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第10話 【無属性】
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「あー、疲れたぁ」
時刻は、日を跨いだぐらいだった。
クリアは本部に戻った後、久々の任務失敗の残務に追われていた。
任務失敗の始末書——人生初めて書かされた——や報告書を作成し。
続いてアスラカチミオに残してきた様々な機材をどこへでもドアと【どこからでもドア】の併用——両方を使えるのがクリアしかいないので、クリアのみの作業になった——で回収。
その後、緊急で撤退装置を全員に使わせた事による端末の対応等のそれはもう激務だった。
——疲れたなんて言葉、何年振りに言っただろうか。
そんなことを考えているクリアは、今は【どこからでもドア】を作るために多用したエレメントを補給しに、どこへでもドアの部屋の隣にあるとある人物の研究室に訪れていた。
その部屋には、どこへでもドアの動力炉かつ、動力の分子を増幅させる機械がある。
クリアは現在その機械の扉を開け、手を突っ込んでいる状態だった。
「随分君にしては疲弊しているな。君が任務に失敗したと聞いた時並みに驚いた」
そう言いながらコーヒーの入ったマグカップをクリアに差し出したのは、この研究室の主、ギンガだった。
彼は『ディールーツ』空間学研究部門の第一人者で、どこへでもドアを開発したその人だ。
クリアは礼を言いながらマグカップを受け取ると、コーヒーを啜りながら今までの経緯をギンガに語った。
ギンガは表情の変化が乏しいが、話を一つ一つ真剣に聞いてくれるので、クリアは意外とこの場所へギンガに会いに足を運ぶことが多かったりする。
あらかた話を聞いてもらったクリアは、コーヒーを飲み干すと、分子の補給に集中し始めた。
もちろん、増幅元になる分のエレメントまで吸い尽くすとまずいので、程々のペースで補給する様、心がける。
分子を補給するクリアに、ギンガが興味深そうに研究に没頭していたせいかボサボサになった逆立った短髪——最近ようやく切ったらしい。二日前は首下ぐらいの長さがあったのをクリアは覚えている。——の青い髪をかきながら、問いかけてきた。
「それにしても、今回わざわざ撤退などせずとも、敵のエレメントが尽きるまで『消して』戦えばよかったのではないか?」
ギンガは、ボス直々にスカウトした人物なので、クリアの【力】に対してある程度理解がある。
——ある程度、だが。
クリアも、普段は可能な限りは応戦するし、できることなら二つのルーツを回収したかったのが本音だ。
だが、相手のルーツの力をどれほど引き出せているかわからない以上、無闇に【力】を使ってしまえば、どうなっていたかはわからない。
——ただでさえ、ルーツ自身が主と認めたのだ。
とクリアは自分の決断を正当化した。
「もし、『消して』先にボクの〈許容量〉を超えてたら、ボクがパンクしてますよ~」
茶化すように語尾を伸ばして言葉を濁すが、実際問題、クリアには吸収できる分子には限界がある。
普段は『消して』などと言っているが、その正体は分子を吸収して消しているように見せかけているだけだ。
限界を超えて吸収すれば、分子を体内に抑えきれず、絶命する……はずなのだ。
あの日体に刻まれた苦しみが、それを物語っているとクリアは思う。
故にクリアは自分の限界まで吸収できるエレメントの量を〈許容量〉と呼んでいた。
「自分でも結構保持できるようになってきたと思ってたんですけどね~」
おどけたように言ったクリアに、ギンガは耳元で一言だけ呟くと、「鍵は閉めておくように」と言って珍しく部屋を出て行った。
……ギンガの言葉に、クリアは返事をすることはできなかった。
『吸収した村のエレメントを棄てれば、戦えたのか?』
——本当、理解した上で痛いところを突いてくる人だ。
そう思いながら、クリアは機械から手を抜き、扉を少々乱暴に閉めた。
「……約束、しましたから」
ぽつりと一言こぼしたクリアは、再びどこへでもドアを使うため、言いつけ通りもらっていた合鍵で部屋の鍵をかけ、部屋を出た。
まだ、クリアにはやらなければならないことが残ってる——。
それをわかっていたから、ギンガはこんな時間にコーヒー——しかも、めちゃくちゃ濃いやつだった——を淹れてくれたのだろう。
ふと、どこへでもドアを起動させながら、クリアは自分の【力】について考える。
——この【力】は一体何のために存在するのだろうか。
エレメントを体内に取り込み、そのままストックし、放出できる。
