88 / 94
第87話 深まる謎
しおりを挟む
「そんな……お父上がルーツに……」
本部に戻り次第、再び会議室に関係者一同を集めクリアは現状を説明した。
状況が状況だけに、当然一番に反応したのはイエナだった。
イエナにとって父はルーツに支配されている上、さらには自らが継承したと思われていたルーツが偽物だったことを踏まえると、クリアは完全にルーツに踊らされていたイエナに同情せざるを得なかった。
いつから『セインテッド』は聖のルーツに統治されていたのかは定かではない。
「イエナ王女、貴方がルーツを継承したのはいつ頃でした?」
「生誕祭の前日でした。本来は生誕祭の催しの中でやる予定でしたが、『所有者』の方々を探すのに早い方がいいだろうとおっしゃられて……」
イエナの答えにクリアは「ふむ……」と顎に手を当て考える。
ルーツの支配から解放するには、本人からルーツを無理やり引き剥がすしかない。
——ザ・クロの時はボクとミヤの絆があったから何とかなったけど……。
『あァ、ほんとォにあれはビビったぜェ。あんな幼女に体を少しとはいえ取り返されるとはなァ……。だから人間ってのはわからねェ』
——……急に出てこないでよ。
そうザ・クロに伝えつつも、クリアは自分とミヤの絆の強さを認められて悪い気はしなかった。
『おォ、いいのか? せっかくザ・クロ様が聖のルーツの事について教えてやろうと思ったのによォ』
——それを引き合いに出すのはずるいよ。
『なァにがずるいだァ。まァ、教えるにしても条件があるけどなァ』
——なに?
『こいつらに説明するのに体を貸しなァ』
——……信用、してるよ。
ザ・クロに体を明け渡す事は若干不安もあったが、今のザ・クロはルーツを回収することに関しては協力的だ。
その事だけは信頼できるとクリアは考え、ザ・クロに説明を任せる事にした。
「あ、あ、テステス。聞こえているかァ? 俺の名前はザ・クロだァ。よろしくなァ」
クリアの口から突然そんな挨拶が出てきた事で、その場にいた全員が一気にクリアもといザ・クロに注目する。
「キミがザ・クロか。直接話すのは初めてだな。私の娘達が世話になったようで」
ガウスがザ・クロにあからさまな敵意を向けつつ挨拶を口にした。
今はクリアの味方サイドについてはいるが、一度ミヤを乗っ取り辛い思いをさせたザ・クロに対して父親として思うところがあるのだろうとクリアはザ・クロを通して思った。
「あァ、あの時は俺を起こしてくれてありがとよォ、嬢ちゃん」
「……お兄様の体で好きなように話さないでもらえます? 私達に話があるからお兄様に体を貸してもらったのでしょう。ならば早く話す事を話してお兄様に戻って下さい」
「おやおやァ、随分な物言いだなァ。まァ、別に俺も人間と仲良くするつもりはねェから構わねェけどなァ」
クリアの横に座っていたミヤは、ザ・クロに対して言いたいことを言うと、近くにいるのも嫌なようでガウスの近くの席へと移動していった。
他のメンバーもクリアが任意で体を明け渡したとはいえ、いつ裏切られてもおかしくないと言いたげに緊張と警戒心を剥き出しにしてザ・クロを見ている。
「まァ、随分と嫌われているようだが言っとくと全てのルーツがいつ体を乗っ取りに来るかはわからねェからなァ。他の『所有者』共も精々気を抜かねェことだァ」
ザ・クロはブルーをチラりと見て警告する様に言う。
ブルーはそんなザ・クロに対し、「ご忠告どうも」とだけ返した。
——時間がない。ザ・クロ、手短にお願いするよ。
『わかったわかった、それじゃ教えてやるかァ』
ザ・クロの話を要約すると、聖のルーツはルーツの中でもかなり異様な存在であるらしい。
ルーツとしての人格名は『アーク』である。
この名が出た時、いったい何人の人物がその意味に気付き息を飲んだだろう。
『セインテッド王国』王家が代々冠してきた名前が、ルーツの名前そのものだと言う事に。
——まさか、聖属性のキャスティング能力が王家のみに伝わって来たのは……。
一体いつから聖のルーツ改めアークが『セインテッド』を影から掌握してきたのか、もはや皆目見当もつかなかった。
続いてザ・クロの口から教えられたのは、アークの目的だった。
アークの目的、それは『ホルダー』……つまり、クリアの存在の排除。
ここに来て次々と飛び出す新しい言葉に整理をつけるため一度クリアに戻り、現在知りうる情報を全員に共有した。
一同は驚きながらも、興味深そうに耳を傾けていた。
「つまり、ルーツをその身に収めることが本来の役割として生まれたのがクリアだと?」
ガウスが口にすると、ザ・クロが表に出て肯定する。
それ故、クリアはルーツ達から目の敵にされていると。
クリアは自分の出自が不明である理由に納得した。
しかし、それとは別にある事に気付く。
——何故、『ホルダー』という存在が今になって生まれたんだ?
