再会した御曹司は 最愛の秘書を独占溺愛する

猫とろ

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今日の俺の退社時刻はとっくに過ぎている。
今はプライベートな時間だと自分に言い聞かせながら、紗凪の唇を啄む。ふにっとした紗凪の唇はマシュマロみたいで何回キスしても飽きない。

「んっぅ……」

紗凪のくぐもった甘い声。
ちゅっと、くぐもった水音が唇からこぼれる。

ほんのりとした葡萄の香りに導かれるように、紗凪の舌に舌を絡ませると、紗凪が躊躇することなく受け入れてくれた。
それどころか、辿々しくも俺の舌先の動きになんとか合わせて来ようとする積極さも見られた。
いつもだったら唇よりも、体の密着を優先して体を擦り寄せてくる。
それも、もちろん堪らなく可愛い仕草さなのだが──。

紗凪の唇を堪能して一度、そっと唇を離す。

「紗凪、今日は積極的だね。やっぱりそれも酔いのせい?」

ほんのりと赤くなっている紗凪の頬に手を伸ばす。

「……その。黄瀬さんとのキスが好きだから。キスも上手くなりたいなって……でも」

潤んだままの瞳でまた俯き、こつんと俺の胸に額をよせて「あまり上手く出来なくて、ごめんなさい」とまた謝る紗凪。

「……」

──これは。多分だが。紗凪は酔うと本音が出やすいタイプなのかと思った。
可愛い恋人とベッドの上。普段から焦らせれていることもあり。素面では少々聞きにくいことを聞いてみたい欲求に囚われた。

紗凪の背に回している手を腰へと下ろして、より体を密着させて尋ねる。

「俺は紗凪を抱きたいと思っている。俺で気持ちよくなって欲しいと思っていて……紗凪は体のどこが感じやすいか知りたい」

「──それはっ」

もじもじとする紗凪の首筋に顔を埋めて、軽く柔肌を喰むと「んっ!」と紗凪の吐息が漏れた。
その色っぽい吐息に胸が高鳴る。

「こんなふうに首筋とか……それとも」といいながら。
服の上から紗凪の形の良い胸にふんわりと手を置くと、紗凪は深いため息を吐いた。
そのまま背に回した手は尻の方へと下ろし、きゅっと揉む。

「あ、はぁ……ンッ!」

「胸とお尻。どっちが好き?」

普段の紗凪なら恥じらい、言葉に詰まると思った。けど今はどうだろうと思っていると。

「……っむ、胸……」

と頬を赤らめながらも答えが早めに返って来た。

「胸か。自分で触ったりすることは?」

「あ、あんまりないかな」

「おもちゃとかも無さそうだな」

俺の言葉に一瞬、紗凪はキョトンとしたあと。意味が分かったらしく顔をぶわっと赤らめた。
反応が初々しくて、まるで高校生時代に紗凪と付き合っていたらこんな感じだろうかと思ってしまう。

その素直さに今ならこの質問も聞いてみたいと思い。触れる手を止め。紗凪の胸元へと顔を埋めた。
鼻先に甘い紗凪の香りを感じながら聞く。

「俺が社長じゃなくても、好きになってくれた?」

こんなこと愚問で子供ぽっいと思っている。聞かなくとも紗凪は『社長の俺』を好きになった訳じゃないと分かっている。

けれどもと思って、紗凪の顔を見ると。

「私は黄瀬さんが、黄瀬薫さんだから。好きなんです」

微笑みを浮かべた表情にハッキリとした言葉。
それを聞いて、あぁ。俺はこの子を好きになってよかったと、胸に感動が広がる。

「ありがとう。紗凪」

愛を紡いでくれた紗凪の唇に、ありったけの愛情を込めて唇を重ねた。

キスを重ねて。
今日はもう少し深く、紗凪に触れたくなった。俺も上着を脱ぎ、ネクタイは解いていた。
これは恋人同士の戯れ。アルコールではなくて、お互いの気持ちに酔いしれた。

きしっとベッドを軋ませて体勢を変える。
俺は紗凪を後ろから抱きしめ。
胸が良いと言った紗凪にじゃあ、実際に触って確かめると囁き。紗凪の胸元に手を伸ばしたのだった。