それは逆に、エレメントがなければ何もないことを意味している。
そんなこの【力】を、ボスは【無属性】と呼んでいた。
まるで空っぽの器のような力にピッタリな名前だな、とクリアは思っていた。
これまでの人生で、この力を理解し使えるようになるまでに、どれほどの苦労を要したことか。
【無属性】の力である【吸収】することも【放出】することも、常人にはきっと理解することすら難しいだろう。
特に苦労したのは、物体として存在しているモノを出し入れする特訓だった。
……いや、今でも苦労していることに変わりはないのだが。
そんなクリアの思考は、起動し終わったどこへでもドアが深夜にもかかわらず相変わらずの音を鳴らして準備完了を教えてくれたことによって中断された。
本日、いや、もう昨日何度往復したかわからない——その際、レッドとグリーンと鉢合わせなかったのは、正直ラッキーだったとクリアは安堵した——アスラカチミオの村……否、元アスラカチミオの村だった場所に着くと、クリアはとある場所へ足を運ぶ。
村を『消す』際につけておいた、目印のある場所だった。
目印に手をかざすと、一つ一つ、体と頭に刻みつけるように覚えた村を構成していた要素の分子を放出、再構築していく。
結論から言えば、クリアは長年の訓練の末、生物すら出し入れできるようになった。
ただし、その生物——生物に限らず、モノ全てに言えることだが——を構成するエレメントを一つも違えず放出しながら再構築できれば、だが。
膨大な分子による生体構成を全て記憶し続けなければ、消したモノは二度と同じように戻すことはできない。
故に、クリアは未だ自分の使命を果たせていない。
『十年前に失った全てを取り戻す』という使命を果たす。
その為だけに、今をクリアは生きるのだ。
——それにしても、今日……もとい、昨日の戦いは本当にきつかった。
様々な技法や工夫で脳や体への負担は減らしてはいるが、いかんせん村の構成丸ごと一つ覚えたまま戦うのは、ギンガの言う通りかなりきつかったというのが、クリアの本音だった。
それから、アスラカチミオの村が全て元に戻ったのは、既に朝日が昇り始めた頃だった。
「本っ当、『消す』だけなら楽なんだけどなぁ……ふぁ」
——火と風のルーツを回収するのは、次に起きた自分に任せよう。
そう思ったクリアは、軽いあくびと共に【どこからでもドア】を出現させ、そのまま自室のベッドへ文字通りダイブした。
そこからクリアが眠りにつくまで、そう時間はかからなかった——。
時刻は、日を跨いだぐらいだった。
クリアは本部に戻った後、久々の任務失敗の残務に追われていた。
任務失敗の始末書——人生初めて書かされた——や報告書を作成し。
続いてアスラカチミオに残してきた様々な機材をどこへでもドアと【どこからでもドア】の併用——両方を使えるのがクリアしかいないので、クリアのみの作業になった——で回収。
その後、緊急で撤退装置を全員に使わせた事による端末の対応等のそれはもう激務だった。
——疲れたなんて言葉、何年振りに言っただろうか。
そんなことを考えているクリアは、今は【どこからでもドア】を作るために多用したエレメントを補給しに、どこへでもドアの部屋の隣にあるとある人物の研究室に訪れていた。
その部屋には、どこへでもドアの動力炉かつ、動力の分子を増幅させる機械がある。
クリアは現在その機械の扉を開け、手を突っ込んでいる状態だった。
「随分君にしては疲弊しているな。君が任務に失敗したと聞いた時並みに驚いた」
そう言いながらコーヒーの入ったマグカップをクリアに差し出したのは、この研究室の主、ギンガだった。
彼は『ディールーツ』空間学研究部門の第一人者で、どこへでもドアを開発したその人だ。
クリアは礼を言いながらマグカップを受け取ると、コーヒーを啜りながら今までの経緯をギンガに語った。
ギンガは表情の変化が乏しいが、話を一つ一つ真剣に聞いてくれるので、クリアは意外とこの場所へギンガに会いに足を運ぶことが多かったりする。
あらかた話を聞いてもらったクリアは、コーヒーを飲み干すと、分子の補給に集中し始めた。
もちろん、増幅元になる分のエレメントまで吸い尽くすとまずいので、程々のペースで補給する様、心がける。
分子を補給するクリアに、ギンガが興味深そうに研究に没頭していたせいかボサボサになった逆立った短髪——最近ようやく切ったらしい。二日前は首下ぐらいの長さがあったのをクリアは覚えている。——の青い髪をかきながら、問いかけてきた。
「それにしても、今回わざわざ撤退などせずとも、敵のエレメントが尽きるまで『消して』戦えばよかったのではないか?」