それが偶然とは思えない。
しかし、誰がなんのためにルーツをその身に収める者を生み出したのだろうか。
ルーツを知る度に深まる謎に、クリアは首を傾げる他なかった。
本部に戻り次第、再び会議室に関係者一同を集めクリアは現状を説明した。
状況が状況だけに、当然一番に反応したのはイエナだった。
イエナにとって父はルーツに支配されている上、さらには自らが継承したと思われていたルーツが偽物だったことを踏まえると、クリアは完全にルーツに踊らされていたイエナに同情せざるを得なかった。
いつから『セインテッド』は聖のルーツに統治されていたのかは定かではない。
「イエナ王女、貴方がルーツを継承したのはいつ頃でした?」
「生誕祭の前日でした。本来は生誕祭の催しの中でやる予定でしたが、『所有者』の方々を探すのに早い方がいいだろうとおっしゃられて……」
イエナの答えにクリアは「ふむ……」と顎に手を当て考える。
ルーツの支配から解放するには、本人からルーツを無理やり引き剥がすしかない。
——ザ・クロの時はボクとミヤの絆があったから何とかなったけど……。
『あァ、ほんとォにあれはビビったぜェ。あんな幼女に体を少しとはいえ取り返されるとはなァ……。だから人間ってのはわからねェ』
——……急に出てこないでよ。
そうザ・クロに伝えつつも、クリアは自分とミヤの絆の強さを認められて悪い気はしなかった。
『おォ、いいのか? せっかくザ・クロ様が聖のルーツの事について教えてやろうと思ったのによォ』
——それを引き合いに出すのはずるいよ。
『なァにがずるいだァ。まァ、教えるにしても条件があるけどなァ』
——なに?
『こいつらに説明するのに体を貸しなァ』
——……信用、してるよ。
ザ・クロに体を明け渡す事は若干不安もあったが、今のザ・クロはルーツを回収することに関しては協力的だ。
その事だけは信頼できるとクリアは考え、ザ・クロに説明を任せる事にした。
「あ、あ、テステス。聞こえているかァ? 俺の名前はザ・クロだァ。よろしくなァ」
クリアの口から突然そんな挨拶が出てきた事で、その場にいた全員が一気にクリアもといザ・クロに注目する。
「キミがザ・クロか。直接話すのは初めてだな。私の娘達が世話になったようで」
ガウスがザ・クロにあからさまな敵意を向けつつ挨拶を口にした。
今はクリアの味方サイドについてはいるが、一度ミヤを乗っ取り辛い思いをさせたザ・クロに対して父親として思うところがあるのだろうとクリアはザ・クロを通して思った。
「あァ、あの時は俺を起こしてくれてありがとよォ、嬢ちゃん」
「……お兄様の体で好きなように話さないでもらえます? 私達に話があるからお兄様に体を貸してもらったのでしょう。ならば早く話す事を話してお兄様に戻って下さい」
「おやおやァ、随分な物言いだなァ。まァ、別に俺も人間と仲良くするつもりはねェから構わねェけどなァ」
クリアの横に座っていたミヤは、ザ・クロに対して言いたいことを言うと、近くにいるのも嫌なようでガウスの近くの席へと移動していった。
他のメンバーもクリアが任意で体を明け渡したとはいえ、いつ裏切られてもおかしくないと言いたげに緊張と警戒心を剥き出しにしてザ・クロを見ている。
「まァ、随分と嫌われているようだが言っとくと全てのルーツがいつ体を乗っ取りに来るかはわからねェからなァ。他の『所有者』共も精々気を抜かねェことだァ」
ザ・クロはブルーをチラりと見て警告する様に言う。
ブルーはそんなザ・クロに対し、「ご忠告どうも」とだけ返した。
——時間がない。ザ・クロ、手短にお願いするよ。
『わかったわかった、それじゃ教えてやるかァ』
ザ・クロの話を要約すると、聖のルーツはルーツの中でもかなり異様な存在であるらしい。
ルーツとしての人格名は『アーク』である。
この名が出た時、いったい何人の人物がその意味に気付き息を飲んだだろう。
『セインテッド王国』王家が代々冠してきた名前が、ルーツの名前そのものだと言う事に。
——まさか、聖属性のキャスティング能力が王家のみに伝わって来たのは……。
一体いつから聖のルーツ改めアークが『セインテッド』を影から掌握してきたのか、もはや皆目見当もつかなかった。
続いてザ・クロの口から教えられたのは、アークの目的だった。
アークの目的、それは『ホルダー』……つまり、クリアの存在の排除。
ここに来て次々と飛び出す新しい言葉に整理をつけるため一度クリアに戻り、現在知りうる情報を全員に共有した。
一同は驚きながらも、興味深そうに耳を傾けていた。
「つまり、ルーツをその身に収めることが本来の役割として生まれたのがクリアだと?」
ガウスが口にすると、ザ・クロが表に出て肯定する。
それ故、クリアはルーツ達から目の敵にされていると。
クリアは自分の出自が不明である理由に納得した。
しかし、それとは別にある事に気付く。
——何故、『ホルダー』という存在が今になって生まれたんだ?