──部屋は、はぁはぁと熱ぽっい紗凪の吐息と、衣擦れの音がしっとりと響いていた。

そこに切なげな紗凪の声が広がる。

「き、黄瀬さんの、エッチ……! あんっ」

紗凪のシャツは既にはだけていた。
黒いシンプルなブラジャーは上に捲りあげられ、紗凪の白い乳房は俺の手によって揉みしだかれている。

紗凪の意識はほぼ戻りつつあった。でも体はまだ覚束ない様子で、紗凪は俺の腕の中で悶えている。

うっすらと汗ばむ紗凪のうなじにキスをしながら言い返す。

「紗凪の胸もエッチになっているけど……ほら」

手を乳房の硬くなっている先端へと動かし、わざと指先でねっちこく扱く。

先日のホテルでの行為は性急さが否めかった。
こうしてゆっくりと紗凪に触れるのが愉しい。

学生時代、触れてみたいと思っていたことがこうして現実になるなんて正直昂る。もう紗凪以外の女性に、こんな情欲は抱けないと思った。

熱い吐息とともに紗凪の耳やうなじに吸い付き、舐め上げ、胸の先端を執拗に虐める。

「はっ……んっ、ああっ……!」

「お尻より胸の方が紗凪は気持ちいいんだろ?」

「そ、それは……っ」

「さっきまで素直だったのにな。あぁ、そうか。俺の触り方が足りなかったと言うことかな。それは悪かった」

我ながら少し意地悪かもしれないが、先日妄想した紗凪と情景が被ったこと。
ほろ酔いの紗凪が可愛いらしくて、独占したくて。離したくなくて──苛めたくなった。

きゅっと硬くしこった乳頭を指先でカリッと弾いて、指先でこりこりと弄る。
やや強めの刺激に紗凪は体をビクビクさせながら、俺の手を振り解こうと力なく掴んだが。
肩越しから見えるぷっくりと桜色に膨らんだ乳輪に指をぐっと、沈ませると紗凪はまた甲高く声を上げた。

いつもの秘書姿で乱れている様はクるものがある。

こんなにも可愛くて淫らな秘書は俺だけのものだと、胸から手を離して。紗凪の頭を撫でると紗凪の内ふとももが小刻みに震えていたのに気が付いた。

これはひょっとして。

「紗凪。まさか胸だけで軽くイッた?」

「!!」

俺の顔を見上げて今日一番、顔を真っ赤にして口をパクパクさせる紗凪。
どうやら図星らしかった。

「紗凪はサプリやアルコールのせいじゃなくても、敏感な体質みたいだな」

「び、敏感だなんて。違います。これは、そのっ。突然こんなエッチなことになっていて、驚いているんです……!」

だって私、ミスをしたのにと──最後の言葉は小さく聞き取り辛かった。

それでも紗凪は顔は上気して髪は乱れ。
内太ももをきゅっと硬く閉じて。胸がまろびでて胸の先端が赤く色付いている姿で、否定をしても説得力もなにもない。

「今はプライベートな時間だろ。問題ない。それに俺はミスは何とも思ってない……今はミスより俺のことを考えて。紗凪」

「……ッ!」

ちゅっと耳に軽くキスをして。

「敏感かどうかは、今から確認するから」

と言うと、一瞬だけ身を硬くする紗凪の上半身をゆっくりと前と押し出し、下半身はぐっと自分へと引き寄せる。

すると力が入ってない紗凪の上半身はとさっとベッドに沈んだ。
下半身は俺の方へと抱き寄せ、尻を高くした姿勢になった。きっと側からみると、紗凪が俺に向かって尻を突き出ししているように見えるだろう。

なんとも扇状的。
けれどもそれだけでは足りない。紗凪の腰へと手を伸ばして、黒のスリムパンツをさっと膝あたりまで降ろせば、紗凪の黒いショーツに包まれた丸い尻が露わになった。

