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1巻
1-1
しおりを挟む1 はじまり
よくある普通の日常。
朝起きて、いつものテレビを観ながら支度をして。
家を出て、いつもの通勤電車のいつもの車両に乗って押しつぶされて。
会社でいつものように仕事をこなし、いつものように仕事を終え、いつものように帰宅。
それが、日常。
ときどき電車の遅延や交通渋滞、ちょっとしたトラブルに見舞われることもあるけど、でもやっぱり何も変化は起こらず日々は過ぎていく。
そうやって毎日を送り、だけど不平不満はなかった。
日常がつまらないのはいいことだ。
仕事があって、屋根のある部屋で温かい布団で眠れる。趣味があり、それに熱中できる。
たまにテレビドラマなんかで平凡な毎日がつまらないと嘆くOLとかが出てくるが、お前バカじゃねーの、そんなお洒落な部屋で生活しててイケメンが同僚にいてこれ以上何を望むわけ? アラブの石油王にでも嫁ぐつもりか? と、うすら笑ってしまう。
当たり前の日常を当たり前に送るということが、実は一番の幸せなのだと気づいたのはいつのことだろうか。
五体満足で生きていられることが、既に幸せであるのに。
だけどほんの少し。ほんの少しだけの非日常。
それを望んでいる俺も、確かに存在するのだ。
+ + + + +
「そんなこと思っていた俺をぶちたい」
誰もいない白い空間で、俺は呆然と立ちつくしたまま独り言を呟いた。
白い空間と言うには多少語弊はあるが、基本的に白い。
雲のような霧のような、そんな中にいる感覚。
都心部で前が見えなくなるほどの濃霧などありえないから、コレたぶん夢だよねと結論。
夢にしてはぼんやりしていなくて、意識がはっきりしていて、腕毛引っ張ったら痛かった……けど夢だよね。
夢に違いない。
夢、夢。
「よし。二度寝だ」
――何がよしなの?
雲だか霧だかの中に、誰かの声が響く。エコー利かせたマイクでしゃべっているような、だけどそんな電子音でもないような。
背筋をツ、と汗が落ちる。
この雲だか霧だかの先にぼんやり見える川っぽいもの。遠くにあるそれを視界に入れた瞬間に言葉が過った。
「さんずの!」
――正解。
有名すぎるその名所にいつどうやって来たのか、さっぱり見当がつかない。
死、という言葉が浮かぶが、いやいやそんなのないないと否定する。
それじゃあこの辺りは更に有名な。
「さいの!」
――河原だねえ、たぶん。
石積まないといけないの? 鬼にいじめられちゃうの? 一つ積んでは父のため……って、いやいやそれないわー。父ちゃんずっと前に死んでるわー。
俺一応ごくごく一般的なそこらのモブAとして日々を過ごしてきたと思うんですよ。人生の主人公はキミだ、とか熱いこと言われてもやだそれめんどくさい、と撥ね退けるような。
群衆の中に入ったら完全に区別がつかなくなります。
漫画になったらテンテンちょっちょと描かれます。
取り立てて得意なこともなく、目立ったところもなく、彼女も……いな……くて……
――やーい童貞。
「ちがいますぅー! 学生時代にあまずっぱい経験はしていますぅー! 魔法使いにはなりませんー!」
視界に広がる白いもやもやがすっと晴れていくと、川の手前に青年が立っていた。
白いシャツに白いズボン。顔立ちは普通の日本人。高校生か大学生か。知らない人だ。
妙にリアルな夢が続くな。どんだけレムっているんだ俺。
――やあ。
「こんちは?」
――はい、こんにちは。
いやいやどうもどうもと互いに頭を下げると、青年は人のよさそうな笑みを浮かべる。全く記憶にない。逢ったことがない。
というか、ここどこ。
――きみが思い浮かべたままを現した世界だよ。
綺麗だね、と青年が微笑む。
――まず落ち着いて聞いてくれないかな。
いつの間にか現れたテーブルセットに驚くが、取り乱すほどではない。
丸いテーブルの上には、ほかほかと湯気が上がる湯呑み。俺が紅茶より緑茶派なのを知っての所業か。
――あはは。そうだよ。
な、なんだってー。
――悶々と考えるのはいいけど、しゃべってくれるかい? 突っ込むなら盛大に突っ込んでね。ハリセンいる?
「ハリセンて」
――古い? あはは。
背中の汗が滝のように流れる。顔に汗はほとんど出ない。女優なのアタシ――じゃなくて体質だ。この体質のせいで学生時代にマラソンをサボったサボらないで教師と喧嘩したっけ。いいおもいでー。
――まあまあ座ってよ。常軌を逸しない程度に制限はかけさせてもらっているから、今起きていることを冷静に受け止めて。
「ああ、まあ、いつもの俺なら大絶叫で逃げているところだな」
いろいろおかしいと理解しているが、だからといって慌てることがない。頭の隅が常に冷静で、落ち着けばぁと言ってくる。なんだこれ。
青年に勧められるまま椅子に座り、お茶を飲む。新茶の玉露かこれ。すげえ美味い。
――それはどうも。君が美味しいと感じた味を再現したからね。
「あのね」
――はいはい。
「あのですね、あの、ええと、あの」
――落ち着いて?