それが偶然とは思えない。
しかし、誰がなんのためにルーツをその身に収める者を生み出したのだろうか。
ルーツを知る度に深まる謎に、クリアは首を傾げる他なかった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう
お餅ミトコンドリア
ファンタジー
パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。
だが、全くの無名。
彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。
若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。
弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。
独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。
が、ある日。
「お久しぶりです、師匠!」
絶世の美少女が家を訪れた。
彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。
「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」
精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。
「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」
これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。
(※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。
もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです!
何卒宜しくお願いいたします!)
死んだはずの貴族、内政スキルでひっくり返す〜辺境村から始める復讐譚〜
のらねこ吟醸
ファンタジー
帝国の粛清で家族を失い、“死んだことにされた”名門貴族の青年は、
偽りの名を与えられ、最果ての辺境村へと送り込まれた。
水も農具も未来もない、限界集落で彼が手にしたのは――
古代遺跡の力と、“俺にだけ見える内政スキル”。
村を立て直し、仲間と絆を築きながら、
やがて帝国の陰謀に迫り、家を滅ぼした仇と対峙する。
辺境から始まる、ちょっぴりほのぼの(?)な村興しと、
静かに進む策略と復讐の物語。
異世界でぼっち生活をしてたら幼女×2を拾ったので養うことにした【改稿版】
きたーの(旧名:せんせい)
ファンタジー
自身のクラスが勇者召喚として呼ばれたのに乗り遅れてお亡くなりになってしまった主人公。
その瞬間を偶然にも神が見ていたことでほぼ不老不死に近い能力を貰い異世界へ!
約2万年の時を、ぼっちで過ごしていたある日、いつも通り森を闊歩していると2人の子供(幼女)に遭遇し、そこから主人公の物語が始まって行く……。
―――
当作品は過去作品の改稿版です。情景描写等を厚くしております。
なお、投稿規約に基づき既存作品に関しては非公開としておりますためご理解のほどよろしくお願いいたします。
クラス最底辺の俺、ステータス成長で資産も身長も筋力も伸びて逆転無双
四郎
ファンタジー
クラスで最底辺――。
「笑いもの」として過ごしてきた佐久間陽斗の人生は、ただの屈辱の連続だった。
教室では見下され、存在するだけで嘲笑の対象。
友達もなく、未来への希望もない。
そんな彼が、ある日を境にすべてを変えていく。
突如として芽生えた“成長システム”。
努力を積み重ねるたびに、陽斗のステータスは確実に伸びていく。
筋力、耐久、知力、魅力――そして、普通ならあり得ない「資産」までも。
昨日まで最底辺だったはずの少年が、今日には同級生を超え、やがて街でさえ無視できない存在へと変貌していく。
「なんであいつが……?」
「昨日まで笑いものだったはずだろ!」
周囲の態度は一変し、軽蔑から驚愕へ、やがて羨望と畏怖へ。
陽斗は努力と成長で、己の居場所を切り拓き、誰も予想できなかった逆転劇を現実にしていく。
だが、これはただのサクセスストーリーではない。
嫉妬、裏切り、友情、そして恋愛――。
陽斗の成長は、同級生や教師たちの思惑をも巻き込み、やがて学校という小さな舞台を飛び越え、社会そのものに波紋を広げていく。
「笑われ続けた俺が、全てを変える番だ。」
かつて底辺だった少年が掴むのは、力か、富か、それとも――。
最底辺から始まる、資産も未来も手にする逆転無双ストーリー。
物語は、まだ始まったばかりだ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる