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序章
プロローグ 契約
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「お前の何かを貰う」
【それ】は言った。
とはいえ言葉ではなかった。
心に直接語りかけてきたのだ。
彼女は震えながらも、ようやく答える。
「何か・・・とは?」
「何が良いか調べさせてもらうぞ?」
【それ】は右手の人差し指を彼女の額に突っ込む。
「キャアアあああああああああああああああああああ!?」
彼女は悲鳴をあげた。
しかし痛くないし血も出てこない。
「ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!?」
だが彼女は悲鳴をあげ続けるのだった。
それは莫大な感情と知識の流入である。
「姫!!」
騎士が近寄ろうとするが、【それ】のひと睨みで恐れて体が動かなくなった。
「ほう。お主、面白い知恵持っているのう。」
【それ】は笑い・・・言ったのだった。
「わしが、お主の眷属になった方が面白そうじゃの。」
感情の奔流が止まって、力ついたように倒れこむ姫と呼ばれた少女。
「え?」
直前までの姫と雰囲気が違っている。
「思い出した。。。わたくしは・・・いや、俺は・・・。」
彼女には、もはや【それ】を怖れてるような感情は見当たらない。
「うまく契約出来たのう。」
【それ】は面白そうに言う。
しかし少女の方はそれどころではなかった。
今の自分とかつての自分が融合し、あまりの情報に呆然としている。
まず直感的に分かったことは、『ここ』は地球ではないということだった。
「さあ、契約により、わしの名を決めよ。アレカード皇国皇女ネビラ・・・・いや、地球名である早川駿の名で言った方が良いかのう?」
「・・・ナイツオブアレカード。」
「・・・・アレカードの騎士か?」【それ】は心を読んできた。
「元の名前はげえむとやらからか?ふむ。そのげえむとやらにも興味があるのう。」
そういって【それ】は満足げに頷いた。
「それもよかろう。ナイツオブアレカードと呼ぶことを許す。」
召喚獣と聞いて真っ先に彼女は某ゲームの召喚獣を思いついていたのだ。
理由は強そうだったからである。
【それ】は言った。
とはいえ言葉ではなかった。
心に直接語りかけてきたのだ。
彼女は震えながらも、ようやく答える。
「何か・・・とは?」
「何が良いか調べさせてもらうぞ?」
【それ】は右手の人差し指を彼女の額に突っ込む。
「キャアアあああああああああああああああああああ!?」
彼女は悲鳴をあげた。
しかし痛くないし血も出てこない。
「ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!?」
だが彼女は悲鳴をあげ続けるのだった。
それは莫大な感情と知識の流入である。
「姫!!」
騎士が近寄ろうとするが、【それ】のひと睨みで恐れて体が動かなくなった。
「ほう。お主、面白い知恵持っているのう。」
【それ】は笑い・・・言ったのだった。
「わしが、お主の眷属になった方が面白そうじゃの。」
感情の奔流が止まって、力ついたように倒れこむ姫と呼ばれた少女。
「え?」
直前までの姫と雰囲気が違っている。
「思い出した。。。わたくしは・・・いや、俺は・・・。」
彼女には、もはや【それ】を怖れてるような感情は見当たらない。
「うまく契約出来たのう。」
【それ】は面白そうに言う。
しかし少女の方はそれどころではなかった。
今の自分とかつての自分が融合し、あまりの情報に呆然としている。
まず直感的に分かったことは、『ここ』は地球ではないということだった。
「さあ、契約により、わしの名を決めよ。アレカード皇国皇女ネビラ・・・・いや、地球名である早川駿の名で言った方が良いかのう?」
「・・・ナイツオブアレカード。」
「・・・・アレカードの騎士か?」【それ】は心を読んできた。
「元の名前はげえむとやらからか?ふむ。そのげえむとやらにも興味があるのう。」
そういって【それ】は満足げに頷いた。
「それもよかろう。ナイツオブアレカードと呼ぶことを許す。」
召喚獣と聞いて真っ先に彼女は某ゲームの召喚獣を思いついていたのだ。
理由は強そうだったからである。
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