「あ、あ……!」

下半身が露出して羞恥に悶える紗凪。
その動きは緩慢だった。驚いて身を捩っているのだろうが、結果的には俺に向かって尻を振っているように見えた。

可愛い尻が逃げられないように、背後から片手で腹に手を回して。紗凪の体を固定して、空いた手できゅっと引き締まった尻を掴んだ。

「んっ!」と、紗凪が切ない吐息をこぼす。

そのまま下着越しでも、手の平に吸い付いてくるような柔らかな尻を撫で回す。

「まいったな。紗凪の体はどこも可愛いすぎる。それにジムに行ってるからかな。凄く綺麗なボディラインだ」

「い、今そんな、ことを言わないでっ……!」

紗凪は逃げれらないと観念したらしく、きゅっとシーツを掴んで肩で大きく呼吸していた。

──本当はここまで来たら、最後まで抱いてしまいたい。しかし今日はゴムを持ってないし、紗凪が酔ってしまったと言う経緯がある。

だから、俺と同じく焦れて欲しいのだ。
このしなやかな体に俺の熱を覚えて欲しい。
紗凪が心から強く、俺を求めて欲しい。

そう思いながら紗凪の熱の籠った体を加速させるように尻もいやらしく、背後から揉みしだく。

「んんっ、今……い、ったばかりだから、あぁ、だめぇ……!」

「紗凪、そんな色っぽい声でダメと言われて、止める男はいない」

下着の隙間から手を忍び込ませて直接、柔肌を押し揉むように指を動かす。すると下着がキュッと尻の割れ目に食い込む。

いやらしい光景にゾクゾクする。

俺の動きと連動するように紗凪は体を震わせた。やはり尻も感じるようだ。
そのことを口に出すと意地悪すぎるかと思ったとき。

──くちゅっと、俺の手の動き合わせて秘めやかな音が耳に届いた。

すると真っ先に反応したのは紗凪で、首を捻って俺を見た。
「い、今のは、違うの。外の雨の音が」

苦し言い訳だが、言わずにはいられないのだろう。
そんな不器用さも可愛くて仕方ない。

「雨はもう止んでる。音がしたのは外じゃなくて、紗凪のここだろ」

下着に潜り込ませた手をヒップラインにそって下へと動かし、紗凪の秘所へと直接指を伸ばせばそこはすでにぐっしょりと潤んでいた。

「あっ、さ、触っちゃ、ダメ」

「やっぱり紗凪は敏感だ」 

囁き。指の腹で優しく。ゆっくりと。
蜜壺の周囲をねっとりと擦り上げれば、紗凪は最後の抵抗と言わんばかりに声を上げた。

「指っ……あぁ、そんなにされたら……っ!」

「またイッてしまう? いいよ。俺の手でイッて。俺の指を覚えて。俺だけでしかイけない体になってくれ」

「──しゃ、社長のエッチ……ッ」

しかし、触れている秘所からはとろりと新たな蜜が溢れる。体は正直だなとか思ってしまい、くすっと笑ってしまう。

「それは皆には秘密にしていてくれ。秘書紗凪と俺だけの秘密だ」

「こんなの、誰にも言えないっ……!」

そうだとも。
俺はもっと誰にも言えない秘密を紗凪と重ねたい。

無言で頷いたあと。指先にまとわりつく蜜を纏わせて、ゆっくりと。
蜜壺にぬぷっと指を差し込めば、あっというまに指は第二関節まで紗凪の中に収まる。
中は俺の指を歓迎しているかのように、熱く熟れて淫らにきゅっとまとわりつく。
ほんの少しでも指を動かせばぐじゅっとした音が漏れて紗凪は喘ぎ、蜜壺は潤いを増す。

その歓迎ぶりに俺の胸の高鳴りが早くなる。

「──ふっ、紗凪は外も内も感じやすいんだな」

ほらと、わざと音を立てるように指を抜き差しする。焦らすように肉壁を刺激しながら奥から、蜜壺の入り口。指が抜けるか抜けない、ギリギリの挿入を繰り返す。

「っぅ、あぁ……ぐちゅぐちゅしちゃ……あんっ」

「こんなエッチなコト、誰にも言えないな」

ふぅっと俺も大きく深呼吸しながら、指で紗凪の良いところを探る。

前回は刺激を与えて紗凪の体に気遣いながらも、早くイくようにと思っていた。

今はじっくりと堪能できるこの時間が愛おしい。
指先が熱く、俺の熱も昂ってくる。けれどもそれ以上に紗凪の中は熱くてどろどろだ。

腹に回した手からも紗凪の高い体温が伝わり、心地よい。もっと感じたいと思い、紗凪の下着を性急に下にずらした。

降ろした下着のクロッチの部分は愛液でとろりと濡れているのを確認すると、男として紗凪を悦ばせることが出来たと嬉しくなる。
剥き出しになった白い尻を見つめ。
これならばと、俺の指を締め付ける淫らな蜜壺にもう一本、指を差し込む。
腹に回した手を──愛蜜で塗れた秘珠へと触れた。

すると紗凪の手がぎゅっと強く、シーツを握りしめた。

「そこは、ぁんっ!」

「ここは紗凪の一番、敏感なところだろ」

紗凪の返事はなく、熱い吐息だけ返ってきた。
俺の手で喘ぐ紗凪の体も心も俺だけのもの。
二度と離さない。

俺をこの体に深く刻み込みたいと思いながら、秘珠をくりくりと柔く指先で摘み。蜜壺に入っている二本の指をわざと、大きく動かして淫らな音をぐちゅぐちゅと部屋に響かせた。

紗凪が快感にたまらず背中をしならせる。

「あ、あぁ……! お腹の奥が、きゅんきゅんするから、……」

背後から紗凪に密着して「紗凪、好きだ」「可愛い」と繰り返して指を動かす。

その度に水音は大きくなり部屋に響き、腟内はうねる。秘珠を摘んで、捏ねるとすぐにふっくらと快楽に膨らむ。なんて愛らしい。ずっと可愛がっていたい。

でも紗凪の呼吸が早まり、濡れそぼった腟内もぴくぴくと震えているのがわかった。

そして──蜜壺の深い場所の手前。
しこった部分があった。そこを関節を曲げてぐりっと押す。

「は、あぅ!」

もう一度指の腹で擦ってやると紗凪が「気持ち良すぎるから、やめて……っ」と懇願した。

その紗凪の反応から、ここが良い場所だと覚えた。

「紗凪。愛してる」

と言いながら、よりソコを刺激すると。
紗凪はあっ、あっと、小刻みに声を上げ震えた。

その度に俺の指が締め上げられる。それに抵抗するようにぐいっと深く中を掻き乱す。
ねっとりと蜜を纏った珠秘からあえて手を離し。
おへそのやや下の部分を手のひら全体でぐっと押す。

「この場所に……紗凪の中に俺のが挿入入るって想像しながら、イッて……!」

「そ、そんなのっ。ずっと想像してます……!」

その言葉に応えるように内と外からぐっと圧を加えれば、紗凪があうっと一際大きく震えた。

中のうねりも収縮も最大になると、一瞬だけ体の動きが止まって紗凪の体はふわりと力が抜け、紗凪はくたりと気を失った。

ゆっくりと蜜壺からちゅぷっと指を引き抜くと、俺の手はしとどなく濡れそぼっていた──。

その後。
俺は紗凪の体を軽く拭いてやって、寝かしつけた。
三十分ぐらいすると紗凪は意識を取り戻して、俺に抗議をした。

何やら今日の下着は仕事用でもっと、可愛いのがあるのに見られて恥ずかしいとか。
酔ってふわふわしていたのに、さらにふわふわして大変だったとか。

ミスをした日に、こんなコトになるなんて思ってもいなかったから、感情が迷子になった。
どうしたらいいんだと、最後にはベッドに突っ伏して足をバタバタさせていた。

その様子に酔いも残って無さそうで良かったと思いながら「可愛いかったから、つい。悪かった」と額にキスをしながら宥めた。
最終的に紗凪が俺の背に手を回してくれたから、気持ちはおさまったのだろうと思った。

この分なら俺はそろそろ帰ってもいいと思い、念の為しっかりと休むようにと言って帰ろうとすると。

紗凪は近々俺の家に行きたいと思っていたと、言い。
今度は最後までお願いしますと、俯きながらもはっきりと言ったのだった。
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