TS皇女の暴れん坊漫遊記

魔物退治編

アカギ街

皇城を遠くに臨むとある街に、駿はやってきた。
黒髪が珍しいのか、住人がちらちらとみる。
目立っているようだが、皇女の姿よりマシだと考えている。
「『アカギ』・・・・？」
街の名前を見て駿は首を傾げた。
その名前は『赤城山』とか旧大日本帝国海軍の空母『赤城』を連想させるものだった。
もちろん、それは日本語ではない。
この国の言語だ。
しかしそれで『アカギ』に該当する単語が書かれている。
（俺みたいに日本人が来て名付けたのかも知れんな。）
むしろその可能性が高い。
（ギルド、ギルド・・・・。）
キョロキョロを街中を見回すが見当たらない。
（仕方がない）
召喚獣をナビの代わりにこき使おうとした矢先、悲鳴が聞こえてきたのだった。