「ふう、ここはどこかな」
――うん。君がイメージした死後の世界。
「シッ?」
――うん。神城タケル、享年二十八歳。死因は心不全、にしといた。
「シンッ」
――うん。寝たままぽっくり。
「ポッ」
死んだと告げられて、心不全と告げられて、何でとかふざけんなとかドッキリだろこれとか、いくらでも叫べたはずなのに、声が出ない。
――無駄に慌てないように制限をかけているからね。落ち着いて……は、いるだろうから、話を続けるよ。君はね、世界……この場合地球という惑星の日本という国の横浜という地域で『消え人』候補の一人だったんだ。
「きえびと?」
――うん。消えても構わない、気にされない、困ったことにならない人。
「はあ?」
――普通の日常を送っていれば、誰しもいきなり消えたら心配されるだろう? だけど、君はそれに該当しなかった。
「そんな」
――だって君、昨日で会社を辞めたろ? 一年間世界を旅して回るんだとか言って、そこそこの貯金で完全ノープランで退職。両親は既に他界。兄弟も親戚もいない。彼女もずーーーっといない。友人はいるけど年に数度のメールのやり取りのみ。ここ何年も一人旅しかしていない。
「そう……ですけど」
――うん。まず会社を辞めた時点で、君は気にされなくなる。よほど優秀だったら別だけど、ごくごく一般的な社員。会社を辞めても損害はない。頼りにはされていた。でも同僚と深い仲でもなかったから、心配されることもない。飲みくらいには誘われるかもしれないけれど、一人旅をすると言っている時点で、連絡は取りづらくなるだろうなと認識されている。実際に取れなくても記憶は風化してしまうから惜しまれることもない。
青年に言われた通りだった。
ある程度の貯金ができ、学生時代からの夢だった世界遺産巡りを一年ほどしようと計画していたんだ。自分探しとか成長とかそんな高尚な目的ではない。ただ面白そうだっただけ。もともと一人旅が好きだったしな。
会社では同僚と深く関わることはなく、薄く浅い関係。一人でも寂しさをあまり感じない性質なので、俺が突然死しても惜しまれることは……あまりない? えっなにそれすごい寂しい人生なんじゃね? って思われるかもしれないが、俺は気楽だった。
――そうそう。アパートの更新とか各種税金の支払とかあるかもしれないけれど、そこはほら、死んだからね。
「何で俺……」
――最初から説明するの? やだよ。『消え人』候補だったからとしか答えられない。『消え人』は他にも候補がいたけれど、こっちの都合で君が選ばれた。あとはそうだなあ……持病もないし健康そのもの。心臓も力強い。器に障害がなければ魂も強くなる。性格も悪くはない。捻くれてもいない。人を殺すのは悪いことだと認識できるし、困った人がいれば助けてあげたいという気持ちもある。精神もごく一般的。つまり普通の人間。
それはつまり、その他大勢の中にいる一人ってことだよな? 普通を連呼するな。悪いことじゃないだろうが。
普通に生きてくれば法律のこともわかるし、人殺しがご法度であるのは当たり前のことだ。
怖い願望もない。家庭環境が劣悪な中で育った人間ならば性格も卑屈になったりするかもしれないが、過ちを犯した際のリスクを考えれば後々面倒なことになるだろう。面倒だから犯罪をしない。その程度の考えだ。特定の宗教を妄信しているわけではないが、誰かが見ているかもしれないから悪いことはしないでおこう、という考えはあるぞ。
俺にできる範囲ならば困った人を助けてやろうと思うけど、休日に遠出してボランティア活動するほど優しくはない。自分が満たされてこそ、他人への少しだけの手助けが基本。
――それでいいんだ。条件は普通の、一般的なよくある魂だからね。
「そこまで普通を強調するのか」
――大事なことだよ?
青年は優雅に茶を飲み干すと、またいつの間にか取り出した急須でお代わりを注ぐ。この色と匂いはほうじ茶だ。
「君は誰?」
――やっと僕に興味を持ってくれた。名前はないから好きに呼んで。僕は太陽系を管理する者だよ。
「宇宙人?」
――んー……ずいぶんとざっくりだけどそれでいいや。とにかく太陽系とその周辺の銀河を管理しているんだ。それで、別の宇宙から応援要請が来てね。ちょっと手伝ってあげているところ。
「なんだか壮大すぎて考えるのが疲れるな」
――宇宙で管理職しているとでも思って。
一気に庶民的になった。
――あはは。地球の人間は神様とか言うかもしれないけど、僕そんなんじゃないよ。神託もお告げも一切したことないもの。星が寿命を終えるまで見守って、時々いじくっているだけ。
「神様……ってもっと神々しくて恐れ多いと」
――神様も管理職に過ぎないけどね。
やめてくれ。神様のイメージを市役所のおっさんにしないでくれ。
――あははは。例えがいいね、それウケる。それでね、他の宇宙にある「マデウス」って惑星にちょっと介入する必要があるんだって。その星はいくらいじくってみてもうまくいかなくて、定期的に文明が滅んじゃうらしいんだ。だから僕が少しだけ手を出すってことになったんだよ。珍しいことなんだけどね。
「俺にSF映画やゲームの知識がなかったら、ここで号泣して帰してと叫び狂っているな」
――そうだろうね。だから君が良かったんだ。
「なぜ」
――ものすごくじゃないけど、ある程度は知識があるでしょう? そもそも地球で愛されている映画やゲームっていうのは、僕たちが少しだけ介入して情報を与えているんだよ。驚くかもしれないけど、地球で生まれた物語、寓話というのは宇宙のどこかの星であった史実なんだ。
「うわまじか! 宇宙戦争とかあるのか! 青色星人とか昆虫惑星とか戦闘民族とか!」
――うんうん。
「御伽噺もか? かぐや姫や……赤頭巾ちゃんとか?」
――そうだよ。それでね、マデウスっていう星は地球とまるで違う環境にあるんだ。いわゆる君が想像する、剣と魔法の世界。
宇宙はとにかくデカいから、どっかにはそういう世界があるだろうと妄想していた。妄想くらい誰でもするだろう? 実際にあるのだと言われても信じられるかは別だとしても。
しかし、地球で生まれた物語はどこかの宇宙で実際にある史実……なんて。なんかこう、燃えるな! あの映画とかゲームとかアニメとか、全部実際に本当のことと言われたら、燃えるな!!
――特に『消え人』候補にはそういった知識をつけてもらうようにしているんだ。まあ、興味を持たなかった時点で候補からは外れるし、逆に異世界に行きたい願望が強すぎる対象も外れる。
「どうして」
――実際に送り込んで、世界をめちゃくちゃにされた前例があるからね。
頑張りすぎて空回りした、ということか。
――そうだよ。
「それで、俺はあの川を渡ればいいのか?」
――あんなの君のイメージに過ぎないよ。そうじゃなくて、マデウスに行ってほしいんだ。
「………………はい?」
――うん。あの世界に君という名の雫を垂らす。穏やかな水面に落ちる一滴は波紋となり、時には世界を全て変えるほどの大波となる。君にはその一滴になってもらう。
「え。なってください、とかじゃなく?」
――これは決定事項だよ。だって君、もう死んじゃったし。ぽっくりぽっくり。
「ぽっく……実感ないんだけども」
――今は精神体だからね。
「そのまま極楽浄土でキャッキャウフフとか」
――あはは。あるわけないよねそんな場所。マデウスに行かないのなら、君の魂は消えるだけだよ。そこでおしまい。君という個はなくなるだけ。さよなら。
「いやでも、いきなりそんなこと言われても、ほら、いろいろとやり残したことが」
――最終回を迎えていない漫画のこと? あれの最終回はピーーーがピーーーーになってピィィィで終わるんだよ。
「そんなあっさりと言うなあああーーー!」
――一人旅するつもりなら、地球だろうとマデウスだろうと同じでしょう?
「だいぶ違うと思う!」
――地球でだってウッカリすると殺されてしまうことだってあるんだから。痛くて苦しくて悶絶しながら最期を迎えるよりいいじゃない。
いきなり死んでいきなり他の星(?)に行ってこいと言われて、はいはいわかりましたと言える人間は普通いないと思う。日々異世界にトリップしたいと懇願している人ならともかく、俺は違う。ピラミッドやナイアガラの滝を見る予定なのに。
「明日は溜まった洗濯物を片付けるつもりだったんだ!」
――死んじゃったからもう必要ないよ。遺品は処分される。
「…………! クローゼットの中の!」
――それと、HDDにある大量のデータは消去しておいたよ。
「お、俺の、お宝!!」
――運命ってやつです。
なにその強引なの!
――もちろん身一つで行かせるわけないよ。そんなことしたら、人里にたどり着く前に下級モンスターに殺されちゃうからね。
「モンスターいるの? 俺、殴り合いの喧嘩すらしたことないんだけど!」
――わかっているって。だから君が望むだけの異能を与えるよ。いわゆる祝福ってやつだね。
「いきなりゲームっぽくなったな」
――わかりやすいでしょう?
日常がいきなり終わったと宣告されても、納得はできない。
だが、俺の中で既にマデウスとやらが気になりはじめていた。普通に日常を送るのもいいが、そんな生活の中でほんの少し望んでいた非日常。
それが送れるかもしれない可能性に、興味がないとは言えない。
「例えば、どういう贈り物とやらをくれるんだ」
――まず言葉。当たり前だけど日本語じゃないから不便でしょ? 不便どころじゃなくて、言葉が通じないだけで死んじゃうこともあるからね。
「そうだな」
――種族ごとで言葉が違うんだけど、マデウスに住む言葉を発する生き物の言語なら全て理解できるようにしておくね。もちろん、文字も読み書きできるように。
[異能]世界言語
「それはありがたいことだ」
――うん。それから身体能力も向上させておこう。
「病気になりにくくしてくれるとありがたい。筋肉痛で動けなくなると困る」
――そうだね。毒耐性、麻痺耐性、各種免疫もつけておこうか。これで大怪我を負っても後遺症や障害が残らないようになるよ。
「大怪我は負わないようにしてくれ……」
――あと恐怖耐性、免疫。見境なく叫びまわらないように、心を平穏に保てるように、冷静さを向上、と。これ、けっこう大事だよ。
[異能]身体能力 各種免疫・耐性
「無一文は困る。それと、今までの貯金が心残りだ……」
――現金を持たせることはできないな。うーんと、探査能力もつけておこう。探査魔法を展開して素材を探し、それを素材屋とかで売ればお金になるからね。貯金は……800万ね。うん、それに見合う価値のあるものを見つけられるようにするよ。
「鞄……とか持たせてくれるのか? いろいろ入れられる便利な感じの」
――俗に言うアイテムボックス?
「それだ。なるべく制限がないほうがいい。ある程度の重さと大きさがある鞄」
――そこらへんによくある鞄に見えるようにしよう。生きているものは入れられないけど、植物ならいいかな。液体は何かに入れたら保存できるようにしておくね。食べ物もタッパー保存なら腐らないようにしておくよ。
「タッパーなんてあるのか?」
――ああそっか。それじゃあ、何かで包めばいいよ。パンとか惣菜とか、生身で持ち歩くことはないよね。
「誰かに悪用されないように」
――君以外には使えないようにするよ。もし紛失してもすぐに戻ってくるように。
[異能]探査能力 空間術 私物確保
「魔法は使えるのか?」
――魔力極限ね。即座に理解できるようにイメージ具現化を向上。ゲームでよく使われる便利な魔法も使えるように。制限はあるけどある程度は使えるから。先人に習ってもいいけど、独学で使えるようにもしておこう。これで知識力も向上。
[異能]魔力極限 具現化能力 知識理解力
「動物に嫌われないように」
――血に飢えた獰猛なモンスターは無理だよ? でもまあ、ある程度なら好かれるようにしておこう。流石に言葉まではわからないけどね。
[異能]意思疎通
「魔王を討伐する勇者にはなりたくない。でも余計な火の粉を払えるだけの力は欲しい。最強の剣豪じゃなくて、喧嘩に勝てるくらい」
――あはは。勇者なんていないから大丈夫。雑魚くらいなら瞬殺できるから逆に気をつけて。
あとは何が必要だろうか。
言葉が理解できて、便利な袋があって、魔法が使えて、ちょっと喧嘩もできて……
「可愛いパートナー!」
――守られるだけの貧弱なのより、むしろ守ってくれるほうがいい?
「ある程度守ってくれるくらいは」
――うん、大丈夫。すぐに逢えるわけじゃないけど、時期が来たら逢えるよ。
おおお……まさか異世界で可愛い子に出逢えるとは……
――探査して素材採取して売り払えばお金になる。これで日々の生活は送れるね。魔法はイメージ次第でいろいろと応用が利くから試してみてね。おっと、少しの幸運もつけておこう。悪運が強いよりも幸運がいいね。いいことあるよ。
「人外とか魔物とかになるの? 俺」
――ううん。人間として、あの世界では生きやすいようにしておく。
青年の姿が薄れていく。
三途の川がぼやけていく。
――えーと、他にはないかな? あれもつけたしこれもつけた………………あっ。
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――まあいっか。頑丈だしちょっとやそっとでは傷つかないからいけるいける!
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――あっ、第六感までついちゃった。これもいいよね。それじゃあ神城タケル。君はマデウスを旅し、世界を回り、世界を見てくるんだ。僕からの制限は特にないけど、むやみやたらと大量虐殺はしないでね。まあ理由があるなら許容するけど。でも後々面倒なことになっちゃうから、そこはよく考えて。
なに言ってんだおまえ!!
――君の一生を君らしく精一杯生きてくれ。
もう一回オーダー確認してくれないのかよ!
――大丈夫。君なら大丈夫。
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