと言ったから~

cheeery
恋愛
パイロットのエリート幼馴染とワケあって同棲することになった私。 同棲はかれこれもう7年目。 お互いにいい人がいたら解消しようと約束しているのだけど……。 合コンは撃沈。連絡さえ来ない始末。 焦るものの、幼なじみ隼人との生活は、なんの不満もなく……っというよりも、至極の生活だった。 何かあったら話も聞いてくれるし、なぐさめてくれる。 美味しい料理に、髪を乾かしてくれたり、買い物に連れ出してくれたり……しかも家賃はいらないと受け取ってもくれない。 私……こんなに甘えっぱなしでいいのかな? そしてわたしの30歳の誕生日。 「美羽、お誕生日おめでとう。結婚しようか」 「なに言ってるの?」 優しかったはずの隼人が豹変。 「30になってお互いに相手がいなかったら、結婚しようって美羽が言ったんだよね?」 彼の秘密を知ったら、もう逃げることは出来ない。 「絶対に逃がさないよ?」

処理中です...