ギンガは、ボス直々にスカウトした人物なので、クリアの【力】に対してある程度理解がある。
——ある程度、だが。
クリアも、普段は可能な限りは応戦するし、できることなら二つのルーツを回収したかったのが本音だ。
だが、相手のルーツの力をどれほど引き出せているかわからない以上、無闇に【力】を使ってしまえば、どうなっていたかはわからない。
——ただでさえ、ルーツ自身が主と認めたのだ。
とクリアは自分の決断を正当化した。
「もし、『消して』先にボクの〈許容量〉を超えてたら、ボクがパンクしてますよ~」
茶化すように語尾を伸ばして言葉を濁すが、実際問題、クリアには吸収できる分子には限界がある。
普段は『消して』などと言っているが、その正体は分子を吸収して消しているように見せかけているだけだ。
限界を超えて吸収すれば、分子を体内に抑えきれず、絶命する……はずなのだ。
あの日体に刻まれた苦しみが、それを物語っているとクリアは思う。
故にクリアは自分の限界まで吸収できるエレメントの量を〈許容量〉と呼んでいた。
「自分でも結構保持できるようになってきたと思ってたんですけどね~」
おどけたように言ったクリアに、ギンガは耳元で一言だけ呟くと、「鍵は閉めておくように」と言って珍しく部屋を出て行った。
……ギンガの言葉に、クリアは返事をすることはできなかった。
『吸収した村のエレメントを棄てれば、戦えたのか?』
——本当、理解した上で痛いところを突いてくる人だ。
そう思いながら、クリアは機械から手を抜き、扉を少々乱暴に閉めた。
「……約束、しましたから」
ぽつりと一言こぼしたクリアは、再びどこへでもドアを使うため、言いつけ通りもらっていた合鍵で部屋の鍵をかけ、部屋を出た。
まだ、クリアにはやらなければならないことが残ってる——。
それをわかっていたから、ギンガはこんな時間にコーヒー——しかも、めちゃくちゃ濃いやつだった——を淹れてくれたのだろう。
ふと、どこへでもドアを起動させながら、クリアは自分の【力】について考える。
——この【力】は一体何のために存在するのだろうか。
エレメントを体内に取り込み、そのままストックし、放出できる。
それは逆に、エレメントがなければ何もないことを意味している。
そんなこの【力】を、ボスは【無属性】と呼んでいた。
まるで空っぽの器のような力にピッタリな名前だな、とクリアは思っていた。
これまでの人生で、この力を理解し使えるようになるまでに、どれほどの苦労を要したことか。
【無属性】の力である【吸収】することも【放出】することも、常人にはきっと理解することすら難しいだろう。
特に苦労したのは、物体として存在しているモノを出し入れする特訓だった。
……いや、今でも苦労していることに変わりはないのだが。
そんなクリアの思考は、起動し終わったどこへでもドアが深夜にもかかわらず相変わらずの音を鳴らして準備完了を教えてくれたことによって中断された。
本日、いや、もう昨日何度往復したかわからない——その際、レッドとグリーンと鉢合わせなかったのは、正直ラッキーだったとクリアは安堵した——アスラカチミオの村……否、元アスラカチミオの村だった場所に着くと、クリアはとある場所へ足を運ぶ。
村を『消す』際につけておいた、目印のある場所だった。
目印に手をかざすと、一つ一つ、体と頭に刻みつけるように覚えた村を構成していた要素の分子を放出、再構築していく。
結論から言えば、クリアは長年の訓練の末、生物すら出し入れできるようになった。
ただし、その生物——生物に限らず、モノ全てに言えることだが——を構成するエレメントを一つも違えず放出しながら再構築できれば、だが。
膨大な分子による生体構成を全て記憶し続けなければ、消したモノは二度と同じように戻すことはできない。
故に、クリアは未だ自分の使命を果たせていない。
『十年前に失った全てを取り戻す』という使命を果たす。
その為だけに、今をクリアは生きるのだ。
——それにしても、今日……もとい、昨日の戦いは本当にきつかった。
様々な技法や工夫で脳や体への負担は減らしてはいるが、いかんせん村の構成丸ごと一つ覚えたまま戦うのは、ギンガの言う通りかなりきつかったというのが、クリアの本音だった。
それから、アスラカチミオの村が全て元に戻ったのは、既に朝日が昇り始めた頃だった。
「本っ当、『消す』だけなら楽なんだけどなぁ……ふぁ」
——火と風のルーツを回収するのは、次に起きた自分に任せよう。
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